今回も新趣向+考え込まれた出題で、大いに楽しませていただきました。それにしても、感想文を提出するのはいったい何年ぶりでしょうか。いつもは、ついついサボってしまうので、今回は頑張って書いてみます。
(1日日)
まず、問一を見て「出題市が1つだけじゃ限定できるわけない、パス!」。次に、問二を見て「2つでも無理、パス!」。続いて、問三を見て「3つなら、少し考えてみよう!」というわけで、問三から取り組みます。
データを調べてみれば、出題の3市(弘前市・鈴鹿市・津市)はいずれも「県内人口3位」であることはすぐわかります。参加者のみなさんもこの共通項で続々と解答なさっていましたが、私にはどうも納得いかないな、と。というのも、グリグリさんのこれまでの出題傾向、さらに「十番勝負」の“出題の美しさ”から考えると、仮に「県内人口3位」を共通項にするのであれば、「弘前市・鈴鹿市・津市」という出題にはならないはずです。「県内人口3位」のうち人口の多い3市(相模原市・東大阪市・市川市)や、人口の少ない3市(浜田市・倉吉市・四万十市)、あるいは人口1位と24位と47位の3市(相模原市・延岡市・四万十市)といった出題であれば納得感はあるのですが、今回はこれに該当しないため、「県内人口3位」は迷彩だな、と思いました。
で、改めてデータを調べてみれば、出題の3市はいずれも「県内人口密度3位」だということを発見。ここで「県内人口3位」の市と「県内人口密度3位」の市をそれぞれ47個ずつ書き出してみたところ、「県内人口3位」かつ「県内人口密度3位」の市は6つあり、出題の3市はいずれも該当していることがわかります。そればかりか、6つの市を人口順に並べたときの上位3つが出題市になっているではありませんか。これで、グリグリさんが出題の3市(弘前市・鈴鹿市・津市)をチョイスした理由もわかりましたので、「県内人口3位」をちらつかせながら「県内人口密度3位」を出題したいのだな、ということも明確にわかり、共通項を確信しました。
問三でここまではっきりと出題意図が理解できましたので、問二が「県内人口2位」をちらつかせながら「県内面積2位」が共通項であること、問一は素直に「県内人口1位」であること、3問セットでの出題であることに気づくのに時間はかかりません。
ここで解答市のチョイスに入るわけですが、上述のようにかなり明確に共通項はわかったものの、とはいえ出題市の数も少なく、想定解数も明示されていない状況ですので、いくらでも別解はあり得ます。一周回って「県内人口2位」・「同3位」が共通項の可能性もありますし、問二なんて「さ行ではじまる市」なんて言われるかもしれないわけで、極限まで誤答のリスクを減らしておこうと考え、問三は「県内人口3位」かつ「県内人口密度3位」であり、出題3市に次ぐ4番目の人口を持つ宇部市を、問二も「県内人口2位」かつ「県内面積2位」であり、出題2市に次ぐ3番目の人口を持ち、さ行ではじまる佐世保市を解答しました。
なお、問一のチョイスは適当です。青森市がすでに答えられていたので、次に北の方にある盛岡市をチョイスしました。
問一:盛岡市(10位)
問二:佐世保市(銀メダル)
問三:宇部市(銀メダル)←4代目領主獲得
次に問四に取り組みます。この問題は、とりあえず野々市市を手がかりに考えるしかないのですが、いろいろ調べていたら「市制施行日が11月11日なんだぁ。おっ、今日が11月11日じゃん!」ということで、共通項を発見しました。該当しない市も「市の誕生日」と「市名誕生日」を排除する明確な意図が読み取れましたので、これで確信。千葉県内から大網白里市をチョイスしました。
この問題は、従来のように出題市を5つ掲げることにまったく意味がない問題ですね。解答側も「野々市市=11月11日施行」に気づくかどうかが問われているわけで、今回の出題形式(該当する市:野々市市。該当しない市:白山市、伊勢市)がベストな形であったと思います。
問四:大網白里市(6位)←2代目領主獲得 ←後にデスクトップ鉄さんに奪われる
続いて問五です。「該当しない市しかないって、どないやねん!」と思いつつ、「津・呉・蕨」とぶつぶつとつぶやいてみたところ、「ああ、5文字だけないじゃん!しかも問五だし!」と気づき、やっぱり千葉県内から袖ケ浦市をチョイスしました。
なるほど、該当市が1つもなくても問題は成立するのですね。
問五:袖ケ浦市(8位)
さて、問一~問三を解答した時点で、問八~問十も出題形式が対照になっていましたので、おそらく同じように考えなさいという出題意図だろうとは思ったのですが、特に問八において出題市のチョイス(=グリグリさんの意図)がよくわかりません。この状態であれば、別解の可能性も十分あると思い、この3問は一晩寝かすことにします。
(2日目)
初回の採点結果を見る限り、問八~問十は昨晩の推理で当たっているようです。「ちょっぴり領国を増やしちゃおうかな」という気持ちが働き、問八と問九は1万石で領国をゲットできる以下の市をチョイスしました。でも1万石の領主ということは、次回簡単に奪われちゃうということですね。。
問八:綾部市(8位)←7代目領主獲得
問九:砂川市(6位)←10代目領主獲得
問十:田村市(6位)
次に問六については、上位の方の正答市を並べて検索してみたところ、アニメの聖地とやらが出てきます。その方面はさっぱり知識がなく、どこを答えたら面白いのかも見当がつかないため、ご近所の千葉市をチョイスしました。
問六:千葉市(8位)
残りは問七を残すのみなのですが、手がかりすらつかめず長考タイムに入ります。
(13日目)
当初から、隣接系も考えてはみたのですが、佐渡市?隣接?となり、手がかりすらつかめませんでした。しかもヒントをもらうほど、さらに迷宮に迷い込む始末。終了直前になってようやく解答するという体たらくでした。
なるほど、想定解数が不定というのはこういうことだったんですね。非常に面白い着眼点だと思いますが、そうとう柔軟な発想が要求される問題ですよね。
問七:成田市(29位)←2代目領主獲得
総合成績:
正答10 誤答0 メダル:銀2 正答数ランキング28位
今回は、最初の2日間で9問正解したところまでは良かったのですが、問七がさっぱりわからず、十問完答は28番手にとどまってしまいました。
一方、さりげなく達成した記録があります。前回から新傾向での出題がなされ、全体的な誤答数が増えている状況ではありますが、なんとか今回も「誤答ゼロでの十問完答」を達成できました。私自身、これで9大会連続「誤答ゼロでの十問完答」となり、十番勝負の歴代最長連続記録を更新したようです。
十番勝負は、問題自体の楽しさはもちろんですが、解答者のさまざまなこだわり(「メダルを獲りたい」とか、「他の参加者より早く正解したい」とか、「まだ解答したことない市で答えたい」とか、「領国をたくさん確保したい」とか)を許容していただけるところに魅力があり、参加者を惹きつける要素の1つなんだろうと捉えています。今後も「誤答ゼロでの十問完答」を自身の目標の一つとして、参加させていただきたいと思っています。
次回もグリグリさんの“考え込まれた美しい問題”を、無い知恵を絞って一生懸命解答したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
[94572]ぺとぺとさん
まりんぶる~さんアッパレ!
とお褒めの言葉を賜り、光栄至極でございます。といっても、たまたまです。