今回も感想文を書きました。長文お目汚し失礼します。
社会人生活も4年目となりまして、いよいよ何かと独り立ちせねばならぬ立場になりました。部署移動などは特に無かったですが、ちょうどこの4月より色々と慣れない環境に身を置くことに。特に4/4以降は仕事が激化することが事前に予測できたので、なんとか4/3の夜までに完答できればと思って臨んだ今回の十番勝負でした。
[107214] 問二:川崎市(金)
普段のルーティンがあまり機能せず、立ち上がりは微妙でした。特に問三で細かい条件を詰め切れず試行錯誤し、タイムロスすることになったのはよろしくない。
そんな中で、問二のお題の市について記事検索してたら
[89122]がヒット。
国分寺市が早稲田実業の現所在地であることは知ってましたし、早稲田実業が1957年春に優勝していた(当時のエースピッチャーは後の"世界のホームラン王"王貞治氏でした)ことも雑学として把握していたので、深く調査せずとも確信できました。
高校野球についてはWBCが大盛り上がりだったことと、ちょうど4/1が決勝戦だったこともあって出題を予想される方も多かったと推察しますが、メダル争いが従来の高校野球系問題のように超高速レースとならなかったのは個人的に意外でした。
[107220] 問八:浜松市(5位)
サイト内検索をしていたら、ランキングのページがヒットしました。この問題自体は良いのですが、この問題を「南海トラフ巨大地震」ではなく「津波」とだけ捉えてしまった結果、問七・問九の動きが鈍くなったのは微妙でした。
災害関連に関しては幼少の頃より関心がありましたので、以下ちょっとだけ深掘りしてひとことふたこと(ちょっと調べればわかる範囲ではありますが)。
当該ランキングの元データにおける津波高の定義は「満潮位を引いた津波の高さ(満潮時)」。一般に津波高の定義は「海岸での高さ」と「遡上高」の2種があり、東北地方太平洋沖地震では前者で9.3m(観測値)-15m程度(推定値)、後者については40mに達した場所もありました。今回の元データの定義が前者寄りであることを考えると、各地の数値には驚愕するしかありません。そもそも、海岸での高さが数十cmの場合でさえ被害が発生する可能性があるので尚更です。
ただ、今回の被害想定データが「全11パターンの南海トラフ地震について各自治体の海岸を10mメッシュに切り分けたうえで各メッシュについて津波高を推定し、最高値のみを抽出する」という極めて厳しめの想定であることに注意する必要はあります。
[107230] 問一:小田原市(5位)
浜田市・江津市あたりで隣接系などに脱線しかけましたが、桜川市・鹿児島市・熊本市あたりを紐づけてぼんやり考えていたらどこかで見たような並びだなあと。何のことはない、開始数日前に出るかもなあと思っていた共通項そのままでした。ちゃんと数えれば良かったとは思いつつも、早い順目で解答できてよかったです。
[107234] 問五:岩見沢市(銀)
桜トンネルさんが瞬殺していたのでふと、「選挙関連」かつ「何らかの理由で予想しやすい」共通項ではないかと推測。この数か月間の話題にあったネタであることや、「統一地方選がありながらも市長選・市議選が実施される前に十番勝負が終了する」という出題に向いたタイミングであることも手伝って、私のようなメタ読み邪推が大好きな人間が辛うじて辿り着ける共通項でした。
それにしても長岡市はもし気づけてれば解答したかった。発見できたまりんぶる~さんの執念にはあっぱれとしか言いようがありません。
ちなみに、該当市の多くは
こちらで容易に確認できます(データがちょっと古いので各市のHPで追加確認が必要ですが)。
[107238] 問六:静岡市(4位)
これは我流の鉄板戦術「お題・正答(≒既解答)市内で近い場所のペアがあった場合は共通の隣接自治体を疑え!」が見事に機能した形に。北杜市&韮崎市と京都市&綾部市があまりにドンピシャでした。
これに頼らずとも出題直後に気づけた気がするので、手放しには喜べないのですが、やはり開幕直後数十分は不調だったということで。
[107240] 問十:静岡市(銀)
出題直後より問六と問十の問題市の被り具合が気になっていたので、念のため隣接自治体を確認したらビンゴ。こちらはまだメダルが残っていてラッキーでした。
[107241] 問三:川崎市(4位)
上でも書いた通り、出題後すぐに十中八九人口増加関連だと推測しながらも線引きに苦戦し、開幕ダッシュに悪影響を及ぼしてしまった、かなり反省が残る問題です。
それこそ「2020→2021と2021→2022の両方で人口増加した市」に問題5市があてはまるというのは早いタイミングで気づいていましたが、2019→2020についてはそもそも調べようとすら思わず、無意識的に「国勢調査を跨いだ推計人口データの比較」について気持ち悪さを覚えていたようです。
それでもめげずにデータベース検索をこねくり回していたら、どうにか軌道修正できたのでExcelを使って検証するとぴったり。めでたしめでたし。
[107223] 問七:川崎市(誤)
[107283] 問七:八王子市(銅)
これはメタ読み邪推大好き人間の悪いところが出た問題です。
正直、十番勝負前に話題になっていた「海隣接変更」や「衣浦港」関連で何かしら出題される気がしていて、碧南市が問題に登場する問七・問九については少なくともどちらかは関連問題だろうと思っていました。
特に問七は海・港関連の匂いがぷんぷんしていて、正直「稚内港・千葉港・伏木富山港・神戸港・佐世保港が〇で気仙沼港・衣浦港が×の線引きを考えれば良いのでは」と読み替えていました。
で、運の悪いことに
検疫港が該当していたという…。
北海道-近畿あたりまで数えてみたら良い線行きそうだったので見切り発車してしまいましたが、どうやら5-10市ほど足りなかった様子。
稚内市と寒河江市を見比べることでどうにか軌道修正できましたが、それが無ければどうなっていたことか。稚内市以外の4市が大きめの都市であり、Wikipediaの精査が甘くなってしまったのは微妙でした。
[107285] 問九:静岡市(4位)
問七がわかって各問の共通項を見返していたところ、どうにかギミックを理解することができました。
早速問九の問題市をWikipediaで開いて「南」でページ内検索してみたところ瞬殺。
それにしても、ギミックに頼らず本問で金メダルを取った海辺を飛ぶ鳥さんにはただただ脱帽です。
[107287] 問四:浜松市(誤)
[107309] 問四:横浜市(銀)
問題の5市+川崎市+非該当市が全て「桜」の付く町名・地名を有していることに気づいて大脱線。第22回問九(「桜」の文字が入る郵便局がある市(簡易局は除く))も71市でしたし、うまいこと線引きできれば案外それくらいの数になるのかなと。
とりあえず、宮古市は一応地名としてはあるが町名レベルではなく、字レベルの微妙なところだったので虎の巻には含まれてないのだろうとか、色々想像して比較的当たりそうな浜松市を解答。ここで「桜木町」を有する横浜市を解答しなかったのは、横浜市が直近24連続正答ということに気づいてしまったからです。このレベルの都市でこれだけ連続で正答が重なるのは珍しい気がしたので、変な誤答をしたら罰が当たるかなあと。めちゃめちゃな理由ではありますが、結果的に別解から完答一番乗りせずに済んだので本当によかったです。
その後、翌朝から仕事が忙しくなるので「このタイミングでわからなければヒント待ちだ」と覚悟していた4/3深夜。「海辺を飛ぶ鳥さんが即答しているのできっとHP内にヒントがあるはずだ」とメタ読みしてランキングを片っ端から漁っていたらどうにか答えに辿り着けました。今度こそ確信と共に横浜市を解答してゲームセット。
終わってみれば、完答一番乗り(2大会連続)、平均正答順3.2位(前回2.5位)、金1銀3銅1(前回金2銀3銅3)ということで、前回にこそ劣るものの自己最高レベルのパフォーマンスを維持できました。直近2大会の計20問全てで5位以内に入っていて、どんな分野の問題でも素早く対応できているのは良い傾向だと思っています。
次回は個人的にモチベーション源にしているいくつかの記録が見えているので、開催時期の繁忙度にもよりますが、やはり全力疾走したいところ。ただ、ここに来て初参戦以来一度も完答順位を下げたことがない(24位→9位→8位→5位→2位)”鬼才”とでも表現すべきお方の影が見えているのが…。
ともあれ、皆様お手柔らかによろしくお願いいたします。
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今回の問題そのものについても振り返れればと。
全体的に特に初心者に厳しいラインナップだと感じました。
まず問一・問五はやはり想定解数が少なすぎたように感じます。
以前のように「売り切れによる完答不能」が当たり前の時代ならばともかく、近年は「ヒント頼みであれば最終日までにほぼ確実に完答できる」状況が定着しています。ですので、近年にしては珍しく開催日程の折り返し付近で完答の可能性が無くなってしまった今回、後半から参戦しようとしていたライト層にとっては参戦意欲が削がれてしまったかもしれません。
「各問の売り切れが早すぎたこと」は後半の参加者数・解答数の伸びにも影響したのではと思ったり思わなかったり(こちらは実際の数値をきちんと確認していないので推測でしかないですし、そもそも今回は開催期間が延びたので直近回との単純な比較は難しそうですかね)。
次に、問六~問十の「南」ギミックについては、そもそも問題間のギミック自体が上級者向けだと思います(これは以前の感想文でも触れた気がしますが)。
あと、問三については線引きを正確に理解したうえで正答するのは至難の業。データ系問題は、出題者の意図とほぼほぼ同様のデータを試行錯誤の末にどうにか確認できて初めて解に辿り着けます。それゆえ、出題者側でのデータ抽出、比較などの工程が多ければ多いほど、それを正確にトレースしなければならない解答者としては厳しいでしょう。(このあたり
[107624]勿来丸さんと完全に同意見です)
問四・問五の「市議会」についても、十番勝負の問題としては難易度が高めのテーマかと。
グリグリさん、今回も作問と2週間にわたる運営、本当にありがとうございました。
次回もまた楽しめればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。