昨日になりましたが、阪神淡路大震災から20年経ちました。震災当時は2歳、神戸市東灘区で被災しました。僕の住んでいた地域は東灘区の中でも多くの倒壊家屋、死者が出たところでした。
[87158]ニジェガロージェッツさんも挙げられていますが、神戸市のサイトで公開されている画像には家の近くの画像もあり、大きな被害を受けなかったのは運が良かったとしか考えられません。ただ、当時2歳だったこともあり、当時の記憶はほとんどありません。記憶として残っているのは空き地ばかりになった光景ぐらいです。
東灘区を含めた神戸市東部は全体的に人口が増加している地域です。震災後に多くのマンションなどが建設され、もともと住んでいた人たちに加えて大阪のベッドタウンとして多くの人が転居してきたからであるということは多くの記事で紹介されています。ただこの地域で大きな問題となるのは震災を経験した世代、人口ともに神戸市の中でも特に少なくなっていることではないかと思います。小学校などでは震災の経験を聞く機会や追悼式典などが開かれていますが、転居してきた大人世代は震災の経験を聞く機会がどうしても少ないのが実情です。また新興住宅街の問題としてよく挙げられている地域コミュニティの希薄に関しても、問題にあげられるのではないかと考えます。
僕らの世代はこの震災の経験していますが、記憶にありません。だからこそ上の世代からその経験を引き継ぐ重要な役割を担っている、いや担っていかなければならないと思います。震災を風化させないためにも、多くの下の世代に経験を伝えていかなければなりません。