『うとう』

「うとう」と読む地名にはいろいろな表記があります（現在22種類発見）。「謡」は一文字で「うとう」です。二文字では、「宇頭、宇藤、宇洞、宇東、宇当、宇筒」の「宇◯」形式、「有東、有洞、有道」の「有◯」形式、「歌生、歌道」の「歌◯」形式、「卯当、卯遠」の「卯◯」形式のほか、「烏頭、鵜頭、兎洞、夘塔」があります。三文字の「善知鳥」は、海鳥の名前や能の演目名と知られる名称です。東北地方に多く見られる地名ですが、長野県塩尻市にある善知鳥峠など、他の地域でも見られます。「善千鳥」は善知鳥の派生でしょうか。「宇トウ、ウトウ」のカタカナ混じりもあります。「うとう」に加え、読みの揺らぎとして「うどう」読みについても対象としました。なお、「うとう」とは、空洞（うとう）から、空洞状地形や凹状地形の地名である場合が多いとの考察があります。詳細はこちらのページをご覧ください。