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MasAkaさんの記事が1件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[86711]2014年11月22日
MasAka

[86711] 2014年 11月 22日(土)15:58:02MasAka さん
高速道路のキロポスト
9月に帰国して以来、今度は国内出張が毎週のように入っており(今週も月曜から金曜までずっと出張でした)、じっくり腰を据えられる時間が全くなく、クイ図五番勝負は今回静観しておりました。外国にいる間のほうが出張先での担当プロジェクト以外の仕事はほとんどしなくて良いし、休日も特にやる事がほとんどないのでまとまった時間は取りやすかったですね。

[86679]グリグリさん
高松自動車道の起点鳴門ICは100kmから始まるのは何故なんでしょうね。

高松自動車道は、1966年に計画延長として約7,600kmが定められた国土開発幹線自動車道路網では、高松市が起点でした(参考:国土交通省資料(高速道路のあり方検討有識者委員会資料))。
※なお、法定路線名としては「四国横断自動車道」です。

高松道は1987年、最初の区間である善通寺以西が開通しますが、この時のキロポストは上記に基づいて高松起点で設置されます。しかし同年、計画延長が14,000kmに増やされた高規格幹線道路網(うち国土開発幹線自動車道路網11,520km)で四国横断道の起点が阿南市へと変更されました。

というわけで、後から路線延伸計画が追加されたためというのがその理由ですが、当時はまだ一部区間のみの開通だったので、改めてキロポストを全て振り直しても良かったんじゃないかと思います。現に、北陸自動車道は全線開通の際に新潟県内区間のキロポストを従来の長岡起点(長岡→上越方面のキロポスト)および練馬起点(長岡→新潟方面のキロポスト)から米原起点の距離に振り直しています。

高速道路のキロポストの振り方は規則性が一見してよくわからないので、バリエーションを研究するのも面白いと思います。たとえば分岐点における処理に関して、[86679]にあるように安代JCTで分岐する東北自動車道と八戸自動車道は、いずれも川口起点の距離が振られています。これは法定路線名としては東北道も八戸道も「東北縦貫自動車道」(東北道は弘前線、八戸道は八戸線)であるから、と一応説明はつきます。しかし、その一方で関越自動車道(法定路線名は関越自動車道新潟線)から分岐する上信越道(法定路線名は関越自動車道上越線)は、法定路線名としては同じ「関越自動車道」を名乗っているにも関わらず、上信越道は練馬起点ではなく分岐点である藤岡起点の距離を記しています。

また、中国自動車道から広島自動車道が分岐する広島北JCTでは中国道の吹田方面から来た場合、直進側が広島道で分岐側は中国道下関方面という構造ですが、ここでは安代JCTとは異なり、距離表示は分岐する中国道側のみが連続し、本線である広島道側はここでゼロにリセットされます。これは中国道と広島道で法定路線名が異なる(中国縦貫自動車道と中国横断自動車道広島浜田線)からと推測されます。その他、特殊な例としては道央自動車道の同じ1つの路線内で別の場所に同じ数字のキロポストがある(距離表示の前に札幌以南と以北で「S」「N」のアルファベットをつけて区別)のと、北関東自動車道の栃木県~茨城県区間の100kmからの起算、今治小松自動車道の700kmからの起算などでしょうか。

さて、今度は分岐ではなく、複数の道路路線が連続する場合です。名神高速道路では、法定路線名は中央自動車道西宮線なので、中央道高井戸起点のキロポスト表示かと思いきや、東名高速道路東京起点のキロポストです。高知自動車道は高松自動車道と一体で四国横断自動車道を構成していますので、川之江JCTからそのまま高松起点の距離を引き継いでいます。しかし、同じく川之江で分岐する松山自動車道、こちらは四国縦貫自動車道の路線になりますが、なぜかこちらも高松起点の距離でキロポストが振られています。

次に高速道路と一般国道のバイパス(自動車専用道)が連続する場合です。自専道が有料区間である国道2号広島岩国道路(山陽自動車道と前後で連続)、国道11号高松東道路(高松自動車道と前後で接続)などは前後で接続する高速道路と連続した距離が振られています。

他方、自専道の無料区間と接続する場合はどうかということになると、山陰自動車道と国道9号松江道路(無料自専道)の接続部では距離表示が連続しています。(参考:無料区間のキロポスト写真有料区間のキロポスト写真)。無料区間のキロポストの形状は一般国道のそれであり、高速道路とは異なる道路であることを明確に示していますが、利用する側の立場から見て、路線としては一体のものであると考えているのでしょう。しかし、同じ無料の自専道で山形自動車道と接続している国道112号月山道路(月山花笠ライン)のキロポストを見ると、国道112号の起点である山形市からの距離表示となっています(山形道の50.9kmポストは山形JCT~寒河江IC間に存在)。月山道路は自専道でありながら案内標識の色が青色だったりするので(他の自専道は高速道路と同じ緑色)、これは特殊な例のかも知れません。

ところで、高速道路のキロポストの主要な位置の距離表示については、高速道路のSA・PAのインフォメーション等で入手できる地図(NEXCO東日本「ハイウェイウォーカー」、NEXCO中日本「サービスエリアガイド」、NEXCO西日本「高速道路ガイドマップ」等)に記載があります(東・中は50km間隔+分岐、西は20km間隔+分岐ごと)。ただし、NEXCO管轄の高速道路のみのようで、新直轄方式など、NEXCO各社の管理でない高速道路・有料道路・自動車専用道路には対応していません。あと、NEXCO東日本管轄のうち、なぜか道東自動車道だけハイウェイウォーカーの地図にキロポスト表示がないのが謎です(手元にあるのは全線開通後の2013年10月版)。自社の高速道路でありながら、ほぼ全線対面通行なので高速道路として認めていない?


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