[31806]Issieさん
ギリシア語のアルファベット順に入ってくるチームの順番が面白くて見入ってしまいました。
量が多いのと,文字コードの関係で,ここに列記するのは控えますが,これが結構面白いものでした。
pdfの表があったのでリンクします。以下、この表にある入場順の番号を参照します。
Alphabetical Country Listing for the Opening Ceremony
慣例では、選手団入場順の最初はギリシャ、最後が開催国で、その中間に他の国々がアルファベット順ということになっています。ソウルではハングル文字名の順 (カナダラ順)で入場したそうです。残念ながら、東京・札幌・長野は、いずれも五十音順やいろは順ではなかったようです。
アテネではギリシャは最初か最後か? これも関心があったのですが、最初に国旗、最後に選手団と両方を独占してしまいました。従って前記リストのNo.1と No.202は ギリシャΕΛΛΑΣでした。HELLASかと思ったら、ギリシャ文字表記にはHはありません。語頭に気息音を持つため、外国語ではHを付けて表記するようです。
で、201団体かと思ったら、やはり202団体。入場行進では韓国KORと北朝鮮PRKが合同していた(No.84)のでした。
No.2 セントルシア…英語でSで始まる国が事実上の先頭になったのは意外。理由は
[31806]。
No.7 エジプト…エ=AI。次のエチオピアも同様。
No.9 ハイチ…語頭のHがないのは、ギリシャと同様。
という調子で、シドニーの時には仲間はずれになっていたが、今回からオリンピックに復帰した
No.22 アフガニスタンまでがΑ(アルファ)のグループ。英仏語表記では共にNo.1の国です。
Β(ベータ)のグループにNo.23バヌアツ以下、ベネズエラ、ベトナムがあるのは、
[31806]Issieさんの
現代ギリシア語では B は v の音を表して,b の音は ΜΠ で表記する
からすれば、むしろ当然で、ベルギーやブラジルが B に残っている方に注目すべきなのでしょうか。
Γ(ガンマ)の先頭は Galliaと Germania。ドイツはフランス語表記 AllemagneではNo.5です。
Γ が3番目のおかげで、 Gで始まる国々の順番が上がりました。
No.50 スイス…ラテン語のHelvetiaですが、例により語頭の H がないので Ε(イプシロン)です。
No.53 ザンビア…次のジンバブエと共に、いつも末席に甘んじていたのですが、 Ζ(ゼータ)のおかげで躍進。
No.56 アメリカは、その前のUAEと共に Η(イータ)。
No.57 日本は Ι(イオタ)の先頭で、 Jがないおかげでインドに先行しました。ヨルダン、スペイン(Ispania)もこのグループ。
No.70~90の Κ(カッパ)組には韓国のような正統派と中国 Kinasのような英語表記でCの国が共存。
No.80 キリバスはオリンピック初参加。
No.94 ベラルーシ…
[31806]でも言及されているように「白ロシア」の翻訳 Leuko Rwsia。藍染めに使う白っぽいインジゴ還元体を「ロイコ体」と呼ぶことを思いだしました。
No.110 イギリス… Megalh Bretana。なるほど Great Britain だ。
No.118 バルバドス~No.127 ブルネイ… Μ(ミュー)の部に英語表記で B の国々があることには驚きましたが、既に
[31806]Issieさんの説明がありました。
No.138 オランダOllandiaもIssieさん既報。
No.141~142 ホンジュラス、ハンガリーは例により語頭の H がなくて Ο(オミクロン)の部。
No.162 セントキッツ・ネイビスとNo.164 サントメ・プリンシペは No.2~4と違い Σ(シグマ)の部。
No.187 東チモール…シドニーにも出ていたが、国として正式に参加するのは初。
No.198~199 フィンランド、フィジーは英語ならFだったのに Φ(ファイ)のおかげで末席近く。
そして、No.200~201 チリ、ホンコンの Χ(カイ)で終ります。 Χ'masに使われている Chに対応する字ですね。
ギリシャ語を含めて言語学にもスポーツにも疎い hmtですが、興味にまかせて書いてみました。誤解や間違いがあったらごめんなさい。