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右左府さんの記事が1件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[85529]2014年5月2日
右左府

[85529] 2014年 5月 2日(金)21:35:19右左府 さん
平成の大合併の検証
 NHKの番組「クローズアップ現代」が、4月30日の放送で 「平成の大合併 夢はいずこへ」 と題し、平成の大合併を経た自治体の財政難について取り上げていました。リンク先のページに放送内容が詳しくまとめられています。
 以下は番組の紹介文ですが、
全国の市町村が3300から1700に半減した「平成の大合併」。そのピークから10年を迎えた。合併に伴って削減されるはずだった自治体の地方交付税は、特例措置によって10年据え置かれてきたが、その猶予措置が終了、今後5年かけて下げられる。高齢化と人口減で悪化する自治体財政にとって、大きな試練だ。本来ならこの猶予期間に効率化を進めておかねばならなかった行政システムだが、逆に「合併特例債」の乱発でハコモノを増やすなど、体制も借金も膨らませているところが多い。「合併1号」の兵庫県篠山市では急遽、職員削減や公共施設の閉鎖を進めているがそれでは足りず、予定された事業が次々と見直しを迫られる事態に。一方ではサービスの切り捨てや民間への丸投げが批判も呼ぶ中、どう行政コストを下げるのか。待ったなしの各地の自治体の取り組みを伝える。
……と、地方交付税の合併算定替 及び 合併特例債 によって逆に財政難が引き起こされた事例(篠山市)や、合併によって図られた自治体行政の効率化の限界(佐伯市)、自立を選択した自治体での行政コスト削減(矢祭町) 等の事例を紹介しています。
(※上記の通り、番組では篠山市を平成の大合併の嚆矢としています。)

 篠山市や佐伯市のような事態は合併論議が盛んだった10年前にも危惧されており、誰もが予見できていたことでしょう。種々の特例措置についても「アメ」と散々批判されていました。
 番組では、これらを自治体の“自己責任”に委ね合併を推進した国側の問題 という側面も指摘し、大合併を批判的に検証しています。
 当然、合併した自治体すべてが失敗ということもなく、自立を選択した自治体すべてがうまくいっているということもないわけで、「アメの舐め方」が大事なんだなと感じさせられました。


 近頃、こうした 「平成の大合併」の検証 が新聞やニュース番組で行われているのを目にするようになりました。やはり多くは上述の 地方交付税の合併算定替終了 を中心に報じています。10年という節目もあって本格的な検証の時期に来ているといえるでしょう。
 落書き帳でも(「検証」とまではいかなくとも)各地の自治体の現状に目を向けた投稿がもっとあってもいいかな~と思うのですが、往時の合併関連投稿の盛んさに比べるとだいぶ少ないですね。(“地理雑学としての話題性” を考えると当然でしょうか。)
 かくいう私も、今は地元を離れ大合併とほぼ無縁だった東京の地に住んでいることもあり、半ば他人事になってしまっているのですが……。


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