引き続きインドの地理ネタですが、先週、こんなニュースが報じられていました。
[統計]デリー、都市別人口番付で世界2位─国連調べ
市域ではなく都市圏という括りですが、デリー首都圏の人口が東京圏に次ぐ2位になったんだそうです。インドで人口最大の都市は前回書いた通りムンバイですが、ムンバイはデリー周辺に比べて大きな衛星都市が少ないため、都市圏人口ではデリーに軍配が上がります。成長著しいインドですから、今後もさらに人口が増加していくでしょうが、それでもまだ東京が今後十数年は1位を保ち続けるというのもすごいことだと思います。ところで、都市圏人口ではデリーを下回るのに、ムンバイで高速鉄道計画が先に進められているのはちょっと不思議な感じがしますね。まぁ、日本でも九州新幹線を終点の鹿児島側から作ったという例があるにはありますが。
[85960] hmtさん
鉄道分野における日本からインドへの技術支援・国際協力というと、高速鉄道計画の他に 貨物鉄道計画もあるようですね。
貨物専用鉄道回廊線(DFC=Dedicated Freight Corridor)はすでに実現に向けて動き出しているプロジェクトです。なお、高速鉄道計画1号線(ムンバイ~アーメダバード)のうち、ムンバイ~バドーダラ間はこのDFCと似たようなルートになる模様です。
ちなみにデリーのほうではムンバイのことを旧称のボンベイと呼ぶ人もいますね(特に年配の方)。インドでは近年になって地名を植民地時代に使われた英語風の表記から現地語に基づいた表記に改めたところがありますが、ボンベイという呼び名はインド人にも結構定着したのかも知れません。