都道府県市区町村
落書き帳

トップ > 落書き帳 >

記事検索

>
5件の記事を検索しました

… スポンサーリンク …



[78650] 2011年 6月 27日(月)15:51:36むっくん さん
市区町村変遷情報(市制町村制施行時)京都府(その1)
>88さん
市区町村変遷情報(市制町村制施行時)京都府に誤りと思えるところがありましたので報告します。

本論に入る前にこの文章で用いた文献の紹介です。

(1)府令第26号(M22.2.23)(京都府府令達要約(第十編上巻)(編・出版:京都府内務部第一課、M24.2.20)に記載)
#市制町村制施行時の廃置分合を記載。
(2)新旧対照市町村一覧(著:和泉橋警察署、出版:加藤孫次郎、M22.12.)
#市制町村制施行時の廃置分合そのまま。
(3)地方行政区画便覧(著・出版:内務省地理局、M20.10)
#明治19年1月現在の町村名を記載。
(4)京都府町村名(京都府)
#明治7年5月現在の町村名を記載、京都府が内務省宛に提出した文献
(5)京都府管下郡区町村名録(町名之部)(編・出版:本城小兵衛、M14.7.)明治14年6月時点での京都上京下京区の各町が記載されている。
(6)改正京都区組分插画町名録(編:片岡賢三、出版:風月堂、M20.3.5)京都上京下京区の各組が記載されている
(7)京都町名録(編:吉村千太郎、出版:下村書舗、M20.9.16)京都上京下京区の各町が記載されている
(8)京都市町名録(著:村上善輔、出版:村上勘兵衛、M22.7.31)小学校区別に上京下京区の各町が記されている
(9)豊岡県管内各区並村名調(豊岡県)#明治7年5月現在の町村名を記載、豊岡県が内務省宛に提出した文献
#(4)と(9)は共に明治前期全国村名小字調査書第三巻(著:内務省地理局編纂物刊、出版:ゆまに書房、昭和61年)に収録
(10)京都府市町村合併史(編:京都府立総合資料館、1968)

京都市については(2)(3)を京都市以外については(1)~(3)を総てにおいて参照し、(4)~(10)は適宜参照しました。
以下、本文中での参照資料としては各資料が一致しているものについては、原則として京都市では(3)(一部箇所では(2))を、京都市以外の地域では(1)のみを記載しました。
それでは紹介です。

◎京都市
ここでは、現在市区町村変遷情報(市制町村制施行時)京都府#1京都市に記載されている町村名(A)と(2)と(3)と比較しました。相違が生じた時は現在の町名と比較し、現在の町名と一致したものを採用しました。
しかしながら、当時の資料である(2)と(3)については、書き落としがあることもあり、その時はさらに(4)~(8)とも適宜比較して判断しています。

京都市となる直前では上京区は第1組~第34組に下京区は第1組~第33組に分かれており、現在の記載順も同様の順にならんでいますので、各組ごとに見ていきます。

上京区第1組
寺之内竪町, 下天神町, (中略), 中社町, 「中之町」, 「北中之町」, 筋違橋町, 新町

寺之内竪町, 下天神町, (中略), 中社町, 「仲之町」, 「北仲之町」, 筋違橋町, 新町
ではないでしょうか。
「中之町」, 「北中之町」or「仲之町」, 「北仲之町」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が上京区仲之町, 上京区北仲之町であるため、現在の町名と一致した(3)を採用しました。

上京区第2組
竹園町, 玄蕃町, (中略), 長乗東町, 小山町, 上御霊竪町, 上御霊「仲」町, 森之木町, 上御霊前町

竹園町, 玄蕃町, (中略), 長乗東町, 小山町, 「上御霊上町」, 「新御霊口町」, 「天寧寺門前町」, 「鞍馬口町」, 「上善寺門前町」, 「高徳寺町」, 「上御霊馬場町」, 「内構町」, 上御霊竪町, 上御霊「中」町, 森之木町, 上御霊前町
ではないでしょうか。
参考:(3)

上京区第3組
閻魔前町, 北玄蕃町, (中略), 杉若町, 井田町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第4組
聖天町, 大猪熊町, (中略), 山名町, 北船橋町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第5組
上木下町, 上柳原町, (中略), 柳図子町, 妙「願」寺前町, 安楽小路町, (中略), 下柳原北半町, 裏風呂町

上木下町, 上柳原町, (中略), 柳図子町, 妙「顕」寺前町, 安楽小路町, (中略), 下柳原北半町, 裏風呂町
ではないでしょうか。
妙「願」寺前町or妙「顕」寺前町については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が上京区妙顕寺前町であるため、(3)を採用しました。

上京区第6組
一観音町, 西今出川町, (中略), 玉屋町, 笹屋「町」四「丁」目, 笹屋「町」五「丁」目, 大文字町, (中略), 東柳町, 真盛「村」, 社家長屋町, (中略), 滝ヶ鼻町, 末「ノ」口町, 西今小路町, (中略), 老松町, 西柳町

一観音町, 西今出川町, (中略), 玉屋町, 笹屋四「町」目, 笹屋五「町」目, 大文字町, (中略), 東柳町, 真盛「町」, 社家長屋町, (中略), 滝ヶ鼻町, 末「之」口町, 西今小路町, (中略), 老松町, 西柳町
ではないでしょうか。
真盛「村」or真盛「町」については明治7年5月の時点(4)で既に真盛「町」となっており、それ以降の総ての資料で真盛「町」でした。
末「ノ」口町or末「之」口町に関しては、(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が上京区末之口町であるため、(3)を採用しました。
笹屋「町」四「丁」目, 笹屋「町」五「丁」目or笹屋四「町」目, 笹屋五「町」目or笹屋四「丁」目, 笹屋五「丁」目に関しては、
(A),(2)・・・笹屋「町」四「丁」目, 笹屋「町」五「丁」目
(3)・・・笹屋四「町」目, 笹屋五「町」目
現在の町名・・・上京区笹屋四「丁」目, 上京区笹屋五「丁」目
となっています。
他の資料(4)~(8)を見てみますと、(4)と(6)は(A),(2)と同じで、(5)は笹屋「町」四「町」目, 笹屋「町」五「丁」目で、(7)は笹屋「丁」四「丁」目, 笹屋「丁」五「丁」目で(8)は笹屋四「丁」目, 笹屋五「丁」目でした。
比較してもよくわからなかったので、おそらく市制施行直前には笹屋「町」●丁目から笹屋●丁目になったと推測し、現在の町名と同じ(8)を採用しました。

上京区第7組
一色町, 西五辻東町, (中略), 有馬町, 北小路中「ノ」町, 竪亀屋町, (中略), 今出川町, 元中「ノ」町, 笹屋町一丁目, 笹屋町二丁目, 泰童片原町, 北伊勢殿構町

一色町, 西五辻東町, (中略), 有馬町, 北小路中「之」町, 竪亀屋町, (中略), 今出川町, 元中「之」町, 笹屋町一丁目, 笹屋町二丁目, 「笹屋町三丁目」, 泰童片原町, 北伊勢殿構町
ではないでしょうか。
北小路中「ノ」町, 元中「ノ」町or北小路中「之」町, 元中「之」町に関しては、(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が上京区北小路中之町上京区元中之町であるため、(3)を採用しました。
「笹屋町三丁目」の有無に関して他の資料(4)~(8)を見てみますと、明治7年5月の時点(4)以降の他の資料すべてでありました(ただし、(4)(5)(7)は「笹屋町三丁目」ではなくて「笹屋三丁目」)。現在の町名である上京区笹屋町三丁目とも一致した(3)を採用しました。

上京区第8組
芝大宮町, 五辻町, (中略), 横神明町, 晴明町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第9組
御三軒町, 西大路町, (中略), 中小川町, 南兼康町
は現在上京区として最後に記載されている「常盤井図子町」も上京区第9組ですので
御三軒町, 西大路町, (中略), 中小川町, 南兼康町, 「常盤井図子町」
となります。
参考:(3)
#「常盤井図子町」については(2)では記載がありませんがそれ以外の資料では総て記載があります。

上京区第10組
上立売東町, 御所八幡町, (中略), 中御霊図子町, 蒔鳥屋「地」, 瓢箪図子町, 上立売町, 裏築地町, 玄武町

上立売東町, 御所八幡町, (中略), 中御霊図子町, 蒔鳥屋「町」, 瓢箪図子町, 上立売町, 裏築地町, 玄武町
ではないでしょうか。
参考:(3)

上京区第11組
真如堂前町, 染殿町, (中略), 本満寺前町, 上「御」輿町, 上片原町, (中略), 常盤井殿町, 立本寺前町
は次の上京区第12組の所に書かれている「毘沙門横町」も含めて
真如堂前町, 染殿町, (中略), 本満寺前町, 上「神」輿町, 上片原町, (中略), 常盤井殿町, 立本寺前町, 「毘沙門横町」
ではないでしょうか。
参考:(3)
#「毘沙門横町」については(2)では記載がありませんがそれ以外の資料では総て記載があります。

上京区第12組
鶴山町, 表町, (中略), 二神町, 「毘沙門横町」, 一真町, (中略), 大猪熊町, 「扇屋町」, 中御霊町, (中略), 九軒町, 梶井町
は「毘沙門横町」が上京区第11組の町であることも併せて
鶴山町, 表町, (中略), 二神町, 一真町, (中略), 大猪熊町, 「扇町」, 中御霊町, (中略), 九軒町, 梶井町
ではないでしょうか。
参考:(3)

上京区第13組
西町, 大上之町, (中略), 川瀬町, 三助町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第14組
一番町, 二番町, (中略), 稲葉町, 白竹町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第15組
東石橋町, 菱丸町, (中略), 下山里町, 須「摩」池町, 泰童町, (中略), 山里町, 高台院竪町

東石橋町, 「西中筋町」, 「玉屋町」, 「亀屋町」, 「仲御霊町」, 「百萬遍町」, 「革堂前之町」, 「福本町」, 「東西俵屋町」, 菱丸町, (中略), 下山里町, 須「浜」池町, 泰童町, (中略), 山里町, 高台院竪町
ではないでしょうか。
参考:(3)

上京区第16組
堀川下之町, 鏡石町, (中略), 皀莢町, 奈良「本」町, 菊屋町, (中略), 猪熊一丁目, 猪熊二丁目

堀川下之町, 鏡石町, (中略), 皀莢町, 奈良「物」町, 菊屋町, (中略), 猪熊一丁目, 猪熊二丁目
ではないでしょうか。
参考:(3)

次稿へ続きます。
[78651] 2011年 6月 27日(月)15:51:46むっくん さん
市区町村変遷情報(市制町村制施行時)京都府(その2)
[78650]の続きです。

上京区第17組
橋本町, 東橋詰町, 主計町, 「弐丁目」, 元浄華院町, (中略), 薬屋町, 三丁「目」, 広橋殿町, (中略), 仕丁町, 「壱丁目」, 西日野殿町, (中略), 突抜町, 龍前町
は現在上京区として最後より三番目に記載されている「松之下町」も上京区第17組ですので
橋本町, 東橋詰町, 主計町, 「二町目」, 元浄華院町, (中略), 薬屋町, 三丁「町」, 広橋殿町, (中略), 仕丁町, 「一町目」, 西日野殿町, (中略), 突抜町, 龍前町, 「松之下町」
ではないでしょうか。
「松之下町」については(2)では記載がありませんがそれ以外の資料では総て記載があります。
三丁「目」or三丁「町」については総ての資料で三丁「町」です。
「弐丁目」, 「壱丁目」or「二町目」, 「一町目」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が「上京区二町目(東堀川上長者町下ル、など)」, 「上京区一町目(東堀川通中立売通下ル、など)」であるため、(3)を採用しました。

上京区第18組
金馬場町, 分銅町, (中略), 南清水町, 白銀町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第19組
桝屋町, 四町目, (中略), 菱屋町, 一「丁」目

桝屋町, 四町目, (中略), 菱屋町, 一「町」目
ではないでしょうか。
一「丁」目or一「町」目については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が「上京区一町目(大宮椹木町下ル、など)」であるため、(3)を採用しました。

上京区第20組
紹巴町, 四「丁」目, 大黒屋町, 三「丁」目, 藪之内町, (中略), 東魚屋町, 上鍛冶「屋」町, 夷川町, 米屋町

紹巴町, 四「町」目, 大黒屋町, 三「町」目, 藪之内町, (中略), 東魚屋町, 上鍛冶町, 夷川町, 米屋町
ではないでしょうか。
上鍛冶「屋」町or上鍛冶町については総ての資料で上鍛冶町です。
四「丁」目, 三「丁」目or四「町」目, 三「町」目については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が上京区四町目(東堀川出水下ル、など)上京区三町目(東堀川下長者町下ル、など)であるため、(3)を採用しました。

上京区第21組
西鷹司町, 鷹司町, (中略), 常泉院町, 五丁目, 東立売町, (中略), 堀松町, 桜鶴円町

西鷹司町, 鷹司町, (中略), 常泉院町, 五丁目「町」, 東立売町, (中略), 堀松町, 桜鶴円町
ではないでしょうか。
(2)では五丁目「町」、(3)は記載無し、(6)では五町目町、(7)では五丁目「町」、(8)では五町目となっています。
現在の町名が上京区五町目町であることより(2)(7)を採用しました。

上京区第22組
東桜町, 宮垣町, (中略), 亀屋町, 上生「州」町, 出水町, (中略), 上之町, 袋町

東桜町, 宮垣町, (中略), 亀屋町, 上生「洲」町, 出水町, (中略), 上之町, 袋町
ではないでしょうか。
参考:(3)

上京区第23組
花立町, 玉植町, (中略), 丸太町, 七「丁」目, 八「丁」目, 九「丁」目, 大文字町, (中略), 中之町, 東竹屋町

花立町, 玉植町, (中略), 丸太町, 七「町」目, 八「町」目, 九「町」目, 大文字町, (中略), 中之町, 東竹屋町
ではないでしょうか。
「丁」or「町」に関しては(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が中京区七町目中京区八町目中京区九町目であることより(3)を採用しました。

上京区第24組
道場町, 鏡屋町, (中略), 砂金町, 光堂町, 三本木町, (中略), 福屋町, 天守町

道場町, 鏡屋町, (中略), 砂金町, 光「リ」堂町, 三本木町, (中略), 福屋町, 天守町
ではないでしょうか。
参考:(3)

上京区第25組
下御霊前町, 甘露町, (中略), 橘町, 鍵屋町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(2)

上京区第26組
神泉苑町, 姉西町, (中略), 最上町, 池「本」町, 上巴町, 樽屋町, 上八文字町, 姉西堀川町
は上京区第27組の所に書かれている「西三坊堀川町」も含めて
神泉苑町, 姉西町, (中略), 最上町, 池「元」町, 上巴町, 樽屋町, 上八文字町, 姉西堀川町, 「西三坊堀川町」
ではないでしょうか。
参考:(3)

上京区第27組
二条油小路町, 押油小路町, (中略), 壷屋町, 「西三坊堀川町」, 西堂町, (中略), 鍛冶町, 宮木町
は「西三坊堀川町」が上京区第26組の町であることも併せて
二条油小路町, 押油小路町, (中略), 壷屋町, 西堂町, (中略), 鍛冶町, 宮木町
ではないでしょうか。
参考:(2)

上京区第28組
頭町, 中之町, (中略), 虎屋町, 場之町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第29組
仁王門町, 松屋町, (中略), 丸木材木町, 大「坂」材木町
は現在上京区として最後より二番目に記載されている「竹屋町」も上京区第29組であることを併せて
仁王門町, 松屋町, (中略), 丸木材木町, 大「阪」材木町, 「竹屋町」
ではないでしょうか。
「竹屋町」については(2)では記載がありませんが、他の資料では総て記載があります。
「坂」or「阪」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が中京区大阪材木町であることより(3)を採用しました。

上京区第30組
天性寺前町, 下本能寺前町, (中略), 丁子屋町, 晴明町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第31組
行願寺門前町, 東椹木町, (中略), 樋ノ口町, 西生「州」町, 東生「州」町, 上樵木町, 上大「坂」町, 恵比須町, 下丸屋町, 一之船入町

行願寺門前町, 東椹木町, (中略), 樋ノ口町, 西生「洲」町, 東生「洲」町, 上樵木町, 上大「阪」町, 恵比須町, 下丸屋町, 一之船入町
ではないでしょうか。
「州」or「洲」については総ての資料で「洲」です。
「坂」or「阪」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が中京区上大阪町であることより(3)を採用しました。


上京区第32組
東丸太町, 東竹屋町, 下堤町, 「新生州村」, 中川町, (中略), 吉永町, 石原町

東丸太町, 東竹屋町, 下堤町, 「新生洲町」, 中川町, (中略), 吉永町, 石原町
ではないでしょうか。
参考:(3)

上京区第33組
孫橋町, 法林寺門前町, (中略), 頭町, 東門前町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

上京区第34組
浄土寺町, 鹿ヶ谷町, (中略), 聖護院町, 粟田口「村」, 南禅寺町, 「松之下町」, 「竹屋町」, 「常盤井図子町」
は「松之下町」が上京区第17組の町であり、「竹屋町」が上京区第29組の町であり、「常盤井図子町」が上京区第9組の町であることも併せて
浄土寺町, 鹿ヶ谷町, (中略), 聖護院町, 粟田口「町」, 南禅寺町
ではないでしょうか。粟田口「村」は府令第72号(M21.6.25)で上京区に編入され上京区第34組の粟田口「町」となりました。
参考:(2)

下京区第1組
今新在家西町, 今新在家東町, (中略), 因幡町, 六角猪熊町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

次稿へ続きます。
[78652] 2011年 6月 27日(月)15:51:56むっくん さん
市区町村変遷情報(市制町村制施行時)京都府(その3)
[78651]の続きです。

下京区第2組
塩屋町, 柳水町, (中略), 山田町, 藤「元」町, 藤西町, 三文字町, 錦堀川町, 橋東詰町

塩屋町, 柳水町, (中略), 山田町, 藤「本」町, 藤西町, 三文字町, 錦堀川町, 橋東詰町
ではないでしょうか。
参考:(3)

下京区第3組
百足屋町, 釜座町, (中略), 手洗水町, 笋町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第4組
梅忠町, 菱屋町, (中略), 元竹田町, 「坂」東屋町, 元法然寺町

梅忠町, 菱屋町, (中略), 元竹田町, 「阪」東屋町, 元法然寺町
ではないでしょうか。
「坂」or「阪」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が中京区阪東屋町であることより(3)を採用しました。

下京区第5組
中之町, 弁慶石町, (中略), 高宮町, 大文字町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第6組
石橋町, 大黒町, (中略), 裏寺町, 中之町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第7組
梅本町, 松原町, 石橋町, 古西町, 三吉町, 元町, 若松町, 若竹町, 「天辺村」

「大橋町」, 「二町目」, 「三町目」, 「大黒町」, 「五軒町」, 「新五軒町」, 「西之町」, 「中之町」, 梅本町, 松原町, 石橋町, 古西町, 三吉町, 元町, 若松町, 若竹町, 「巽町」
ではないでしょうか。愛宕郡天辺村はM4.10.に下京に巽町, 教業町, 長光町の3町として編入され、M12.3.14の郡区町村編制法施行時には巽町は下京区第7組に、教業町及び長光町は下京区第8組に所属することになりました。
(2)では「二町目」, 「三町目」のところで「三條大橋二町目」, 「三條大橋三町目」となっていますが、(3)では「二町目」, 「三町目」、そして現在の町名が東山区二町目東山区三町目であることより(3)を採用しました。

下京区第8組
西海子町, 分木町, (中略), 高畑町, 七軒町

「教業町」, 「長光町」, 西海子町, 分木町, (中略), 高畑町, 七軒町
ではないでしょうか。
#教業町, 長光町の詳細は下京区第7組の所にて既に記載しています。
参考:(3)

下京区第9組
四条大宮町, 綾大宮町, (中略), 坊門町, 徳屋町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第10組
柏屋町, 藤本寄町, (中略), 綾西洞院町, 本柳水町, 「月鉾町」, 高辻西洞院町
は「月鉾町」が下京区第11組の町であることより
柏屋町, 藤本寄町, (中略), 綾西洞院町, 本柳水町, 高辻西洞院町
となります。
参考:(3)

下京区第11組
郭巨山町, 函谷鉾町, (中略), 小島町, 骨屋町
は下京区第10組の所に書かれている「月鉾町」も含めて
「月鉾町」, 郭巨山町, 函谷鉾町, (中略), 小島町, 骨屋町
となります。
参考:(3)

下京区第12組
長刀鉾町, 吉文字町, 立売西町, 泉正寺町, 立売中「ノ」町, 稲荷町, (中略), 万里小路町, 「灯」籠町, 高橋町, (中略), 仏光寺西町, 竹屋町

長刀鉾町, 吉文字町, 立売西町, 泉正寺町, 立売中「之」町, 稲荷町, (中略), 万里小路町, 「燈」籠町, 高橋町, (中略), 仏光寺西町, 竹屋町
ではないでしょうか。
立売中「ノ」町, 「灯」籠町or立売中「之」町, 「燈」籠町については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が下京区立売中之町下京区燈籠町であることより(3)を採用しました。

下京区第13組
奈良物町, 貞安前之町, (中略), 恵美須屋町, 丸屋町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第14組
「宮本町」, 御旅町, (中略), 下材木町, 稲荷町

「御旅宮本町」, 御旅町, (中略), 下材木町, 稲荷町
ではないでしょうか。
「宮本町」or「御旅宮本町」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が下京区御旅宮本町であることより(3)を採用しました。

下京区第15組
祇園町南側, 祇園町北側, (中略), 南畑町, 円山町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第16組
下之町, 揚屋町, (中略), 大宮二丁目, 「櫛笥町」

下之町, 揚屋町, (中略), 大宮二丁目
ではないでしょうか。
(2),(6),(7)では櫛笥町の記載があり、(3),(8)では櫛笥町の記載がありませんでした。現在の下京区中堂寺櫛笥町に当たると推測できるところですが、当時存在したか否かは分かりません。
そこで過去の地籍図にあたってみました。
復刻版京都地籍図第1巻(出版:不二出版、2008.10.30)にある「第弐編下京之部(1912.8.31発行)」60コマでは元下京区第16組の所には櫛笥町が存在せず、復刻版京都地籍図第1巻(出版:不二出版、2008.10.30)の「第参編接続町村之部(1912.10.31発行)」47コマでは葛野郡大内村大字中堂寺字櫛笥として存在しました。
地籍図より(3)の「櫛笥町」の記載なしを採用しました。

下京区第17組
橋橘町, 橘町, (中略), 柿本町, 上金仏町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第18組
藪下町, 中野之町, (中略), 高砂町, 「烏丸町」, 悪王子町, (中略), 大江町, 深草町

藪下町, 中野之町, (中略), 高砂町, 「五条烏丸町」, 悪王子町, (中略), 大江町, 深草町
「烏丸町」or「五条烏丸町」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が下京区五条烏丸町であることより(3)を採用しました。

下京区第19組
本「灯」籠町, 杉屋町, (中略), 須浜町, 安「槌」町, 御影堂前町, 植松町, 西橋詰町

本「燈」籠町, 杉屋町, (中略), 須浜町, 安「土」町, 御影堂前町, 植松町, 西橋詰町
ではないでしょうか。
安「槌」町or安「土」町については総ての資料で安「土」町でした。
本「灯」籠町or本「燈」籠町については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が下京区本燈籠町であることより(3)を採用しました。

下京区第20組
大和町, 亀井町, (中略), 六軒町, 宮川「町」一丁目, 宮川「町」二丁目, 宮川「町」三丁目, 宮川「町」四丁目, 宮川「町」五丁目, 宮川「町」六丁目, 宮川「町」七丁目, 宮川「町」八丁目, 西御門町, (中略), 森下町, 東河原町

大和町, 亀井町, (中略), 六軒町, 宮川「筋」一丁目, 宮川「筋」二丁目, 宮川「筋」三丁目, 宮川「筋」四丁目, 宮川「筋」五丁目, 宮川「筋」六丁目, 宮川「筋」七丁目, 宮川「筋」八丁目, 西御門町, (中略), 森下町, 東河原町
ではないでしょうか。
宮川「町」●丁目or宮川「筋」●丁目については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が東山区宮川筋一丁目東山区宮川筋二丁目東山区宮川筋三丁目東山区宮川筋四丁目東山区宮川筋五丁目東山区宮川筋六丁目東山区宮川筋七丁目東山区宮川筋八丁目であることより(3)を採用しました。

下京区第21組
「新町」, 轆轤町, (中略), 門脇町, 池殿町

「新シ町」, 轆轤町, (中略), 門脇町, 池殿町
ではないでしょうか。
「新町」or「新シ町」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が東山区新シ町であることより(3)を採用しました。

次稿へ続きます。
[78653] 2011年 6月 27日(月)15:53:29むっくん さん
市区町村変遷情報(市制町村制施行時)京都府(その4)
[78652]の続きです。

下京区第22組
月見町, 毘沙門町, (中略), 下河原町, 鷲尾町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第23組
元日町, 住吉町, (中略), 艮町, 夷之町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(2)

下京区第24組
東錺屋町, 西錺屋町, (中略), 福島町, 和泉町
は現在下京区として最後より四番目に記載されている「上諏訪町」も下京区第24組であることを併せて
東錺屋町, 西錺屋町, (中略), 福島町, 和泉町, 「上諏訪町」
ではないでしょうか。
「上諏訪町」については(2)では記載がありませんが、他の資料では総て記載があります。
参考:(3)

下京区第25組
大津町, 堺町, (中略), 栄町, 本塩竃町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(2)

下京区第26組
八ツ柳町, 波止土濃町, (中略), 南京極町, 都市町
は現在下京区として最後より三番目に記載されている「御影堂町」も下京区第26組であることを併せて
八ツ柳町, 波止土濃町, (中略), 南京極町, 都市町, 「御影堂町」
ではないでしょうか。
「御影堂町」については(2)では記載がありませんが、他の資料では総て記載があります。
参考:(3)

下京区第27組
東橋詰町, 本町一丁目, (中略), 豊浦町, 大「坂」町, 鞘町一丁目, (中略), 鍵屋町, 西「ノ」門町, 大和大路一丁目, 大和大路二丁目, 茶屋町, 塗師屋町

東橋詰町, 本町一丁目, (中略), 豊浦町, 大「阪」町, 鞘町一丁目, (中略), 鍵屋町, 西「之」門町, 大和大路一丁目, 大和大路二丁目, 茶屋町, 塗師屋町
ではないでしょうか。
大「坂」町, 西「ノ」門町or大「阪」町, 西「之」門町については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が東山区大阪町東山区西之門町であることより(3)を採用しました。

下京区第28組
五条橋東二丁目, 石垣町西側, (中略), 北棟梁町, 「下新町」, 「上新町」, 鐘鋳町, (中略), 上馬町, 「庵町」, 東音羽町, 西棟梁町
は現在下京区として最後より二番目に記載されている「下梅屋町」も下京区第28組であることを併せて
五条橋東二丁目, 石垣町西側, (中略), 北棟梁町, 「下新シ町」, 「上新シ町」, 鐘鋳町, (中略), 上馬町, 「慈法院庵町」, 東音羽町, 西棟梁町, 「下梅屋町」
ではないでしょうか。
「下梅屋町」については(2)では記載がありませんが、他の資料では総て記載があります。
「下新町」, 「上新町」, 「庵町」or「下新シ町」, 「上新シ町」, 「慈法院庵町」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が東山区下新シ町東山区上新シ町東山区慈法院庵町であることより(3)を採用しました。

下京区第29組
大宮三丁目, 御器屋町, (中略), 南油小路町, 松明町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(2)

下京区第30組
西玉水町, 東玉水町, 「榎町」, 打越町, (中略), 常葉町, 「新町」, 西境町, (中略), 紺屋町, 納屋町

西玉水町, 東玉水町, 「榎木町」, 打越町, (中略), 常葉町, 「新シ町」, 西境町, (中略), 紺屋町, 納屋町
ではないでしょうか。
「榎町」or「榎木町」については総ての資料で「榎木町」でした。
「新町」or「新シ町」については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が下京区新シ町であることより(3)を採用しました。

下京区第31組
本町六丁目, 本町七丁目, (中略), 南瓦町, 本池田町
は現状の記載で問題ありません。
参考:(3)

下京区第32組
境内町, 石橋町, (中略), 塩屋町, 金「替」町
は現在下京区として最後に記載されている「東寺町」も下京区第32組であることを併せて
境内町, 石橋町, (中略), 塩屋町, 金「換」町, 「東寺町」
となります。
金「替」町or金「換」町については(A)及び(2)が前者、(3)が後者で、現在の町名が下京区金換町であることより(3)を採用しました。
「東寺町」については(2)では記載がありませんが、他の資料では総て記載があります。
#「東寺町」とは府布達第418号(M12.11.1)で葛野郡八條村の一部が京都市街地へ編入されて東寺町(下京区第32組)と称したものです。

下京区第33組
清閑寺町, 「新熊野村」, 「泉涌寺門前」, 「上諏訪町」, 「御影堂町」, 「下梅屋町」, 「東寺町」
は「上諏訪町」が下京区第24組の町であり、「御影堂町」が下京区第26組の町であり、「下梅屋町」が下京区第28組の町であり、「東寺町」が下京区第32組の町であることも併せて
清閑寺町, 「今熊野町」
ではないでしょうか。
愛宕郡 新熊野村と泉涌寺門前はM4.4.民部省許可(PDF)で合併して今熊野村となりました。
今熊野村は府令第72号(M21.6.25)で下京区に編入され下京区第33組の「今熊野町」となりました。
参考:(2)


◎京都市以外
97 新設/村制 相楽郡加茂村 相楽郡 里村, 高田村, 大野村, 観音寺村, 「法華寺村」, 北村, 兎並村, 美浪村, 銭司村

97 新設/村制 相楽郡加茂村 相楽郡 里村, 高田村, 大野村, 観音寺村, 「法華寺野村」, 北村, 兎並村, 美浪村, 銭司村
ではないでしょうか。
確かに府令第26号及び新旧対照市町村一覧では「法華寺村」となっています。
しかし京都府市町村合併史(編:京都府立総合資料館、1968)1418頁では「法華寺野村」となっています。
また天保国絵図&旧国旧高取調&(4)&郡区町村一覧(著・出版:内務省地理局、M14.3.)(明治12年12月現在)&京都府管下郡区町村名録(村名之部)(編・出版:本城小兵衛、M14.7.)&(3)(明治19年1月現在)の総ての資料で一貫して法華寺野村となっています。
現在は木津川市加茂町法花寺野です。

125 新設/村制 北桑田郡宇津村 北桑田郡 中地村, 「栢」原村, 弓槻村, 栃本村, 下宇津村, 明石村

125 新設/村制 北桑田郡宇津村 北桑田郡 中地村, 「柏」原村, 弓槻村, 栃本村, 下宇津村, 明石村
ではないでしょうか。
確かに府令第26号及び新旧対照市町村一覧では「栢」原村となっています。
しかし京都府市町村合併史(編:京都府立総合資料館、1968)1428頁では「柏」原村となっています。
また、天保国絵図では宇津柏原村でした。明治になってからの資料では旧国旧高取調&(4)&郡区町村一覧(著・出版:内務省地理局、M14.3.)(明治12年12月現在)&京都府管下郡区町村名録(村名之部)(編・出版:本城小兵衛、M14.7.)&(3)(明治19年1月現在)と総ての資料で一貫して「柏」原村となっています。
現在は京都市右京区京北柏原町です。

185 新設/村制 何鹿郡以久田村 何鹿郡 栗村, 位田村, 大畠村, 今田村, 「館村」, 福垣村, 三宅村, 長砂村, 小崎新田

185 新設/村制 何鹿郡以久田村 何鹿郡 栗村, 位田村, 大畠村, 今田村, 「舘村」, 福垣村, 三宅村, 長砂村, 小崎新田
ではないでしょうか。
確かに京都府市町村合併史(編:京都府立総合資料館、1968)1441頁及び(3)(明治19年1月現在)では 「館村」となっています。
しかし府令第26号及び新旧対照市町村一覧では「舘村」となっています。
また、天保国絵図では栗村之内・舘村、旧国旧高取調&(4)&郡区町村一覧(著・出版:内務省地理局、M14.3.)(明治12年12月現在)&京都府管下郡区町村名録(村名之部)(編・出版:本城小兵衛、M14.7.)では舘村となっています。

224 新設/村制 与謝郡栗田村 与謝郡 新宮村, 脇村, 中村, 小寺村, 上司「村」, 中津村, 小田宿野村, 島陰村, 田井村, 矢原村, 獅子村

224 新設/村制 与謝郡栗田村 与謝郡 新宮村, 脇村, 中村, 小寺村, 上司「町」, 中津村, 小田宿野村, 島陰村, 田井村, 矢原村, 獅子村
ではないでしょうか。
参考:府令第26号

237 新設/村制 与謝郡朝妻村 与謝郡 大原村, 新井村, 井室村, 六万部村, 泊村, 津母村, 峠村, 畑谷村

237 新設/村制 与謝郡朝妻村 与謝郡 大原村, 新井村, 井室村, 六万部村, 泊「リ」村, 津母村, 峠村, 畑谷村
ではないでしょうか。
参考:府令第26号

254 新設/町制 中郡峰山町 中郡 峰山吉原町, 峰山四軒町, 峰山不断町, 峰山上町, 峰山織元町, 峰山室町, 峰山呉服町, 峰山浪花町, 峰山白銀町, 峰山泉町, 「峰山光明寺町」, 杉谷村(微), 峰山御旅町, 峰山富貴屋町, 峰山堺町, 峰山古殿町

254 新設/町制 中郡峰山町 中郡 峰山吉原町, 峰山四軒町, 峰山不断町, 峰山上町, 峰山織元町, 峰山室町, 峰山呉服町, 峰山浪花町, 峰山白銀町, 峰山泉町, 杉谷村(微), 峰山御旅町, 峰山富貴屋町, 峰山堺町, 峰山古殿町
ではないでしょうか。
府令第26号でも京都府市町村合併史(編:京都府立総合資料館、1968)1457頁でも「峰山光明寺町」とは即ち杉谷村字奥谷ノ内・峰山光明寺町である旨の記載があります。

#114の村名が正しく表示されていません。
府令第26号に記載されている村名は、消滅時の1955.1.1亀岡市成立で記されている村名と同じです。

以上、多数になりましたがよろしくお願いします。
[84741] 2014年 1月 8日(水)18:25:40【2】むっくん さん
Re:変遷情報における対応漏れ対応(その1~その4)
遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

[84595][84684][84685][84698]グリグリさん
なお、[78468]の後半から[78469]の東京市以外については対応済みと考えてよろしいですね。
これはご推察の通りです。
また、私の指摘箇所に付き、対応していただき有難うございました。ざっと一通り当方でも確認しました。

まず、対応漏れ及び誤修正は3箇所見つかりました。
M22.4.1京都市
●上京区第7組
笹屋町二丁目→笹屋町二丁目, 笹屋町三丁目
との修正が必要です。

M22.5.1東京市
●四谷区
元鮫河橋南町→元鮫ヶ橋南町
との修正が必要です。
●牛込区
市谷佐砂土原町二丁目→市谷佐土原町二丁目
との修正が必要です。

次に、[84570]グリグリさんにて表記の揺らぎに関する方針が定まりましたので、関連する箇所については本稿で記載することとします。

M22.5.1東京市
●下谷区
坂本村(本)→阪本村(本)
●浅草区
坂本村(微)→阪本村(微)
との修正が必要となります。
参考:府令第25号(PDF)(M22.4.11)3コマ、読売新聞に記載の府令第25号(このことに関するところはM22.4.12の1頁に記載)

これに関しましては[78466]拙稿の
(1)が一番信頼できるのではないかと考えられますので、(1)を最優先に採用しました。
を翻すこととなりました。


最後に馬込領桐ヶ谷村の表記の件です。
[78466]拙稿の(4)で紹介した、東京府に郡区町村編成法を施行するにあたった際の甲第49号布達(東京府大小区画ヲ廃シ区郡名称ヲ定ム附合併改称)(PDF)(M11.11.2)(1~41コマ)を改めて見てみますと、32コマに馬込領桐ヶ谷村とありました。
次に市制町村制施行時の廃置分合を見てみます。
[78468]拙稿で紹介した府令第25号(PDF)(M22.4.11)7コマでは「馬込領」は桐ヶ谷村の右肩に小さく記されていますが、読売新聞に記載の東京府令第25号(このことに関するところはM22.4.14の別冊1頁に記載)では、馬込領桐ヶ谷村と同一の文字の大きさで記載されています。

続いて法令面を見てみます。
郡区町村編成法施行下の東京府において、町村の合併もしくは改称が行われる際には、布達(M19.4.5までは甲号布達、M19.7.26までは布達)及び府令(M19.7.27以降)で公告されているようです。そして市制町村制施行時までに、東京府より馬込領桐ヶ谷村を桐ヶ谷村へと改称する旨の布達や府令は出されていないようです。
以上からは、確たることは言えないため、現状のままで保留としておくのが無難であると思います。


… スポンサーリンク …


都道府県市区町村
落書き帳

パソコン表示スマホ表示