[92933] hmtさん
出場権を市に限らず、町村に拡大したら…などと考えてみましたが、調査が大変でしょうね。
市に匹敵する人口であった 1925年 東京府荏原郡平塚町 72256人 から 1930年 荏原町 132108人。
これでも「合併なしの5年間人口倍増」には及びませんでした。
でも、大都市近郊を調べれば、人口が倍増した町村を見つけ出すことができそうな気がします。
もしかしたら1920年から1925年という条件で調べたら面白いことになるかなと思い、検証してみました。
参考としたHPのタイトルは東京市荏原区となっていますが、東京府荏原郡平塚村は町制施行後東京市に編入され単独で荏原区となったので問題はないと思います。
そのHPによると1920年の平塚村の人口は8522人、1925年の人口は72256人でわずか5年間で8.48倍の増加を示しています。(ちなみに1920年を基準とした場合1930年の人口はその15.50倍となっています。)
増加の背景としては東京市そのものの膨張もありますが、それ以上に1923年9月1日の関東大震災を契機とした被害の大きかった都市部(特に下町と呼ばれる地域)の人口が被害の少なかった周辺部(特に山の手と呼ばれる地域、後の新市域20区)への移転が関係しているものと思われます。(余談ですが旧荏原区を走っている東急の各線のうち目蒲線(現目黒線)だけがこの頃に開業しており、池上線並びに大井町線はまだ開業していませんでした。)
なお、周辺部(後の新市域20区)の人口は1930年まで増え続け、1930年から1935年の間一旦停滞しますが、1935年から1940年にまた増え続け、その後の戦災で大多数の区が減少する傾向が見られるようです。
参考
あいにくながらこの時代の国勢調査のデータを私は持ち合わせていないのでこれ以上の調査はできないのですが、もしかしたら同等あるいはそれ以上の増加を示している町村があるかもしれません。