こんばんは、音無です。
ここのところ急に冷え込みましてすっかり冬の装い。私は寒いのは苦手ですから、やっぱり冬より夏が好き。これから半年ばかりは毎朝、冬眠したいなぁと布団の中でちょっとだけ無駄な抵抗をしてしまうのです。でもあと180日もすれば、「暑いの嫌い」「夏より冬が好き」なんて無節操なことを書きこむのです。
[62625]アルバトロスさん
[62608]スナフキんさん
[62618]MasAkaさん
私は”貧血”ですから諸事情はわかりませんが。むか~し遠足だったか課外活動だったかで長瀞まで行ったことがありましたが、そのときに確か「みつみね号」なんてのに乗った記憶があります。いまはないのでしょうか。まだまだ電車でどこかで遊びにいくのが主流だった時代ですね。その時代と違って観光もいまやマイカーのほうが主力でしょうし。
さてこの電車もご多分に漏れず、そんな観光特急電車があった頃とは電車の目的が違っていて、
夕方以降の時間帯に池袋からのお帰りに便利で快適な新ライナー
との触れ込みですね。ココロドキドキわくわくどこかへ遊びに行く観光客を運ぶのではなく、グッタリお疲れの通勤客を帰宅させるための電車のようですから、いっそのこと「列車名としてふさわしき地物名」というより、その目的を冠して「おうちに帰ろう号」でもいいのではないかと思ってしまいます。
そして。
[62626]あっちゃんさん
静岡は気温は高くても、体感気温は日本一低い
体感したものを定量化するのはちょっと難しいですね。「気温」として考えるならば、体感気温に関しては定量化の試みがなされています。
風と湿度による気温の感じ方の変化に関しては「体感温度」という指標があります。風のほうは身の回りから体温により暖められた空気の層が奪われるわけですからわかりやすいのですが、湿度もまた体感に影響します。人間は高温多湿の場合には蒸し暑さを感じ、また低温多湿の場合には底冷えと感じます。
そのほかに「不快指数」という乾球温度と湿球温度の和から夏の不快感を定量化しようとした試みがあります。不快指数はアメリカで作成され、その結果が、およそ100人のうち何人が不快に感じるか、というわかり易いスコアとして知られています。ただ、この指標では湿度が考慮されていません(乾球温度と湿球温度の差分から湿度を換算することはできますが)ので、日本の蒸し暑さを定量的に評価できているかというとはなはだ疑問ではあります。温度35℃・湿度75%でも指数は90にまでならないので、日本ならばほぼ100%不快に感じる気候でもアメリカ人は10%もの人がケロっとしている、あぁアメリカ人はなんて我慢強いんだ、とはならないわけです。
さらに温度感覚には人間側の要因もあります。たとえば発熱すれば相対的に気温が下がったことになりますから当然肌寒く感じます(もちろん炎症性サイトカインの影響も当然あります)。血行不良により末梢の体温が低下すればこれも寒さを感じることになります。そのほかに暑がり・寒がり・多汗など体質的原因もありますし、色彩が心理学的に与える影響もあります。温かい人・冷たい人なんて言い方もありますが、ほんわかすれば暖かぞっとすればひんやりと上手いことを言ったものです。お財布がさびしい夜は身も心も寒く感じたりとか(笑)。
ちょっと複雑になりますがヒトの温度感覚の仕組みに関しても考慮しておくとよいでしょう。人間が温度を感じる感覚というのは、体性表面感覚という分類になります。体性感覚のうち体表面の皮膚や粘膜に生じる感覚で、触覚・痛覚・掻痒覚と近い部分になります。それぞれの感覚は専門の受容器に特化されていますが、神経線維は共通のものを使用している部分もあります。
温度に関しては温覚受容器と冷覚受容器という独立の2つの温度受容器により成り立っています。温度が低すぎる(おおむね15℃以下)と温度受容器は作動せず痛覚線維のみが発火し痛みを感じます。冷覚受容器・冷線維は15℃~25℃くらいまで感度よく動作します。これ以上の温度では温覚受容器と冷覚受容器が同時に発火するため、温度”刺激”が皮膚に加えられても冷覚も温覚も生じない無感温度という状態になります。33℃前後がもっともこの効果があり、これ以上の温度では温覚受容器のみの動作領域になります。また45℃を超えてくると温覚受容器ほかに冷覚受容器(と痛覚)が作用するようになります。長くなりましたが、要するに冷覚というのは人間にとって快適に過ごすことができない温度を選択的に感知しているということでしょうか。
もうひとつ、温度区別の感度は温覚受容器と冷覚受容器が同時に作用している25℃~30℃の範囲が最も良く、この範囲の温度変化が生じたときには、実際の温度変化よりも温度が激しく変動したような錯覚を感じるようになっています。朝晩の気温の変化やエアコン設定温度1℃の変化は、非常に鋭敏に感じ取ることができるわけです。
余談ですが、化学物質のなかにはこれら受容器の作動温度を変化させるものが知られており、唐辛子の主成分であるカプサイシンは温覚受容器の高温側の感度を引き上げたり、ハッカの成分のひとつメントールは冷覚受容器の動作温度を変化させ高温でも清涼感を感じさせたりします。
さてそれでは静岡の気候(気温ではなく)というのは、体感として低温を感じるものなのでしょうか?なんかその命題がただの苦労自慢の類な気もしてきましたが、せっかくなので上述の条件も参考にして、もういちど考えてみてくださいな。
-----
※むかしの教科書なんかを引っ張り出して書いていたら、一時間ほどかかってしまいました。その間に
[62627]にてむっくんさんがもっとsuggestiveな書きこみをされていましたね。
[62628]スナフキんさん
私はどうやら開き直り型の発想のようですね(笑)。