[89351] にしさん21号さん
それは、飯舘村の「1世帯」「41人」です。
(中略)
飯舘村の場合、おそらく「施設等の世帯」にあたるものだと考えられますが、飯舘村の避難指示は解除されていないはずで、41人はどのような施設にいるのか疑問に感じました。事情を知っている方は教えていただけたらよいかと思います。
日経の記事によると、
原発事故で全域が避難区域となっている浪江、双葉、大熊、富岡の4町の人口はゼロだった。ほかに全域が避難区域の飯舘村は特別養護老人ホームに入所する41人、葛尾村は避難解除に向け村内で長期宿泊する18人だった。9月5日に避難指示が解除された楢葉町は976人で、前回の調査に比べ6724人(87.3%)減少した。
一方、原発事故の避難者のほか、廃炉や除染の作業員を受け入れている自治体は人口が増加。いわき市では前回より2.1%、相馬市で2.0%それぞれ増えた。
となっています。
また、
[89348] 白桃さんが
非常に乱暴な見方ですが、この約1万2千という数字が県外で一時避難している数ではないでしょうか。
としていますが、
福島県(PDF)によると今年10月8日時点で県外避難者は44,094人となっています。
毎日新聞の記事に広野町の例が載ってます。
広野町の人口4323人のうち男性2746人、女性1577人と男女差が2倍近く開いた。町は「原発事故の収束や除染などに携わる男性作業員の居住が増えているため」とみる。だが、「作業員のほとんどは住民票を町に移していない」といい、住民税などが入らないため町の財政難は改善されない。原発事故によるいびつな人口構成が自治体運営に影を落としている。
となっており、避難者、原発作業員、復興事業従事者等県内外の人の動きが複雑化しています。
現時点で、避難者を除いても福島県で人口増しているのは西郷村だけと見られます(2015年10月1日現在の推計人口で見ても唯一の増加)。福島市、いわき市、相馬市、大玉村、三春町も人口増になってますが、避難者、原発作業員、復興事業従事者によるものと見られます。
さて
福島県(PDF)がここ5年で115,458人減と発表し、一部で震災・原発事故の影響で11万5千人も減ったと誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、2000年→2005年で35,616人減、2005年→2010年で62,255人減と既に人口減少が進んでおり、震災・原発関連での減少は数万人程度かと思います。
なお、
青森県、
山形県も国勢人口速報を発表していて、
青森県:64,690人(4.7%)減
山形県:45,967人(3.9%)減
福島県:115,458人(5.7%)減
となっています。
これらは各県の発表で、総務省が速報値を発表するのは来年2月です。