[47308] 星野彼方 さん
わたしも厳密にどこだかは知りませんが、摂津、和泉、河内の国境は堺市内で交わります。その場所はずばり三国ヶ丘。
「堺」という地名自体が、摂・河・泉 3国の境であることを示しています。
堺東駅から堺市駅方面へ坂道を登ったところにある
方違神社 の「栞」には、
当神社奉斎地は、昔百舌鳥耳原又は石津原と称し、摂津住吉郡・河内丹治比郡・和泉大鳥郡の三国の境界なる故に、三国丘と称し、この三国の堺で何処の国にも属さない、又方位の無い清地である…
とあり、境内には「三国丘」の石碑が建てられています。
古い時代の言い伝えによると、「何処の国にも属さず、方位さえもない」土地ですから、「境界をピンポイントで特定する」という現代の考え方を適用すること自体が間違いなのかもしれません。
参考までに、「堺市制百年史」では阪和線堺市駅付近を3国の境としていますが、「三国ヶ丘」は次の駅です。
また、現在の摂津・和泉国境は、近世以降に流路が変えられた大和川になっており、3国の境界は大阪市(摂津・河内)・堺市(和泉)・松原市(河内)の
境界 になっています。昔の「三国丘」は、地図の南西方向です。
[31408] 新京阪人さんによると、摂泉国境が大和川に変更されたのは“明治維新直後”とあります。近世までは、方違神社(堺市駅付近)から北西側、つまり堺市街の北半分は摂津国だったのでしょうか。