北海道北部の猿払村の沖合にあるはずの小島が見当たらなくなったとの情報が寄せられたことを受け、海上保安本部が 2019/5/20から 現地調査を始めました。
私が知ったのは 昨夜のテレビニュースですが、北海道北部・宗谷総合振興局管内の猿払村の沖合 約500mにあるはずの「エサンベ鼻北小島」の消失 が話題になったのは昨年秋で、各紙が一斉に
報道しており、その一つを引用します。
第1管区海上保安本部(小樽)は、1987年の測量では 島の高さは平均海面から 1.4mあったが、「雨風や流氷の浸食で消失した可能性がある」と説明。
猿払村漁協によると、現在は海岸、海上のいずれからも目視で確認できない。
地元民にとっては船の通行障害物という認識で、積極的な利用価値のある島ではなかったようです。
三、四十年前の記憶では、数個の岩の列の先にあり、3人程度が上陸できた小さな陸地とか。
この「陸地の消失?」がニュースになるのは、領海やEEZに関係するからですが、領海問題がらみで「島」と評価されるようになって、地元では かえってビックリという印象。
政府は平成26年(2014)、領海の範囲を明確にしようと、名称のない 158の無人島に名前を付けました。
エサンベ鼻北小島はその一つでした。
昨年明らかにされた消失問題につき、1管の担当者は「測量の時期や手法を検討する」としていました。
昨夜のテレビニュースの内容は、これを受けた 海保の 新年度調査開始を伝えるものでした。
それで思い出したのが、
[85734]海と島(6)で記した「名称不明離島の名称決定・地図等への記載」でした。
上記158離島は、同様な政策を拡張したものと思われ、内閣府のページ
領海の外縁を根拠付ける離島の地図及び海図に記載する名称の決定には、158離島のリストが示されていました。エサンベ鼻北小島は No.13。
別件:海と島(32)馬毛島買収問題
[97420] その後
160億円で仮契約が結ばれ、馬毛島買収問題決着へ と書いたのですが、情勢が変りました。
2019/4/8東京地裁の仮処分決定により、島を所有するタストン社の実権が父親の 立石勲 氏に戻り、防衛省に対して交渉打ち切りを 2019/5/7付文書で通告したそうです。
出典