休日に市制施行した市

山形県の尾花沢市が誕生したのは1959年（昭和34年）4月10日です。この日何があったのかご存知ですか。現在の上皇陛下、当時の皇太子明仁親王と美智子妃殿下の御成婚の儀があった日です。そしてこの日は一日限りの休日でもありました。尾花沢市は御成婚の日と時を同じくして誕生したわけです。市制施行日に休日を選んだ市について、休日の種類別に一覧にしました。この中には、現在の「国民の祝日に関する法律」による祝日の他、明治憲法下の祝日大祭日や振替休日なども含んでいます。休日に関しての細かい情報はこちらのサイトが詳しいので参照してください。

一時的な休日（一日限りの休日）については、1959年（昭和34年）4月10日「皇太子明仁親王の結婚の儀」の他に、1989年（平成元年）2月24日「昭和天皇の大喪の礼」、1990年（平成2年）11月12日「即位礼正殿の儀」、1993年（平成5年）6月9日「皇太子徳仁親王の結婚の儀」、2019年（令和元年）5月1日「天皇即位の日」、2019年（令和元年）10月22日「即位礼正殿の儀が行われる日」がありますが、これらの日に市制施行した市はありません。ところで、尾花沢市がこの日を市制施行日として意図的に選んだのかどうかは今のところ確認できていません。

新設合併や編入合併で消滅した市の中にも休日に市制施行した市があります。また、市制施行日ではありませんが、市名を改称した日が休日の市もあります。篠山市が丹波篠山市に改称したのは、尾花沢市のように一日限りの休日である、2019年（令和元年）5月1日「天皇即位の日」でした。市制施行日に改称した市（瞬間の市）も含めて一覧表にしました。

市制施行日に加え、市の誕生日と市名誕生日が休日の市についても一覧にしました。市制施行日、市の誕生日、市名誕生日の定義については、市制施行日・市の誕生日・市名誕生日を参照してください。市制施行日、市の誕生日、市名誕生日のいずれかが休日の市は全部で141市あります。

市制施行日と市の誕生日が異なる市のうち、唐津市、島田市、深谷市、五泉市、洲本市は、市制施行日と市の誕生日のどちらも祝日になっています。この中でも洲本市の場合は、最初の市制施行日（市の誕生日）が1940年（昭和15年）2月11日、平成の大合併で五色町と新設合併した日が2006年（平成18年）2月11日と、どちらも建国記念の日（紀元節）となっています（hmtさんの[49122]参照）。