新潟県中越沖地震から1ヶ月経ち、仮設(プレハブ)住宅への入居が進んでいるようですが、仮設住宅とはどのようなものか調べてみました。
仮設住宅はプレハブメーカーでつくるプレハブ建築協会と県が災害協定を結び、災害が起きると県の要望をもとに仕様書を作成し各メーカーに発注する。建設費は1戸あたり約500万円。メーカーごとに仕様の差はない。 今回は3年前の中越地震時の反省を生かし、冬季の結露や室内にむきだしの鉄柱の弊害をなくす等の対策を行い改良をしている。 (新潟日報8/10記事から)
費用は国と県が支出するとのことで、広さなどの基本構成は国の基準があるものと思われます。
仮設住宅の仕様、間取りは平成16年7月に水害のあった
新潟県三条市のHPによると、広さは次のようになります。 設備として トイレ、風呂、エアコン1台などが備えられているとのことです。
・単身用 :19.8平方メートル(6坪相当):1DK
・小家族用(3人まで):29.7平方メートル(9坪相当):2DK
・大家族用(4人以上):39.6平方メートル(12坪相当):3K(図は2LDK)
利用者側から見ると契約条件は家賃が無料であること以外は一般賃貸住宅と同様のようです。但し使用期限は2年間で、退去時は元通りにして返すことになります。
個人的に疑問なのは、2年後に不要になった仮設住宅は解体され、廃棄される運命なのかということです。資材の保管場所の問題や、再利用してもそれほど安くならないといったことがあるのかもしれません。それに何より次の災害時期と場所が予約されているわけではありませんから。 ただ、今回の被災者30人が長岡市の(3年前に建てた)空いた仮設へ入居したとのニュースもありましたから一部とはいえ有効利用されている所もあるようです。
住宅の間取りは限られた長方形のスペースに必要なものを合理的に配置せざるを得ない等に加えて、複数の部屋があってもエアコン設置は1台のみで部屋の間仕切りも固定されている様子のため、寒暖の影響を受けやすいプレハブでは辛いかも知れません。(申請すれば、模様変えやエアコンの増設は可能と思われます。もちろん個人負担で。)
以上は自分で直接体験したことも見たこともないことを書いていることから、見当違いの部分もあるかもしれませんが、そのつもりで理解を願います。
なお関連で、仮設住宅に入居すると自宅の応急修理制度の支給が受けられないことなどから、入居のキャンセルも出ているようで、仮設住宅入居条件が緩和というニュースもありますが、まだ不足しているとのニュースもあります。 (
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