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白桃研究所長による人口テーマ専門誌

わた市 合併しないので

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記事数=2件/更新日:2020年12月28日

「単独市制市」と「新設/編入合併市」のどちらが好きか?と訊かれたら、「そりゃ、エライのは単独のほうでしょう。」と答えを濁すかもしれませんが、「合併する市」と「合併しない市」のどっちが好きか、と尋ねられたら即座に「絶対、合併しない市」と答えるでしょうね。理由は、合併すると都市の本当の大きさがぼやけてくるし、人口統計上の組替作業が発生して面倒だす。それに、わたしゃ、台北を取り囲んで台北より人口が多くなった新北市や、館山市を取り囲んでいる南○○市、洲本市の両側にある□□市と南▲▲▲市なんかに対して、「ちっとぉ、遠慮しんせい」と言いたいのです。もう一つ。合併しなくとも、「もし合併して入れば、人口が・・・」という妄想が膨らんでくるのです。
「スキ、キライ」は置いといて、 「合併しない」市というのは、よっぽど裕福なところか、人口も激減して財政的にも破綻寸前のところ、と相場は決まってんねん。

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[100903] 2020年 12月 25日(金)07:50:25白桃 さん
わた市 合併しないので(その1.合併して市に成った以降合併していない市)
[100888]白桃
市に成ってから、「人口異動を伴わない境界変更」を除く廃置分合を行っていない市がどれだけあるか調べてみました。篠山市(現:丹波篠山市)以降に誕生した「平成の合併市」を除外すると151市でした。この尊敬すべき?151市にもう少しツッコミを入れたいのですが、今日は夜も更けて、いや、もう明日になってしまいましたから、それは後日にいたします。
今朝はその第一弾です。タイトルを正確に言うと、「その1.合併による市制施行後に、『人口異動を伴わない境界変更』以外の廃置分合を行っていない市」です。
※表の説明
構成町村の後の〇×は、「平成の合併」時に合併の話があったかどうかで、当落書き帳の「成立しなかった合併情報」に記載がある市を〇に、記載がない市を×にしています。
A.デビュー:市に成って初めて迎えた国勢調査の人口
B.2015年:2015年(平成27年)国勢調査の人口
市名市制年月日合併構成町村A.デビューB.2015年--B/A
半田1937.10.01新設3(半田・亀崎・成岩)町49,153116,9082.38
人吉1942.02.11新設1(人吉)町3村43,82433,8800.77
宇治1951.03.01新設2(宇治・東宇治)町3村40,061184,6784.61
津久見1951.04.01新設1(津久見)町3村36,76817,9690.49
魚津1952.04.01新設1(魚津)町11村×46,84342,9350.92
結城1954.03.15新設1(結城)町3村×39,49051,5941.31
相馬1954.03.31新設1(中村)町7村42,86438,5560.90
宿毛1954.03.31新設2(宿毛・小筑紫)町4村31,77320,9070.66
瑞浪1954.04.01新設2(瑞浪土岐・陶)町4村α36,23338,7301.07
犬山1954.04.01新設1(犬山)町4村35,91074,3082.07
河内長野1954.04.01新設1(長野)町5村32,141106,9873.33
大川1954.04.01新設1(大川)町5村49,99134,8380.70
鳥栖1954.04.01新設2(鳥栖・田代)町3村41,60172,9021.75
伊万里1954.04.01新設2(伊万里・山代)町7村81,62555,2380.68
都留1954.04.29新設1(谷村)町4村30,73032,0021.04
昭島1954.05.01新設1(昭和)町1村×38,519111,5392.90
多久1954.05.01新設1(北多久)町4村×45,34619,7490.44
尾鷲1954.06.20新設1(尾鷲)町4村33,34318,0090.54
紋別1954.07.01新設1(紋別)町2村37,38823,1090.62
珠洲1954.07.15新設3(宝立・飯田・正院)町6村×37,53714,6250.39
川西1954.08.01新設1(川西)町2村35,158156,3754.45
土佐清水1954.08.01新設4(清水・下ノ加江・三崎・下川口)町×31,62313,7780.44
勝山1954.09.01新設1(勝山)町8村×37,55624,1250.64
須崎1954.10.01新設1(須崎)町4村34,19222,6060.66
鳥羽1954.11.01新設1(鳥羽)町7村30,12119,4480.65
串間1954.11.03新設1(福島)町4村42,30518,7790.44
陸前高田1955.01.01新設3(高田・気仙・広田)町5村32,83319,7580.60
三浦1955.01.01新設2(三崎・南下浦)町1村×36,35845,2891.25
御所1958.03.31新設1(御所)町3村×35,54926,8680.76
竹原1958.11.03新設2(竹原・忠海)町×36,42426,4260.73
室戸1959.03.01新設4(室戸・室戸岬・吉良川・佐喜浜)町1村×30,49813,5240.44
小矢部1962.08.01新設2(石動・礪中)町×35,64630,3990.85
富良野1966.05.01新設2(富良野・山部)町30,87622,9360.74
南陽1967.04.01新設2(宮内・赤湯)町1村37,27132,2850.87
加西1967.04.01新設3(北条・加西・泉)町×48,35444,3130.92
東海1969.04.01新設2(上野・横須賀)町86,608111,9441.29
名護1970.08.01新設1(名護)町4村39,79961,6741.55
鹿角1972.04.01新設3(花輪・十和田・尾去沢)町1村46,82232,0380.68
鹿嶋1995.09.01編入鹿島町が1村を編入×60,66767,8791.12
東金1954.04.01編入東金町が2村(夫々一部)を編入34,49460,6521.76
宇土1958.10.01編入宇土町が1村を編入33,05737,0261.12
豊前1955.04.10新設改称1(八屋)町8村37,93625,9400.68
表の通り、このグループの中で市に成ったのが最も古いのが半田市で、80年以上合併をしていないのですが、「平成の合併」期には、常滑や知多郡南部の町々との合併話が持ち上がっていたようです。
3例の編入合併を除き、39とほとんどが新設合併ですが、その中には宇島市となった4日後に改称した豊前市が含まれています。
気のせいでしょうか、複数の「町」が関わった合併で市に成った珠洲、土佐清水、室戸は人口が激減し、「平成の合併」期にも合併話が持ち上がっていないのですが、この3市は「わた市、合併しないので」ではなく、「わた市、合併できなかったので」って言っているように聞こえます。
[100916] 2020年 12月 28日(月)16:11:02白桃 さん
わた市 合併しないので(その2.市制施行以降合併していない「疑似単独市制」市)
新設あるいは編入合併によって市に成って以降、「人口異動を伴わない境界変更」以外の廃置分合を行っていない市については[100903]で見ましたが、今回は「疑似単独市制」市の中で、市制後に人口異動を伴う廃置分合を行っていないところを見ていきます。
「疑似単独市制」市、もちろん私の造語ですが、市制施行日より前の5年間に合併をしているところを指します。つまり、表面的には単独市制となっているが、実質的には新設合併である市のことです。
表中の「合併ばなし」については、成立しなかった合併情報に基づいています。例えば角田市は丸森町との合併による「あぶくま市」、尾花沢市は大石田町との合併による「はながさ市」構想がありました。
最終列のB/Aは、「2015年(平成27年)国勢調査人口」÷「市に成って初めて迎えた国勢調査人口」の値です。
市名市制施行日事前合併日市制前町名新設町構成合併ばなしB/A
池田1939.04.291935.08.10池田池田町と3村豊能町と2.90
境港1956.04.011954.08.10境港境・外江2町と4村なし1.04
羽咋1958.07.011956.09.30羽咋羽咋・邑知2町と2村なし0.74
三田1958.07.011956.09.30三田(注)表外に詳細なし3.46
角田1958.10.011954.10.01角田角田町と6村(あぶくま市)0.87
勝浦1958.10.011955.02.11勝浦勝浦・興津2町と2村(外房市)0.62
柏原1958.10.011956.09.30柏原柏原町・国分町なし2.00
垂水1958.10.011955.01.10垂水垂水町と2村(大隅市)0.47
矢板1958.11.011955.01.01矢板矢板町と2村塩谷町と1.15
土佐1959.01.011958.04.01高岡高岡・宇佐2町と1村なし0.85
羽曳野1959.01.151956.09.30南大阪古市・高鷲2町と4村なし3.05
尾花沢1959.04.101954.10.01尾花沢尾花沢町と4村(はながさ市)0.54
えびの1970.12.011966.11.03えびの飯野・加久藤・真幸3町小林市ほかと0.72
君津1971.09.011970.09.28君津君津・小糸・上総3町と2村木更津市ほかと1.13
富津1971.09.011971.04.25富津富津・大佐和・天羽3町木更津市ほかと0.80
このグループの中で市としての歴史が最長の池田市を「疑似単独市制」と呼ぶのは適確ではないかもしれません。余談ですが、上表の15市の中で、現在「人口減少傾向が明らかではない」のは池田だけです。
「事前合併日」が1956年9月30日というのが、羽咋、三田、柏原、南大阪(羽曳野)の四つですが、これは偶然ではなく、この日に「町村合併促進法」(1953年10月1日施行)が失効するからなのです。このグループではありませんが、後に市となるところでは、富良野町、武蔵町(後の入間市)、後免町(後の南国市)などがこの日に新設合併を行っています。また、1956年9月30日という日は、特に記憶しなければならない日でありまして、アノ、伏黒村が伊達町を編入した日、赤河内が日和佐町を編入し日和佐町に改称という世にもキッカイな事が起こった日、松任町と野々市町で郷村を引き裂いた?日、そして、カノ大河原町と金ヶ瀬村が一緒になってスーパータウンの礎を築いた日なのです。
(注)三田の詳細
1956年3月31日:藍村と本庄村が新設合併し、相野町が成立
1956年9月30日:三田町、三輪町、広野村、小野村、 高平村が新設合併し、三田町が成立
1957年7月18日:三田町が相野町を編入
1958年7月01日:三田町が市制施行、三田市に
※1955年国勢調査人口
(三田町)
三輪町:8,981、三田町:8,005、広野村:5,086、小野村:2,191、高平村:3,390
(相野町)
藍村:3,173、本庄村:2,841
白桃ルールでは三田市の「前身町」は「三田町」ではなく「三輪町」となります。

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