[85828]いろずーさん
日本で初の夜行高速バスはなんと「ノクターン号」で京浜急行バスと共同で運行したことが日本のバス産業を大きく前進させたのではないかと思われる
京浜急行と弘南バスの「ノクターン」の成功は、バス業界においては衝撃的な「事件」でした。大都市相互間を結ぶ路線しかなかった夜行バスに、大都市~人口20万にも満たない地方都市を結ぶ路線を開設したところで撤退は時間の問題だろう…というのが大方の予想でしたがその予想は見事に裏切られ、結果、地方のバス事業者はこぞって東京や大阪に乗り入れる路線を持つようになりました。
…というわけです。ノクターンは夜行バスの歴史に残る大きな足跡を記したことに違いはありませんが、日本初の夜行路線ではありません。
日本の夜行高速バスの歴史をポップ・ステップ・ジャンプで例えるとノクターンは「ジャンプ」の位置付けにあるといえましょう。
「ステップ」にあたる路線は、昭和58年に首都圏~関西以外の路線を発着地の事業者共同運行という新しいスタイルで走らせ、運行開始3年後の車両更新の際には今では当たり前となっている独立3列シートを日本で初めて採用し、それはノクターンをはじめその後の夜行高速バスのスタンダードとなりました。
では「ポップ」は?…夜行バス史を紐解いてみると面白いですよ。以上、「ステップ」の路線が発着する街に住み、そのことをひそかに誇りに思っているおっさんの解説でした。
#タイトルは、「ステップ」の夜行バス路線が開設されたときの西鉄のキャッチコピーです。当時私は未就学児でしたが、チラシを穴が開くほど眺めていた記憶があります。ときに思い出して、取っとけばよかったなと後悔しています。