[100090] グリグリさん 「万」の文字が入る駅名
7 四十万駅 しじまえき 北陸鉄道石川線 石川県金沢市
国語辞典で「しじま」という言葉を引くと、「物音一つせず、静まりかえっていること」などの意味と共に、代表的な用例である「夜のしじま」が示されています。
文学的な響きのある和語で、類似した意味の「静寂」や「沈黙」に ふりがなの「しじま」を付けて表記する場合もあるようです。
私にとっては 初見の地名であり、四十万という表記には少し意外性を感じました。
しかし、【しじゅう + まん】の短縮 と理解すれば、さほど不自然な「読み」ではなかったのでした。
広島県三次市のバス停にも、四十貫【 しじっかん】がありました。
意外な読み方という第一印象の原因は、四国の「四万十川」からの連想も手伝っていたのかもしれません。
それはさておき、落書き帳過去記事の「十万」関連地名。
金沢市四十万(しじま)については、
[21337] ありがたき さん の記事があります。
既に 編集者の おがちゃん さんが
[100055]で言及しているように、
『○万』コレクションの中にも「十万」があります。
過去の地名ですが、hmt の記事にも、「十万坪」への言及があります。ご参考まで。
[75329]
[75307]で引用した 江東区町名図 でいうと、扇橋から千石にかけての5町は主として享保年間の造成地で、「十万坪」と呼ばれたとか。
中略
名所江戸百景の 深川洲崎十万坪 に名を記す「洲崎」は、この平井新田のあたりです。
[80239]
1643年頃の江戸市街図 の臨海部に戻ります。(中略)左向き矢印の先は永代島に隣接する「十五万坪」(木場町)、上向き矢印の先は「十万坪」(千田新田)等の埋立地[75329]になりました。