[51921] [52013] ヒラリーマン さん
下條村の事情についてはよく知らないのですが、日本一が村ということで、一点気になったので、コメントします。
合計特殊出生率ですが、一般にはヒラリーマンさんが書かれているように
女性が一生のうちに出産する人数
と言われますが、計算式は、
各年齢ごとの女性人口を分母にその年齢の女性がその年に生んだ子供の人口を分子にした率を、15歳から49歳までの各階層で計算し合計する
というものです。これではさすがに分かりにくいので、計算例を書いてみます。
計算が面倒なので、24歳以下と30歳以上の女性は子供を産んでないとしてまとめてあります。(そのせいで合計特殊出生率が以上に低く出てますがご了承ください)
年齢 | 女性人口(a) | 出生数(b) | b/a |
15~24 | 100 | 0 | 0.000 |
25 | 10 | 1 | 0.100 |
26 | 8 | 1 | 0.125 |
27 | 12 | 0 | 0.000 |
28 | 10 | 2 | 0.200 |
29 | 12 | 3 | 0.250 |
30~49 | 198 | 0 | 0.000 |
合計 | 450 | 7 | 0.675 |
で、ここで28歳2人、29歳3人のところを、28歳3人、29歳2人として計算しなおすと、
年齢 | 女性人口(a) | 出生数(b) | b/a |
15~24 | 100 | 0 | 0.000 |
25 | 10 | 1 | 0.100 |
26 | 8 | 1 | 0.125 |
27 | 12 | 0 | 0.000 |
28 | 10 | 3 | 0.300 |
29 | 12 | 2 | 0.167 |
30~49 | 198 | 0 | 0.000 |
合計 | 450 | 7 | 0.692 |
と子供の数は変わらないのに、合計特殊出生率は0.017増加しました。
何が言いたいかというと、統計一般にいえることではありますが、母数が小さいと特殊要因によるブレが大きいのでその数字を使う際には注意が必要であるということです。
調べてみると、下條村の15歳~49歳の女性人口は800名弱程度ですので、正直いって母数が十分な大きさかどうか疑問があります。ただ、過去3年連続して日本一だとか、2位をぶっちぎっているとかであれば、母数の少なさを割り引いても日本一といえるんでしょうけど。。。