お久しぶりです。学校が忙しくなり、(十番勝負以外で)なかなか顔を出せなかったさざ波です。
[96996]じゃごたろさん
ところで漢字の左から下にかけての部首を「繞(にょう)」というのに、なぜ「しんにょう」は「しんにゅう」という言い方もあるのだろうかと、ふと思いました。
そういえば小学校で"しんにょう(しんにゅう)"という表記を見て違和感を感じたなぁ、と思いながら調べてみました。
こちらのサイトによると、
部首の名前としての「繞」は、音読みで「ニョウ」と読まれるのがふつうです。「起」や「趣」の部首である「走」は、「走繞」と書いて「ソウニョウ」という名前がついています。
(中略)
さて、「運」や「進」の部首の場合は、形が「之(音読みはシ)」という漢字に似ているので、もともとは「之繞(シニョウ)」という名前がついていたようです。これが変化して「シンニョウ」となったわけですから、「シンニュウ」は間違いだ、ということになります。
理論的には以上のとおりなのですが、ある研究によると、実際に江戸時代や明治時代の字書などを調べてみると、「シンニュウ」と書いてあることの方が多いそうです。
(中略)
「シンニョウ」が優勢になるのは、明治も終わりごろのことだとのこと。そこで現在では、「シンニョウ」「シンニュウ」どちらも正しい、とされるのが一般的です。
部首名の慣例(?)的に見れば「しんにょう」、歴史的背景を見れば「しんにゅう」が優勢なようです。