[91386] ニジェガロージェッツさん
私のような部外者からの勝手な推察を読んでくださりありがとうございます。
神戸市の人口減少を考える際に神戸市自体の経済の不況が鍵となっている件には正直気づきませんでした。振り返って私の住んでいる川崎市について工場の数がどうなっているかを考えますと、
工業生産額は一時期よりは低下しているもののある一定の水準に達しているのに対し、工場数やそこに従事している人の数は長期的に減少傾向にあることが見受けられます。幸いなことと言っていいのかどうかはわかりませんが、川崎市は東京23区や横浜市に隣接していることもあり、工場の跡地が再開発でマンションや商業施設になり特に工場数の減少が顕著な中原区や高津区ではそれが人口の増加につながっていることがうかがえます。
私にも三宮が住宅地であるという認識はあまりないのですが、
住みたい街ランキングで三宮(神戸)が3位に入っているというのはやはり神戸に対してある種のあこがれみたいなものがあることは確かだと思います。2位の梅田(大阪)は最初どこに住むところがあるの?という疑問があったのですが大阪環状線の外に行けば住むところはあるのですね。話はそれますが、
関東の9位に東京(駅周辺)が入っているのですが、いったいどこに住むのか私には見当がつきません。
もちろん,市も対策を打ってこなかったわけではなく,例えばポートアイランドに先端医療都市を創設したり,観光業に力を入れたりと,人口流出を食い止める政策を打ってきました。経営が厳しいことを承知でも,反対を押し切り神戸空港開港を断行したのも,震災後の低迷する神戸の復権に対する切ない事情があったことと推察します。県や市といった自治体の力では到底及ばない,日本の産業構造の変化もあり,震災からの復興の過程の中でも,失ったものが多すぎる。新産業の創設も大事なことで大いに派手にやってもらいたいところですが,行政には,現状の産業の保守と育成にも倍旧に力を入れてほしいところです。
新産業の創設が全く無駄なものとは申しませんが、工業とかに比べると人口を増やす要素としては少し弱いかなとは思います。それよりかは現状の産業の保守と育成に力を入れてほしいというご意見には同意いたします。
親元を離れる青年たちが,神戸市内では希望する職に就くのが難しい,魅力ある生活を見出せない,生計を立てるのが厳しい等など,それぞれの理由で神戸を離れていく,これこそが問題であると小生は考えます。
市内では大学などの高等教育機関は充実しており,学生人口はむしろ増えているとのこと。しかし,卒業後に神戸を去ってしまうことが言われていました。
神戸市内の大学を目指して入学する者は増えていても就職などで定着せず首都圏や大阪府に去ってしまう現状はなんとかできないかなと感じました。
かなり悲壮な雑感ばかり書き綴りましたが,このような空気が流れている中でも,現実の神戸市人口は先に述べたように,今のところ社会動態は転出と転入が拮抗しています。海外からの転入も目につきますが,これも神戸市の持つ底力かと感じる次第です。
実は神戸市の人口についてあれこれ考えるきっかけになったのは今回の十番勝負の解答を考える際に神戸市の人口が減っていてしかもその程度が私の想像以上であったことにあるのですが、私自身は神戸市には他の関西の都市にはない存在感があると信じています。神戸市に西日本各地や海外からの転入が多いのも神戸市にそれだけの魅力があるからだと思っています(年代別のデータがないのでわかりませんが、その多くは学生さんかもしれません。)。
また,大阪から見て通勤圏外と言われる兵庫区や長田区へは,JR線に乗れば三宮から数分(新長田で7分)しかかかりません。しかし,どうも大阪からは全く別の都市圏に感じられるそうで,これも神戸の存在感がそう言わしめているのでしょうか。
同じ港町である横浜市の場合、中心部(根岸線横浜駅から石川町駅あたりまでならびにみなとみらい線沿線)にはそれなりの存在感があるのですが、東京から見ると市内全域が通勤圏と見られる傾向にあるためか中心部から少し離れたところでも全く違う都市圏とはあまり感じられません。存在感がないわけではないのですが、東京のそれが周囲を圧倒してしまっているのでしょう(これについては首都圏の他の政令指定都市にも同じようなことが言えると思います。)。
どのように返信すればよいのか迷い時間がかかってしまいましたが、拝読した内容を元に感じたものをまとめさせていただきました。
実は横浜市についてはどうなっているかお話ししようかとも思っていたのですが長くなりましたので別稿として改めたいと思います。