問１	景品：2012東武鉄道カレンダー
東京スカイツリーの高さは語呂合わせでムサシ（634m）なのはご承知の通りですが、その建設主体・東武鉄道には語呂合わせでイイムサシ（11634）号車が実在します。その車が配置され、管理されている車庫を以下（会場ではホワイトボードに記載）からお選びください。
春（春日部）／ 館（館林）／ 栗（南栗橋）／ 栃（新栃木）／ 七（七光台）／ 森（森林公園）
答（ここをクリックしてください） 森（森林公園検修区）／ 正答者：hmtさん 解説 会津よりレールのつながったはるか南、沿線ネタとして、ギネス認定の時事ネタとして、何よりカレンダー内容の関連としての出題でした。鉄要素の強い参加メンバーも少なくない中、さすがに車両の番号にまで興味を示すのは私含めてごく僅かのはずで、難易度的には高めであったとは思いつつも、選択肢は6しかなく、当てずっぽうでも最悪6人目は絶対に正解するという、ちょっと面白みには欠ける内容でした。番号を気にしないとは言え、当然沿線で乗車経験の可能性があるhmtさんに有利な内容で、実際見事に正答されましたが、ご自身も告白のように完全な適当による解答だったそうです。皮肉なことに、語呂の合うこの車はスカイツリーのお膝元の線路を決して通ることがないのですね。ちなみに、クハ11634号車は新東京タワー構想に東武が興味を示し、名乗りを上げ、建設主体に抜擢されるはるか前に落成しており、この語呂一致は完全な偶然です。

問２	景品：A4サイズ日本地図帳
以下の鉄道は、ある共通項でたぐり寄せるとある大手私鉄が浮かび上がります。その大手私鉄の名前をお答えください。
会津鉄道 ／ 福井鉄道（会場ではここで解答あり）／ 豊橋鉄道 ／ くりはら田園鉄道 ／ ミャンマー国鉄
答（ここをクリックしてください） 名古屋鉄道（名鉄）／ 正答者：YASUさん 解説 地元会津鉄道をひっかけた出題でした。十番勝負のスタイルを一部踏襲しつつも、景品はただ1コであり共通項の中から例えば「その会社の駅名をお答えください」とはできないので、ズバリ共通項をお答えいただきました。これも鉄道車両に絡む出題で多分にマニアックではありますが、大手私鉄は数え切れるほどの数しかなく、問1同様かなり当てずっぽうで答えていってもいつかは正解が必ず出る内容で、準地元で詳細を知る有利さもあってYASUさんが正答。共通項は「車両を導入する際、中古車両の購入元」でした。ここで例を挙げるまでもなく、地方の鉄道は自前で車両を開発・制作できないほどに困窮しているケースが大半で、時事ネタとして十和田観光や長野電鉄などのように中古で車を導入して経費節減に努めても路線が維持できない現況に触れ、地方の鉄道に少しでも経営支援を、というメッセージを込めて出題いたしました。地図的にも、スミケイの失われた地図は集落を結ぶ軸のない、締まらぬ図に成り下がってしまうのが現実です。

問３	景品：小型版日本・世界一体化地図帳
会津鉄道は、以前国鉄会津線と称していた時代、有料の急行が乗り入れていたことがあります。最晩年・3セク転換直前はローカル列車のみになっていましたが、最後まで走っていたこの急行列車の列車名をズバリ、お答えください。
答（ここをクリックしてください） いなわしろ（ひらがなが正）／ 正答者：花笠カセ鳥［林檎侍］さん 解説 問2同様、地元会津鉄道関連からの出題でした。ヒントとして、急行列車は地元に密着しているケースが多く、いきおい列車名もその地域に固有の自然地名が付されるケースが圧倒的に多い…という内容を用意していましたが、ヒントを出さずしてカセ鳥さんが先にお答えになりました。国鉄時代、会津を走り抜けた列車群は特急「あいづ」を始め、全列車が地名、特に自然地名を由来としていて、地理履修者にとっては嬉しい限りです。「ばんだい」（→磐梯山）、「あがの」（→阿賀野川）、「いいで」（→飯豊山）、「いなわしろ」（→猪苗代湖）…こうして見ると、会津を彩る自然地物がもれなく織り込まれています、旅することとは地理を学ぶこと…よく言ったものです。参考資料（証拠の品？）として、1972年11月号の交通公社時刻表をご披露しました。それによると、問うた「いなわしろ」は仙台〜福島を快速として運転、以降急行となる列車で、福島〜郡山間では平（当時）・会津田島・会津川口（逆方向は只見行）・新潟（逆方向は喜多方行）と、実に4方向の列車を混成したいわゆる「多層立て急行列車」でした。ちなみに、別資料によれば会津田島まで入っていた「いなわしろ」の実態は1両編成で、これを料金取られ損の意味を込めて「遜色急行」と称することもあるそうです。

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