能代市に
日和山下という場所があります。その名の通り
日和山の下にあり、米代川河口や能代港を臨む地域です。
この「日和山」という名前、この場所だけの固有の地名なんだと今まで思っていました。ところが今日この日和山を訪れた際、そこに立っている案内板を読んでビックリ。「日和山」というのは別にここに限った名前ではないんですね。しかも辞典にも載っているとは。
大辞泉には、
ひより‐やま【日‐和山】
江戸時代、船乗りが出帆の適否を判断するため、日和見に利用した港付近の小山。
とあります。案内板にも同様の説明が書かれていました。
さらにその案内板によると、かつて全国各地の日和山には「方角石」という方角を見るための石が置かれており、かつてその数は80ほどだったそうですが現在は能代の日和山を含め30ほどが現存しているとの事。
この「日和山」、地図サイトの検索ではさほど多くはヒットしないのですが、実際にはどれだけ各地にその名が残っているんでしょうかね。