[86307] 白桃さん
ご当地出身の方々のご見解を伺えれば幸いです。
金沢生まれ金沢育ち、新潟にも在住経験があり、現在福島長期滞在中の私めをお呼びのことと存じます。
甲子園で東北・北信越の高校が好調な状況については、「たまにゃこういう年もあってもいいやろいね」っちゅうことですわ。
その「たま」が今まで無かったと言うことなんですが、今後は「しょっちゅう」になって欲しいな、と思うものです。
(正直言うと、大阪桐蔭がまだ残っているのが不気味)
そして地域区分の話し。
新潟については、金沢視線で見ると「北陸に入れる場合も、入れない場合もある」。
入れない場合がある理由としては「石川富山福井三県と新潟県一県で面積・人口がほぼどっこい」であること、「親不知が未だにいろいろな障壁として機能している」こと、「石川富山福井三県は関西・中京方面とのつながりがある程度あるが、新潟県はかなり希薄である」こと、「石川と新潟ぐらい離れていると、同じ時間軸における気象状況ががらっと違うことが多い」ことなどを挙げたいですね。
特に一番最後のは実害が出る場合がある。
たとえば、新潟で大雪になっていて、石川富山福井ではたいしたことない…と言う状況は多々あるのですが、北陸4県の気象観測の元締めは新潟管区気象台なので、ニュースでは「北陸地方で大雪」と言われる。
そうすると、関西にいる親族から「そちらの雪は大丈夫ですか?」と電話がかかってくるんですね。
これは身内の笑い話ですが、これが積もり積もると時に風評被害を伴う場合があるのです。
こういったことから、石川富山福井三県と新潟県を別の区域として見た方が、いろいろと都合がよい。
それに、4県を一区域とした場合、東西に長すぎると思うんですよ。
たとえば、金沢市役所と新潟市役所間の距離は浦安市役所~豊田市役所間とだいたい同じぐらい。
海岸線ベースで新潟県の一番東と福井県の一番西を直線で結ぶと、浦安市役所~南あわじ市役所とだいたい同じぐらい。
浦安と豊田、浦安と南あわじを1つの地方として扱いますか?と言うようなことを思うんですよ。
正直なところ、旧来の「東海道」を1つの地域区分として扱うのであれば、北陸四県を1つの区分として扱うのをゆるす、そういう思いがあります。
実際住んでいると金沢から新潟って遠いんで、一帯の地域区分という感覚を持ちにくいのです。
親不知から向こうは遠~くの地方、そんな感じ。
金沢目線で、と断り書きを入れましたが、新潟に住んでいた頃の実体験として、新潟に住んでいる人で「新潟を北陸だと思っていない」「金沢は別の地方と思っている」人がかなりいる、と言うことも合わせて申し述べます。
ついでに言うと、北陸に会津をいれているのは「やりすぎ」。
もし明日出張先に出勤して「会津って北陸ですかね?」なんて聴こうものなら、おそらく「こいつとうとう暑さでおかしくなったか」と思われ、
こんなようなことを言われるのがオチです。
確かに、国土交通省の地域区分では会津地方、と言うよりも阿賀野川水系は北陸地方整備局の管轄ですが、これはあくまで河川管理上の区分です。
また、阿賀川~阿賀野川や会津街道で交通上の繋がりもありますが、会津からみて越後はあくまで交流先であり、地域的な一体感は希薄だと感じます。
職場には会津出身の方も多数いますが、それらの皆さんからは「京と奥州を結ぶ街道の本来のルートは白河から会津若松を通って北へ向かっていた(故に福島県の本来の中心地は会津である)」と言う話を何度も聞かされています。
歴史的な交通上の繋がりも東山道方向の方が強固であり、今でもそういう感覚が残っている、と言うことらしいのです。
正直なところ、北陸四県と会津を一体の区分としてみるというのは石川の人間の感覚としても奇矯に感じますし、会津の方にとっても同様と思います。
極端な言い方をすれば、香川県を関東や東海地方の一部に入れているのと変わらないような感じがします。
新たな地域区分として設定するのと言うのであればそれはありかなと思いますが、その場合は北陸など歴史上使用されてきた名称では無い、新たな地域区分名を創造すべきだろう、と石川新潟福島に縁があるものとしては思うものです。
(追記)
正直なところ、ここで書いている感覚は、金沢・新潟・福島でそれぞれ2~3ヶ月過ごしていただいて、地元の方とふれあっていただかないと理解していただけないのかなぁ…という風にも思ったりします。
※接頭辞がくどい部分を修正