おはようございます。
答えられそうなネタなので反応してみます。
[85111]白桃 さん
[85108]を書き込んだ後、いろいろ調べましたら、有楽町駅、田町駅、蒲田駅なんかは「東海道本線の駅」らしいのですが、私はそうではないと思ってました。だって、東海道線各駅停車は、これらの駅には停まることはないのですが・・・詳しい方お教えください。
この辺りの路線名が分かりにくい原因は、東海道線という言葉が2つの意味を持っている点にあります。
結論を先に申しますと、東海道線には「路線名としての東海道本線」と「運転系統名としての東海道線」の2種類があるのです。
たとえば、東京駅から品川駅までの間は在来線の線路が8本並行して走っていますが(4複線)、これらは全て東海道本線(路線名)です。
そして、この4つある複線の各々を、山手線と京浜東北線と横須賀線と東海道線(これらは全て運転系統名)が運行しているというわけです。
従って、この区間にある有楽町駅や田町駅などは、山手線と京浜東北線の電車しか止まりませんが、確かに路線としての東海道本線上にありますから、東海道本線の駅ということになります。
なお、品川駅以南は、線路が4本に減りますが(複々線)、東海道本線(路線名)であることには変わりません。
この区間では、京浜東北線と東海道線(運転系統名)が運行していますが、蒲田駅には京浜東北線の電車しか止まりません。
しかし、同様に、路線としての東海道本線上にあるという点で、あくまで東海道本線の駅ということになります。
京浜東北線は電車線、東海道線は列車線とも呼称されますが、これは前者が横浜までの都市近郊輸送を任としているのに対し、後者が熱海までの都市間輸送を任としているという違いから来ているそうです(昔は電化区間が少なく、電車は都市近郊にしか走っていなかった)。
このような性格の違いから、停車駅にも違いが生じていると考えられます。
似たような例として板橋駅と十条駅があります。
埼京線の駅として知られていますが、池袋駅~赤羽駅間の路線名は赤羽線でありますから、これら2駅は赤羽線の駅ということになります。
現在、赤羽線の名で運行している系統はありませんし、逆に埼京線という名の路線は存在しませんから、こちらも非常に分かりにくくなっています。
ここまで書いたのでついでに書きたいのですが、それは「東北縦貫線」についてです。
つい最近、「上野東京ライン」なる愛称も決まり報道されましたので、耳にされた方も多いと思います。
現在、上野駅~東京駅間を結ぶ在来線は4本の線路しかありません(複々線)。元々はあと2本あったのですが、東北新幹線が上野駅から東京駅まで延伸した際に取り払われてしまいました。
この各複線上を山手線と京浜東北線が運行しています。ちなみに路線名は東北本線です。
これの何が問題かと申しますと、上野駅には山手線・京浜東北線の他にも常磐線・高崎線・宇都宮線と3系統も乗り入れているため、上野以南の線路が足りず、上野駅止まりを余儀なくされているという点です。
必然、これら3系統の乗客は上野駅で乗り換えることになり、上野駅・御徒町駅間の乗車率が200%で日本一などという事態もここに原因があります。
そこで出てきたのが、「東北縦貫線」構想です。
これは、上野駅~東京駅間にかつてあった線路を敷き直すことで、これら3系統の東京駅乗り入れを実現し、更に、東京駅以南は東海道線(運転系統名)に直通しようという試みであります。
完成すれば、北は土浦や黒磯から南は熱海までの長距離運行が実現すると言われています。
以上つらつらと書きましたが、線路の数を数えたり、どの線路にどの系統が走っているかを考えたりするのも楽しいものですね。
私のこれらの知識も、湘南新宿ラインだとか山手貨物線だとか最初はわけがわからず調べた結果得たものであります。