今まであまり気にしたこともなかった野々市の名前の由来がふと気になって調べてみたのですが、諸説あるようですね。角川日本地名大辞典では鎌倉期から見える地名とのこと。小学館の日本地名地図館でも中世以来の地名で、交通の要衝で市が立ったことに因むなど諸説ありとしています。当初は野市(ののいち)と書いたようです。金沢以前の加賀の中心地だったようですね。
ところで、野々市市本町2丁目にある
布市神社に由来するという
ページがありましたが、どうなんでしょうか。確かに布市という地名は松任(現白山市)に
現在も残っている町名で、名前の由来もはっきりはしていませんが、野々市と書かれたこともあるようで、角川では「中村用水の分流東川の右岸、松任本誓寺の南に位置する。寛政4年の書上げでは野々市町の名で見え、散町に当たる。」とあります。「散町」という言葉は初めて見ましたがどういう意味なんでしょう。布市神社との関係も気になります。
余談1
実家のある金沢市三馬(1~3丁目)は野々市村から明治9年に分村した野々市新村の領域で、その後、明治22年の町村制施行時に三馬村の大字の一つとなり(泉、有松、西泉、米泉、横川、久安、野々市新の7か村)、昭和11年に三馬村が金沢市に編入された際に、金沢市三馬町になって現在に至ったということを初めて知りました(三馬村のその他の大字は、泉本町、泉旭町、上有松町、西泉町、米泉町、横川町、久安町)。地元のことをよく知らないでいたことを恥じています。生まれたのは野々市町(現在の本町6丁目)ですが、中学校から高校まで育ったのもルーツは野々市だったんですね。生まれも育ちも正真正銘野々市を実感しました。
余談2
落書き帳過去記事で「布市」が話題になっているかどうか検索を掛けたのですが、調布市や由布市に邪魔されてうまく検索できませんでした。「布市神社」は話題になっていないようです。グーグル検索のようにマイナス検索(マイナス記号を付けると検索除外条件になる)を含めたキーワード検索ができるようにしたいですね。そんなに難しいことはなさそうですが、除外範囲をどうするかが難しいかもしれません。マイナス検索の場合、同一ページ(落書き帳だと同一記事)内にマイナス指定したキーワードがあった場合に検索対象から除外するのですが、これだと調布市と布市神社の両方のキーワードが同一記事にあった場合も除外されてしまいます。まぁ、これはしょうがないのかな。「[^調由]布市」のような正規表現を使ったキーワード指定ができると完璧かもしれません。