白桃さんの「本源因子町」に関する議論、あまりみなさんの反応がないですが、興味深く拝見させていただいています。
[89952]白桃さん
◎本源因子町名と最古因子町名が異なるパターン(2)、(7)、(9)、(10)
私が一番関心を持ったのが、この4つのパターンです。鉱工業の勃興/衰退、交通路の変化等いろいろ思いをめぐらすところがありますが、地域の拠点が移動したことは間違いなく、逆転された町の立場にたてば、「世が世であれば・・・」といったところでしょうか。(※町制年月日が同じ場合は人口を記入。)
豊田市がここに該当していますが、足助から挙母に「地域の拠点が移動したことは間違いなく」と言われるとなんとなく違和感を感じたので、私なりにこのパターンについて少し考えてみました。
まず、この4パターンが形成される典型的な要因を想像してみると、(2)と(10)、(7)と(9)がそれぞれ似ているように思います。(2)はC町がそのまま市制施行してB市となり、その後歴史のあるD町と合併するというパターン、(10)はそれに加えて市制後のいつか(D町との合併時含む)に改名したパターンです。一方(7)はC町を含む複数町村の合併によりB市が誕生し、その後歴史のあるD町と合併するというパターン、(9)はそれに改名が加わるパターンです。さいたま市だけは例外で、実質は(7)でありながら既に合併構成員みんなが市だったので形式的に(10)になっていると理解できます。
このようにみると、この2パターンそれぞれについて、「地域の拠点が移動した」といえる場合とそうでない場合があるように思えます。ざっと想像できるだけでも、
(2)(10)-ア D町はかつてC町よりも栄えた町でありながら、C町に逆転され、地域の拠点の地位を奪われ、合併された。
(2)(10)-イ C町もD町もほぼ同規模の町であったが、たまたまわずかの差でD町が最古因子町となった。その後C町の方が栄え、D町を合併した。
(7)(9)-ア D町はかつてC町よりも栄えた町でありながら、C町を中心とする合併でB市が誕生、旧C町が地域の拠点となり、D町もB市に合併された。
(7)(9)-イ C町もD町もほぼ同規模の町であったが、たまたまわずかの差でD町が最古因子町となった。C町を中心とする合併でB市が誕生、旧C町が地域の拠点となり、D町もB市に合併された。
(7)(9)-ウ D町は昔も今も変わらずC町より栄えているが、C町を中心とする合併により誕生したB市には参加しなかったので、たまたまC町は市部、D町は郡部となった。その後、結局はD町も合併した。
ぐらいはありそう。まだあるかもしれません。他地域のことをよく知らないのでどの市がどのパターンかとは言えませんが(豊田市は(2)(10)-イだと思っています)、なにしろ「最古因子町はただ一つ」という制約が強すぎて、それゆえ「移動したことは間違いなく」はちょっと言いすぎな気がするのですがいかがでしょう。
以上、いつも生意気に食って掛かり、赤子の手をひねるように返り討ちにされるk_itoでした。