今年3月12日のダイヤ改正で
南草津駅に新快速が停車します。南草津駅の西口は
滋賀県草津市南草津という町名になっていますが、この町名は2009年10月23日に野路町の一部が分割されて新たに誕生した町名です。
草津市内で「草津」がつく町名はほかに
草津・
東草津・
西草津・
草津町がありますが、これらはすべてかつての大字草津→草津町に由来しています。住居表示により1965年4月1日に草津一~四丁目・西草津一・二丁目と東草津一・二丁目が草津町から分割されて誕生し、追って1977年8月1日に東草津三・四丁目が同じく草津町から分割されて誕生しています。残存する草津町は西草津のさらに西側に位置しています。一方、南草津は大字野路→野路町であり、その他の「草津」がつく町名とも隣接していません。南草津駅ともども「草津市の南部」という意味であり、それまでに地名として「南草津」が使われたことはありませんから、南草津という町名は南草津駅に由来する交通由来地名といえるでしょう。
さて、草津町が住居表示されずに残ったのは草津・東草津・西草津と異なり未開発の状態が長く続いたからでしょう。しかし、2011年現在では草津町も開発が進んでいます。特に2008年に旧草津川の堤防を開削して道路が開通し、草津駅西口からの交通の便が劇的に改善されました。そうなると、草津町にも住居表示の動きがあっても不思議ではありません。しかし、西草津と分かれたのは40年以上前であり、「西草津とは別の町」という意識が定着しているから西草津の続き(三丁目以降)にはしにくい。かといって、「草津」を含まない別の町名というのも考えづらい。そこで「南草津」もできたことだし、「草津市の中央部」ということで「中草津」という町名はどうでしょうかね?