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般若堂そんぴんさんの記事が1件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[65013]2008年5月7日
般若堂そんぴん

[65013] 2008年 5月 7日(水)10:06:57般若堂そんぴん さん
Re: 濁るか濁らないか
うーん,[64765] MasAkaさんや [65010] 熊虎さんの説にはちょっと同意しがたい,というのが私の意見です.

[64765] MasAkaさん
たぶん、方言の特性で清音で発音しているつもりでも自動的に鼻濁音がかかるんでしょうね。
茨城県を含む北関東と東北(奥羽)とは音韻という点からみると兄弟分である,と思います.もしも私の持つ音韻体系から類推することが許されるならば,「鼻濁音は本来『濁音』であり,清音が鼻濁音化することはあくまでも例外的現象である」と考えるのです.「清音が訛る」場合,一般に鼻濁音ではない濁音に類似した(『東京の耳』で聴くと恐らく濁音に聞こえるでしょう)音になります.
……と記しておきながら,米沢言葉(置賜言葉)にはとんでもない例があるのですよ.「行く」の「く」は鼻濁音の「ぐ」なのです(同じ東北でも,他の地方では鼻濁音にはならないようです).従って,私はその単語を「いぐ」と表記しております.対して,「高畠」はどんなに濁音のように聞こえても「たかはた」と表記しております.
しかし、鼻濁音は濁音とは発音方法が異なります。このことから「いばらぎ」と書くのは誤りで、正確には鼻濁音記号(半濁点記号「゜」の流用)を使って「いばらき゜」が正しい茨城の振り仮名であるという説を私は勝手に提唱しています(笑)。
私が小学生時代にはじめて使った国語辞典にはその記号が使われていましたっけ.しかし,濁点:濁音=有声子音,半濁点:半濁音=無声子音という対比から発展させると,「音韻上は(ほとんど)常に濁音である鼻濁音」に対して半濁点を使用するのはどうも気持ちが悪い.むしろ,「『東京の耳』で聴くと恐らく濁音に聞こえる『訛』った音」に対して半濁点を使用できれば奥羽の言語も表記しやすい,と考えます.でもすでに鼻濁音に対して半濁点を使用する例ができてしまっていますから「『訛』った音」に対しては傍点でも打って対処するしかないのでしょうかね.
あるいは,「たか'はた'まち'」「たか`はた`まち`」(高畠町),などというのはどうでしょう? 行送りの部分にかかると分断される事があるのが難点ですが.
「訛音」(「偽濁音」とでも呼びましょうか)を書き分ける必要を感じるのは,「秋田」と「飽きた」を識別したいと思うような場合です.私の言語の場合,前者は清音で,後者は二つの子音ともに「偽濁音」になりますので……

そういえば,古い音体系を保持していらっしゃる方が「偽濁音」の「き」を清音として発音しようとすると,「き」と「ち」の合わさったような発音になる場合があります.あれなどは,「き」「キ」を裏返したような文字が似合いそうです.


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