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hmtさんの記事が1件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[98544]2019年10月22日
hmt

[98544] 2019年 10月 22日(火)14:06:11【1】hmt さん
即位式/戴冠式
[97342] hmtの年初書込み
2019/5/1(即位の日)と 2019/10/22(即位を国内外に正式に示す戴冠式の日)とを祝日扱いとする 特別法(平成30年法律第99号)

2019/10/22 臨時祝日の根拠になった行事は「即位礼正殿の儀」であり、「戴冠式」は不正確でした。
「戴冠式」という言葉を使ってしまったのは、60年以上前に 世界的に大きな話題になった「女王戴冠」【1953/6/2 イギリス・エリザベス2世】を記録映画で見た記憶からでしょう。

ウェストミンスター寺院で行われた エリザベス2世の戴冠式は、史上初のテレビ中継。
日本からは、昭和天皇の名代で当時の皇太子が列席していたが、もちろん日本のテレビで同時に見ることはできない時代でした。

「戴冠式」というからには、カンタベリー大主教の手により戴く王冠。純金製で重さ約2kgとか。
さすがに重すぎるので、戴冠式以外の使用機会はないようです。

ヨーロッパ大陸では、聖職者から授けられる「冠と聖油」とが 権威のしるし とされる伝統があるようです。
その代表例は、800年に「ローマ帝国再興」を果たした フランク王 シャルルマーニュ【カール大帝】が、ローマ教皇から受けた「帝冠」です。
しかし、中国では 易姓革命思想に基づく異なる伝統があります。

【追記】
日本の即位関係行事は また様子が違い、三種の神器の承継と並んで重視されるのが、大嘗祭です。
これは 新嘗祭(毎年11月23日)の初年版なのですが、即位後最初である大嘗祭は、特に大規模に行われます。
今回の大嘗祭スケジュールなど

万世一系の日本で大切なこと。
それは、内外の人々に対して 支配者の変更を告知する 戴冠式よりも、祖先神に対する報告である。
西洋と日本における式典の違いを このように理解しました。【追記終】

日本でも冠位十二階など身分を表す「冠」の制度はありました。
しかし、「帝冠」としての使用は聞きません。
ハード的にも貴金属と宝石から作られる王冠と異なり、繊維製品系の帽子です。
戦後の日本製「冠」で世界に冠たる地位を築いたのが、クラウン・コロナ・カローラ・ティアラなどのトヨタ車。

頭は目立つので、性別や身分を表す目的には、冠だけでなく髪型も利用されます。
未婚者の髪型「総角(あげまき)」は『源氏物語』第47帖の名ですが、朝鮮語読みの「チョンガー」は、独身者に対する蔑称として使われました。…話が脱線してきたのでやめます。

新しい君主の即位を人々に知らせる即位式にあたり、西洋の「帝冠」「王冠」との違いを感じ、落書き帳に書き留めた雑文でした。


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