十番勝負は、奥深い内容をシンプルな形式に盛り込んだクイズで、多くのメンバーをとりこにしてきた。デスクトップ鉄は、10問完答が目標の平均的な解答者だが、十番勝負の難易度と想定解について分析し、落書き帳に書き込んできた。オーナーグリグリさんのお誘いを受け、第1回以降全問題の難易度と全市の想定解データを公開することにし、「十番勝負問題分析 by デスクトップ鉄」として2013年7月第37回終了時にスタートした。
2015年2月、白桃市町村人口研究所との共同企画
「戦国市盗り合戦」のスタートに当たり、「デスクトップ鉄十番勝負研究所」と改題した。
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デスクトップ鉄十番勝負研究所・分析記事集
難易度分析
難易度分析は、正答順10位の所要時間と誤答率による十番勝負の問題別難易度の分析である。それぞれを偏差値化し、二つの偏差値を単純平均した数値を難易度の基準としている。第67回終了後に銅メダルの所要時間から10位の所要時間に変更した(初期の正答数が10未満の問題は最後の正答の所要時間とした)。
第13回終了時点の
[55137](2006/11/13)で、初めて十番勝負の難易度について落書き帳に書き込んだ。このときは、誤答率によるものだったが、別の指標を考える必要があると感じた。
[55238](2006/11/19)で、銅メダルの所要時間と併用することを提案し、「誤答率は一般人にとっての難易度、所要時間は上級者にとっての難易度」という仮説を提示した。これに対しいっちゃんさん(
[55246])とグリグリさん(
[55242])から実感に合うというコメントをいただいた。
変更の理由は、(1)近年の解答高速化により銅メダルの所要時間に大きな差がでず、総合難易度が誤答率に左右される傾向が高まったこと、(2)10位の所要時間の方がばらつきが大きく、複数の解答者から実感にあっているという感想が得られたこと、(3)10位の所要時間と全問完答者の正答順は近似しており、回をまたがった比較ができない「完答者正答順」の代行指標になりうることである。
なお、誤答率は、正答数から同一回答者の2回目以降の正答を除き、誤答数から問題の難易度と関係しない「問題市」と「既答市」を除いている
想定解分析
想定解分析は、共通項に該当することが多い市はどこか、そのうち解答に選択されることが多い市はどこかを分析したものである。想定解数(問題市、正答市、未答市の合計)・同率(出題機会数に対する想定解数の比率)・同指数(平均を100とした指数)、解答機会数(正答市、未答市の合計)・同率(出題機会数に対する解答機会数の比率)・同指数(平均を100とした指数)、解答選択率(解答機会数に対する正答数の比率)・同指数(平均を100とした指数)、正答市出現率(解答機会率 ⅹ 解答選択率)・同指数(平均を100とした指数)を分析対象としている。
[80212](2012/01/25)で、大中小都市の3グループ別の想定解率を分析し、「大都市は想定解における占拠率(大都市が正答となる確率)が高い」と結論づけた。また
[81837](2012/09/12)で、十番勝負の解答に選択されやすい市、されにくい市について分析した。
その時点では、すべての問題について未答市が示されているわけではなかった。グリグリさんから第1回からの「共通項虎の巻」を送って頂き、これをもとに出題当時の未答市の解明作業を行った。平成の大合併の時期にまたがっていてこの作業はかなり難航したが、見切り発車し、
[82025](2012/10/29)で解答選択率、
[82036](2012/10/31)で想定解数・率、解答機会数・率について、特徴的な市を示した。全市の想定解データを紹介するのは、このページが初めてである。