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落書き帳

第4回落書き帳公式オフ会企画【分水嶺】

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[63808]2008年2月25日
スナフキん
[63810]2008年2月26日
かぱぷう

[63808] 2008年 2月 25日(月)13:38:43スナフキん さん
筑紫野市の分水嶺地図について・補足など
[63802]でグリグリさんからもアナウンスがあったように、福岡オフの際にかぱぷうさんがご紹介下さった谷中分水嶺の話、内容的に興味深く自分のツボにもハマったものだったので、「地形図から、それがもっと分かりやすく見えてくる図が作れるはずだ」との考えの下、分水嶺暴きに必要な情報だけを抜き出してトレースしたものを公開いただきました。頭の中で構想は描いていたのですが、なかなか時間が取れずにオフからこんなに経過してからの、話題乗り遅れネタで恐縮です(汗)。

「大変美しい」と評価もいただきましたが、あくまでも単純トレースして少うし色づけしただけのもので、線の形状などはほぼ地形図そのままです(若干、つじつまの合わない部分には手心を加えてありますが)。何かの色味に似てるなぁ…と思われた方は、スルドイです(苦笑)。「何か」の図式をほぼそのまま踏襲していますから…その「何か」は残念ながら訳あって明かせませんが。

トレース元は、1/2.5万地形図の二日市(一部、若干太宰府図幅を含む)です。着色を施した作図範囲は、筑紫野市内(スミの一点破線)のうち標高50m以下のエリアに絞りました。エリア内に白部がポコポコあるのは、標高が50m以上ある部分とお考えください。この範囲に含まれる、以下の線版についてトレースしてあります。

・等高線;1/2.5万図ですから、間隔は10mごとで50・40・30・20の線を描いてあり、これらを境界として着色・段彩をしました。実イメージよりもきつく着色しているのは意図的で、WindowsのグラフィックがMacintoshに比べると色が弱めに表示される特性を持つためです。また、判読可能な範囲内で破線表現の補助曲線(5m単位)も盛り込んであります。

・河川および水域;河川のうち実幅部分(2条になっている部分)はそのまま忠実に形状をトレースしましたが、1条線の部分については線幅の差を無視し、1種類の線幅で統一して描きました。また、水域のうち「明らかに堰堤を設けた溜め池」と読図できる場合には、堰堤の部分をスミ線で表現してあります。堰き止め方向を示すことで、標高差の読み取りがしやすくなります。

・鉄道線;JR・民鉄の違いは無視して1種類の線号で描いてあります。勾配に相当ナーバスになる線なので、あえて盛り込んでみました。しかし、この採用が大当たりだったことは、読図して下されば明らかですね。地形的に一番弱い、文字通りの最低分水嶺部分を通っていたのは国…でない、JR鹿児島本線でした。

高さを分かりやすくするため、スケールを除き文字情報は排除してあります。落書き帳に出入りする方々ならまず解説は不要と思いますが、念のため駅名を補足しておきます。

図の中央下部、線が分岐しているすぐ南の駅は「原田駅」です。分岐して東へ抜けているのが筑豊本線(原田線)で、これと直交しているのが西鉄天神大牟田線。直交点すぐ南の駅が、西鉄の車庫がある「筑紫<ちくし>駅」です。最も北に位置し、作図範囲ぎりぎりにあるのが「西鉄二日市駅」(西鉄太宰府線との分岐駅ですが、分岐はこの北側となり範囲外)、そのすぐ南にあるのが特急停車駅でもあるJRの「二日市駅」です。残る駅は…解説不要とさせてください。

グリグリさん、かぱぷうさん、そしてご覧の皆さま、解説および補足はこんな程度でよろしいでしょうか?
[63810] 2008年 2月 26日(火)03:24:36かぱぷう さん
筑紫野市に存在する低地の分水嶺(谷中分水嶺)のお話
この話、オフ会に参加された方でも「はて?」という方が多いのではないでしょうか。
といいますのは、私がこの話をした三次会の会場では参加の皆さんが2つのテーブルに分かれて座りました。グリグリさんの企画「オフ会三番勝負」が終了したあとに私がこの話をしたのですが全員に対してではなく、私が座っていた入り口に近いほうのテーブルでひっそりと話をしたからです。もっとも、もともと声がデカい上に酒が入っていたので果たして「ひっそり」かどうかはさておきですが(^^A

オフ会の準備の段階で「もしもなにも企画がなかったら筑紫野市の分水嶺の話をしよう」と考え、国土地理院の1:25000地図「二日市」「大宰府」を張り合わせて河川を水系別に蛍光ペンでチェックを入れた地図を作成してオフ会に持参しました。企画に関してはペーロケさんやグリグリさんが準備してくださったので、もともと専門知識があるわけでもないし「ど~だ!すごいだろ!」的なことしかいえないような拙い話で終るのが目に見えていたこともありお蔵入りにしようと考えました。
が。やっぱりしゃべりたくなって三次会で一部の方に披露させていただいた…というのが背景です。

ですから「企画」というほどのものではなく、[63802]にてオーナーグリグリさんに
かぱぷうさん、企画への掲載が抜けていて申し訳ありませんでした。
とのお詫びをいただきましたが、私の取るに足らない話にかようなコメントをいただきかえって申し訳ありませんでした。
オフ会でお話したこと、あくまで私の主観(独断と偏見ってヤツです…)のみに基づいた戯言ですので「説明」というには程遠いレベルなのですが、スナフキんに見事な作図を作っていただきグリグリさんにご紹介いただきましたので、「言いだしっぺ」よりご説明申し上げます。軽~く流し読みしていただければと思います。



少しでも鉄道や旅行に関心のある方ならご存知であろう宮脇俊三氏が著書で「鹿児島本線に乗っていると二日市と原田の間で天気が変わることがある」といった記述をしているのを読んだことがある方はいらっしゃいますか?この話、私も「豆知識」としては知っていたのですが、2006年9月から筑紫野市に住むようになってからというもの、この話を実感することとなりました。

#ここからはスナフキんさんからご提供いただいた地形図トレースに基づいて話を進めてまいります。

[63808]にてスナフキんさんから
図の中央下部、線が分岐しているすぐ南の駅は「原田駅」です。分岐して東へ抜けているのが筑豊本線(原田線)で、これと直交しているのが西鉄天神大牟田線。直交点すぐ南の駅が、西鉄の車庫がある「筑紫<ちくし>駅」です。最も北に位置し、作図範囲ぎりぎりにあるのが「西鉄二日市駅」(西鉄太宰府線との分岐駅ですが、分岐はこの北側となり範囲外)、そのすぐ南にあるのが特急停車駅でもあるJRの「二日市駅」です。残る駅は…解説不要とさせてください。
と駅名の補足がありますが、私からこれにもう1箇所
西鉄天神大牟田線の「二日市駅」のひとつ南(下)の駅は「朝倉街道駅」です。
という補足説明をいれさせていただきます。

引っ越しに当たっては、朝倉街道駅(地元通称「街道(がいどう)」:拙稿[53870]参照)徒歩5分のところに家を借りました。
朝倉街道から西鉄電車で福岡方面に通勤するのですが、家を出るときに雨が降っていたから傘を持ってでたものの二日市では雨はおろか地面も濡れていない…なんて経験があります。当然この逆パターンもありまして、家の周辺では晴れ間さえ見えていたのに福岡は傘なしでは厳しいくらいの雨が降っていたことはそう珍しくありません。朝倉街道はうっすらと雪化粧しているのに二日市は雨だった、なんてことも。

地形図において西鉄電車が二日市と朝倉街道のおよそ中間地点で跨ぐ川。「高尾川」といいますが、高尾川は御笠川(ミカサガワ)水系でやがて博多湾に注ぎます。
では朝倉街道駅の真下を流れる川にご注目ください。「山口川」といいますが、この川は筑後川水系で有明海に注ぎます。これが何を意味しているか…
高尾川は博多湾、すなわち日本海側に注ぎます。山口川は有明海、すなわち(大雑把に分ければ)太平洋側に注ぎます。
お分かりいただけたでしょうか?この分かれ目が天気の分かれ目!ということなんです。

朝倉街道から福岡方面に向かって電車に乗ると20パーミルくらい(あいまいで申し訳ないです…)の上り勾配にかかります。サミットを過ぎると緩やかな下り勾配となるのですが、このサミット付近の標高が45m程度。この程度の標高で天気が変わるとは、恐るべし我が筑紫野市!!!!!
昨年9月に筑紫野市内で転居、現在は西鉄電車の筑紫車庫が一望できるベストボジション(?)に居を構えておりますが、近くを流れる宝満川はやはり筑後川水系です。

#この文を記しながら、ひとつの疑問が浮かびました。当該地域は、1955年に二日市町・御笠村・筑紫村・山口村・山家村(いずれも筑紫郡)が合併して筑紫野町が発足し1972年に市制施行がなされたのですが、朝倉街道駅周辺はどの町村に属していたのだろう…ということです。居住区域のことなのに、これまでそういうことに考えが及ばず恥ずかしい限りですが、暇を見つけて図書館で調べてみます。


・・・というお話でした。お粗末様でした。駄文にお付き合いいただきました皆様、ならびに発表のきっかけを作っていただきましたスナフキんさん・グリグリさんにお礼申し上げます。

長文ついでに、最後に問題です。我が居住地の気温をアメダスでチェックするとき、私は一体どの観測地点のデータをみているでしょうか。居住地近隣の気温観測地点は以下のポイントです。
 福岡・博多(福岡空港)・大宰府・朝倉・久留米
「ここのデータが一番近い数値だろう」ということに気づいたのはホンの最近のことです。


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