[90715]スナフキんさん
駅・バス停・交差点と3点セットのそろい踏みで「行川アイランド」が残っているとは。
常磐線の佐貫駅→龍ヶ崎市駅の改称にはJRのシステム改修などで3億2860万円かかり、龍ヶ崎市が全額負担する(
茨城新聞記事(27年9月10日))とのことで、駅名の改称には相当な金額がかかるようです。閉園したテーマパークの後始末として駅名の改称に多額の支出をする余裕が勝浦市にあるわけもなく、改称にかかる費用は地元負担にさせたいJRとしてもわざわざ改称する動機がありません。「何か不都合ありますかね??」と半ば開き直った状態が今後も続くことでしょう。
一方でバスの方ですが、鴨川市からちょっと勝浦市にはみ出る形で上総興津駅まで鴨川日東バスが進出してきています。上総興津・行川アイランドの両駅から離れた地域にはまとまった集落もないにもかかわらず、意外にも平日は9往復とそこそこの本数があります。鴨川市のローカル路線のコミュニティバス化とともに廃止されてもおかしくなったような気もしますが、千葉県バス対策地域協議会の
資料によれば平成27年度の乗車密度が3.5、収支率が71.44%(興津・行川系統の数字で、鴨川市内のみの系統の数字は別)とでており、思っているほど採算は悪くはないのかも。自治体跨ぎの路線だと補助金が出るとか、そういう思惑もあるのかもしれません。
もちろん、路線が残ることと停留所の改称がないことは別の問題。バスの行先方向幕の書き換えの問題とか、そんなところかも。もっとも、行川小学校も21年4月に統合されているのに停留所名はそのままとなっているので、単に放置されているだけのような気も。
バス停は施設名には順応な(忠実とも)ことが多いですね
これ、どうなんですかねぇ? 企業の合併や学校の統廃合に関係する改称の告知を見ることはけっこうありますが、「施設名は変わったけれど改称せずにそのままです」という告知は出ないので、昔のまま残っている例が多いとも言えません。この辺、事業者によっても傾向は異なりそうなものですが・・・。
小字名を用いた停留所を現状の地名に合わせるための改称はあまり聞きません。大規模開発を機に古い地名を一掃することはあっても、そういう時は路線は新設されるので改称とはならないもの。住居表示の実施などに合わせてなじみのない停留所名に改称するとかえって分かりにくいので当面はそのまま→年月が経って小字名が使われなくなってもわざわざ変えなくてもいいよねということでやはりそのまま、というパターンでしょう。
そういえば駅名も変更されたりされなかったりですよね。東急の学芸大学・都立大学は大学が移転してもそのままだけど、二子玉川園・多摩川園は遊園地の閉園後しばらくしてから改称。小田急の向ヶ丘遊園(平成14年閉園)や京急の花月園前(平成22年に競輪場廃止)などの行方はいかに? JRほどではないにせよ、共通ICカード関係その他のシステム更新に伴う費用はバカにならないはずで、積極的に改称へとはいかないのでしょう。
施設名が付けられている駅名を現存しないものを含めピックアップして、「駅名につけられている施設が現存するか」や、「改称された場合は施設名の変更と駅名改称の時期が一致するか」などを探ってみると面白いかもしれません。東武の松原団地駅が獨協大学前駅に改称(平成29年予定)するのは、イメージアップを目論んでいるからだとか。