いよいよ「球児の聖地」を目指しての熱戦、まさにたけなわですが、
[90669]で出した「他愛もない」クイズの共通項(
[90674])、それを「県庁所在地との成績のギャップ」を作ってみたらどうか、とふと思って…。
ルールはメンバー各自の「ギャップ」の表と基本的には同じ考えです。
【A】,【B】,【C】,【D】それぞれのグループ間の「ギャップ値」は各々1点ずつとしましたが、【B】グループのうち「『あと一歩』で惜しくも【A】に入れなかった」市については、特別に「0.5点」を加点し、【B+】グループと表現することにし、このルールに基づいて作成した「県庁所在地との高校野球成績のギャップ」の表をまとめてみました。
(県庁所在地とそれ以外とのギャップがない府県は割愛しました)
県名 | 県全体のGroup | 県庁所在地 | Group | ギャップ値 | 最高成績自治体 | 備考 |
北海道 | A | 札幌市 | B+ | 0.5 | 苫小牧市 |
青森 | B+ | 青森市 | B | 0.5 | 八戸市、三沢市 |
岩手 | B+ | 盛岡市 | B | 0.5 | 花巻市 |
福島 | B+ | 福島市 | B | 0.5 | いわき市 |
茨城 | A | 水戸市 | B+ | 0.5 | 土浦市、取手市 |
千葉 | A | 千葉市 | B | 1.0 | 銚子市、習志野市 |
福井 | A | 福井市 | B+ | 0.5 | 敦賀市 |
長野 | A | 長野市 | B+ | 0.5 | 松本市、飯田市 |
三重 | A | 津市 | B | 1.0 | 四日市市、松阪市 |
滋賀 | B+ | 大津市 | B | 0.5 | 彦根市 |
奈良 | A | 奈良市 | C | 2.0 | 天理市、五條市 |
鳥取 | B+ | 鳥取市 | B | 0.5 | 米子市 |
山口 | A | 山口市 | B | 1.0 | 下関市、柳井市 |
福岡 | A | 福岡市 | B+ | 0.5 | 北九州市、大牟田市、八女市 |
長崎 | A | 長崎市 | B | 1.0 | 佐々町 |
大分 | A | 大分市 | B | 1.0 | 津久見市 |
宮崎 | B+ | 宮崎市 | B | 0.5 | 延岡市 |
東京(参考) | A | 新宿区 | B | 1.0 | 板橋区、町田市、国分寺市 | 現都庁移転以降 |
なお、東京都の場合、都制施行や都庁の移転などの「特殊事情」があるため「参考記録」として扱いました。都庁の新宿移転後、区内にあった早稲田実業が現在の国分寺市に校舎を移転するまでの間に唯一出場し、1勝を挙げているので、現在の都庁に移転後の新宿区は【B】グループに入る、ということになります。それ以前、千代田区に都庁があった時期で見ると、その時期の千代田区は【B+】、「ギャップ」は0.5(区内にある二松学舎が昭和57年春に準優勝、当時新宿区にあった早実など区外に複数の全国優勝校あり)ということになっています。
奈良市は、全国の県庁所在地の中で唯一、「市内の学校が『甲子園』でまだ一度も勝ったことがない」という「不名誉記録」を持っているようです(
こちらによる)。奈良県の高校球界が長年、天理と智辯の「2強」による「寡占状態」が続いており、あとは郡山などが絡むくらいで、強豪校も少ない奈良市内の高校がこれらの常連を押しのけて「甲子園」への切符を勝ち取ること自体が非常に困難、ということになっているようです。また、隣の三重県も、県庁所在地の津市内の高校は、昨年夏の大会で津商業が1勝を挙げるまでは、全国大会で1度も勝つことができなかったようです。
この両県のほか、「『甲子園』で県庁所在地の影が薄い」県には、千葉とか山口あたりも入ってくるのでしょうか。
♯「県」レベルでは、「春」に限れば10年前に初勝利を挙げるまでは新潟県が【C】グループでしたが…
最近(過去5年間)になって「ギャップ」が発生した県には、昨年春に敦賀気比が初優勝した(
[87447] ペーロケさん,
[87452])福井県(それまでは福井商業の準優勝が最高)と、3年前の夏に延岡学園が準優勝した宮崎県があります。一方、群馬県は、その延岡学園を決勝で破った前橋育英が初出場で初優勝を飾り、先を越されていた桐生市に追いつき「ギャップ」を解消しています。また、埼玉県は、昭和43年の春を制覇した大宮工業が長らく県内唯一の全国制覇校になっていて、平成13年のさいたま市の発足により「お情け」でギャップ解消(笑)、となっていたのですが、3年前の春に浦和学院が初優勝を果たし、これで「名実共に」ギャップが消えた、ということになったのでした。