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菊人形さんの記事が1件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[91960]2016年11月19日
菊人形

[91960] 2016年 11月 19日(土)00:26:41【1】菊人形 さん
たまには鉄の話を
9月の杖立オフ会で何名かの方に「11月に行く予定」と話したのですが、先日予定通りに廃止まで1ヶ月を切った留萌本線の一部区間、「留萌-増毛」間のさよなら乗車をしてきました。YASUさんをはじめとしていくつかアドバイスをいただいたので、気合を込めて行ってきました(笑)。

行く数日前に、11月としては珍しいほどの大雪となり、運行への影響も心配しましたが、無事に廃止予定区間を3往復(も!)することができました。
これから乗りに行く方が居るかもしれないので、状況報告などを。

■事前準備
出発前の事前学習として、家で時刻表を見ながら行程を確認。当初は留萌12時17分発に乗って増毛まで1往復できれば良いと考えていたのですが、オフ会で『混雑するかも』との助言がありました。なので、留萌に宿泊して空いているであろう朝1番(6時50分発)で増毛まで往復して、朝一で『さよなら乗車』することにしました。これで昼の列車が大混雑で乗れなくても大丈夫です。頑張れば留萌14時21分発で増毛をもう1往復してから旭川に戻っても、羽田行の最終便に間に合ったのですが、せっかくなので早めに移動し、旭川で飲むことにしました。あとは、乗車券の運賃などを確認。旭川-増毛間は僅かに100Kmに足りません。留萌に行った翌日に増毛に行くので、往路は旭川から留萌までと留萌-増毛の2枚に分けて、復路は増毛から旭川まで1枚を行きの旭川駅でまとめて買うことにしました。

■行ってから判ったお得な情報
当日、予定通り旭川駅みどりの窓口で3枚の切符を購入したのですが、隣のおじさんが「12月4日の留萌本線フリーパス」らしきものを買っています。「何だ?それは!?」と貼られている案内を探すと、留萌本線フリーパス(2600円)が販売られていることを知りました。11月1日から12月4日の最終日まで販売されている、深川ー増毛間の1日フリー乗車券です。私は「今日は留萌までで、明日頑張っても廃止予定区間は2往復しかできないから、料金はそんなに変わらないや」と思っていたのですが、結果として3往復できたので、フリーパスを使った方が、600円安くできたことになります。実際、このフリーパスを使っている方は多かったです。

気を取り直して改札口へ。すると今度は違う貼り紙を発見!ここには留萌線の臨時列車のお知らせが!。なんと廃止予定の12月4日までの土日祝(11/23~12/4は毎日)に旭川ー増毛ー留萌ー増毛ー旭川のルートで臨時列車が走るとのこと。臨時列車のおかげで定期列車と組み合わせて、廃止予定区間を3往復できました。同じ日程で頑張れば5往復出来たのですが、上述の通り飲み時間を確保するためにやめました。臨時列車は途中駅ノンストップでしたが、定期列車よりも臨時列車の方が空いていました。なお臨時列車は二両編成でしたが、11/23から最終日までは三両編成になるようです。増毛駅のホームの長さで足りるのだろうか・・・。

行く方であれば知っているとは思いますが、フリーパスと臨時列車のリリースはこちら

■一日目
この日は留萌まで移動。午後の便で旭川空港まで飛び、連絡バスで旭川駅へ。
旭川駅は新しく立派な駅に生まれ変わっていて、隣にAEONモールが併設されています。次の列車まで1時間ほどあったので、AEON内を一巡り。開店したばかりのようで人が多く賑わっていましたが、大部分が車での来店なのでしょうね。
普通電車で深川まで行き、キハ54単行の増毛行きに乗り換えます。深川出発時の乗客は20人ほど。秩父別と石狩沼田で降車がありましたが、他の駅では乗降無し。10名の乗客を乗せて留萌へ向かいます。19時過ぎにすっかり暗くなった留萌に到着。私を降ろしたキハ54は、すぐに増毛に向かって出発して行きました。
駅からは雪道を10分程歩いて宿泊先のホテルへチェックイン。着いてすぐにネットで調べた近所の居酒屋へ行って痛飲。(←ここは値段良し、味良し、サービス良しで大当たりのお店でした!)
10時過ぎにホテルに戻り、翌日に備えて早めに就寝。

■二日目
<1往復目>
6時に起床。外は雨。6時半前にホテルを出て歩いて留萌駅へ。6時50分の増毛行きに乗車します。キハ54の単行に乗客は15名ほど。瀬越で2名乗車し、後は終点まで乗降無し。途中で徐行区間があり、少し遅れて増毛に到着。写真を撮って折り返し7時35分発で留萌へ帰ります。最後部でスピードメーターを見ていると、この区間での最高速度は65Kmでした。8時過ぎに留萌に戻り、コンビニで朝食を仕入れて一旦ホテルに戻って休憩。

<2往復目>
10時にチェックアウトして、再び留萌駅へ。増毛駅の硬券入場券などを買って10時43分の臨時列車で再び増毛へ。臨時列車はキハ40の二両編成。銀色のキハ54より、キハ40の方が個人的には好きですね~。
車内はボックスシートに丁度一人ずつ座っている程度。なので、最前部のロングシートに座りました。この列車は増毛までノンストップ。途中で徐行運転があって、数分遅れで増毛着。増毛駅では応援のJRの方が切符を回収していました。切符に無効スタンプ押してもらい、記念にもらいました。
駅付近を15分ほどウロウロして同じキハ40で留萌に戻ります。この列車では途中で車掌による検札がありました。なので、端末機で乗車券を買いました。これも留萌到着後に無効印を押して記念に持ち帰ります。11時40分過ぎに留萌に戻り、駅前のラーメン屋で昼食と+ビール。

<3往復目>
12時17分の定期列車で3度目の増毛へ向かいます。深川からキハ54三両で留萌に来て、前二両が増毛行き、後ろ一両は深川に戻る運用です。二両共に座席はびっしり満席。ただし通路には余裕があったので、増毛までドア脇に立って外を見て過ごしました。やはり少し遅れて増毛駅に到着です。
増毛駅では折り返し列車に乗るお客さんが長い列を作って待っていました。増毛駅に着くと、お客さんが全員降りたのを確認して一旦ドアを閉め、その後乗車となる運用が徹底されています。荷物を置いたままにして席を確保する方がいるなどのトラブルがあったのでしょうね。

臨時列車が無ければ、この折り返し列車で旭川に向かうところでしたが、臨時列車のおかげで1時間ほど増毛でフリーな時間が取れました。雨が降っていましたが、最北の酒造所(国稀)や、駅近くの増毛町役場などブラブラできました。駅に戻り待合室で売っていた甘海老汁(100円)をいただきます。これは美味しかったですが、人気があるので、折り返し時間で買うのは競争に勝つ必要があります。

いよいよ私としては最後の列車となる13時53分発臨時列車になります。当然キハ40二両です。最後にキハ40に乗れてお別れできるのも、臨時列車のおかげです。ボックスシート席争いで負けて(ほとんど一人利用ですが)、ロングシート着席となりました。最後の増毛ー留萌間は、増毛のスーパーで仕入れたビールを飲みながら過ごしました。留萌駅で交換した14時21分発の増毛行きは、混雑していました。

この臨時便列車は旭川まで直行します。途中停車駅は深川駅のみで、往年の急行「るもい」号のようです。深川に向かう途中で晴れてきて、虹がキレイに見えました。旭川に着くとリサーチしておいた居酒屋で飲み、旭川空港発20時の便で帰京しました。

■おまけ
先ほどもテレビで報道していましたが、JR北海道は赤字路線の大幅見直しを発表したようで、留萌本線の深川-留萌間も廃止の予定とのこと。予定通り廃止されていったとした場合の北海道の鉄道路線網を想像すると、なんだか気が重くなります。30年以上前に「北海道ワイド周遊券」を使って20日間フルで道内を回ったことがとても懐かしく思えます。

■おまけ2
私が最初に増毛に行った時は、更に漁船のような定期船に乗り換え、揺れでひどく酔いながら、当時道路が通じていなかった雄冬に向かったのでした。なので、当時の増毛の記憶があまり無いのです。


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