自分も地名コレクション「十丁目以上」を現在編集中で、似たような悩ましい事例にいくつか当たっています。
例えば、弥富市鎌島はMapFan以外の大手地図サイトでは九丁目までしかありませんが、MapFanや
市制時の住所の変更記録には十丁目の存在が認められます。
弥富市HP内を検索してみると、鎌島十丁目が登場するのは市制時の住所変更に伴うものだけで、ゴミ収集などの区域分けでは九丁目までとなっています。ですので、以前(もう1年以上前ですが)弥富市役所に鎌島十丁目が存在するかどうか問い合わせたことがあります。
以下、メールの原本を紛失してしまったため記憶を基にしていますので多少の間違いはあるかもしれません。
問い合わせの結果、鎌島十丁目は存在するということでした。しかし、非常に狭い区域であり、地権者の方もいらっしゃらない(ここの記憶が曖昧なんですが)ので大手の地図サイトでは掲載されていないのだろう、ということでした。
結果、MapFanのデータがこの場合は信憑性があった、という結果でした。個人的な感想ですが、MapFanの住所一覧は他大手サイトと比較しても更新時期や収録している地名(特に小字)などが明らかに違い、他大手サイトとのそれとは一線を画す存在だと思います。今回のように実用性のない住所まで一応収録しているという点では僕は信頼を置いています。
今回の愛西市平和町はMapFanに収録されています。郵便番号まで設定されているということは、個人的には愛西市平和町を裏付ける証拠だと思います。市は違いますが、同じ愛知県内でしかも隣接している市のことですので、同じような事情があって大手地図サイトには掲載されていないのかもしれません。
町名と丁目という違いはありますが、以上のことから大手地図サイトに掲載されていないからといって、それはその地名が存在しないことの証明には何もならないということは確かだと思います。公式HPも絶対的に信頼が置けるものでは無いと思います。弥富市鎌島十丁目ももし市制にともなう住所変更が無かったらHPでは見つからなかったでしょう。