[86470]グリグリさん
土砂災害関係のデータには他にも、災害発生状況、整備状況、調査状況、警戒区域などのデータもありますので、それらと合わせて把握できるようにしたいと考えます。
警戒区域の都道府県別データは私も楽しみにしています。リンクされているとおり土砂災害防止法が15年前の広島市・福岡市を中心とした大規模災害をもとに制定された、という経緯もあって、広島市は比較的調査が進んでいる方と聞いています。しかし、それでも制定どころか調査が終わっていない地区もあり、今回被害が特に大きかった八木地区は、過去に災害が少ない地区ということもあり後回しにされ、今年度からようやく基礎調査される予定だったとの報道もありました。
土砂災害ポータルひろしまによると、土砂災害危険箇所は、地形だけで危険と思われる箇所を示したものなので、極端に言えば地図だけを見て「ここが危ない」と言っているようなものです。だから、比較的簡単に探すことはできます。しかし、警戒区域(イエローゾーン)、特別警戒区域(レッドゾーン)は、地形だけではなく、地質、土地利用状況、過去の災害暦なども勘案して詳細な
基礎調査が実施されます。この調査だけでも場所によっては1~2年を要すると聞いています。そして、基礎調査が終わったあと、説明会を開催して地元の同意を経て制定となるわけですが、当然ながら特別警戒区域に指定されると
様々な制約があるため、同意を得るのにも抵抗があったりもするようです。
そういえば、
[86316]でもリンクしましたが、
警戒区域図で基礎調査実施済、制定前の区域が、緑井地区を中心に追加されています。八木地区もちらほら青が見られますが、今後、少しづつ追加されるのでしょうか。
願わくは今回の災害を教訓に、調査、制定が一気に進むことを望みます。都道府県ごとの整備状況を時系列で並べられたら、どこの県が防災に対して熱心に取り組んでいるか、ということが分かって面白いとは思いますが、さすがにそれは難しそうですね。。。