都道府県市区町村
落書き帳

トップ > 落書き帳 >

メンバー紹介

>
勿来丸さんの記事が5件見つかりました

… スポンサーリンク …


記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[100287]2020年9月11日
勿来丸
[100279]2020年9月10日
勿来丸
[100256]2020年9月5日
勿来丸
[100253]2020年9月4日
勿来丸
[100243]2020年9月2日
勿来丸

[100287] 2020年 9月 11日(金)14:41:56勿来丸 さん
「工業統計」を読む
8月25日、経済産業省から「2019年工業統計調査(2018年実績)」の確報が公表されました。 詳細はこちら
ここには「産業別統計表」・「品目別統計表」・「地域別統計表」の3種類があります。私はこの中で「地域別統計表」をダウンロードし、[100253]にてクイズを出したのでありました。
今回はこの統計表を眺めて「面白いな」と思ったことについていくつか書いていきます。

まず「2019年工業統計調査(2018年実績)」という表題について。ダウンロードしたデータの「留意事項」によると、
○事業所数・従業者数については2019.06.01現在
○現金給与総額・製造品出荷額等・付加価値額などの経理事項については2018年1月〜12月の実績
とのこと。それから内容を見る限り「従業者数4人以上の事業所」のみのデータであるようです。

(1)事業所数・従業者数
地域別統計表は都道府県市区町村別の事業所数・従業者数・製造品出荷額等が分かるようになっています。

事業所数のランキングは大阪市が4862件でトップ、以下名古屋市、東大阪市、横浜市、京都市、……と続き、人口の順位に近いかな、という感じです。100万都市が並ぶ中で東大阪市はやや目立って見えますね。大阪自体工業が盛んで、特に東大阪あたりは中小の工場が多く集まる「ものづくりのまち」であるということの表れとも言えます。
続いて従業者数。豊田市・大阪市が11万人超、以下名古屋市、横浜市、浜松市、……となっています。大都市が並ぶ中で、工業が盛んな中都市も上位に来るといった印象。10位の安城市、11位の刈谷市なんかは結構意外性があります。

この2つのデータは割と人口規模に比例する並びとなっていますね。一方で製造品出荷額等は全く違う様子です。

(2)製造品出荷額等
1位は豊田市で15兆円。計算してみると日本全体の合計のうち5%近くを占めることになります。自動車恐るべし。
2位は市原市、3位は倉敷市でどちらも4兆円台。豊田市の圧倒的数字に驚かされます。市原・倉敷は石油化学関係の工業が盛んですよね。
4位から9位は川崎、横浜、大阪、堺、名古屋、神戸と政令指定都市が続きます。10位に四日市が来ることは少し意外(?)ですが、石油化学工業が盛んで、中京工業地帯を支えているのは間違いないでしょう。その後も大都市が続く中、太田市や安城市といった、自動車関係に強い都市が肩を並べているようです。

出荷額が1兆円を超えるのは69市町。この中に入っている「町」は、愛知県幸田町と福岡県苅田町の2つです。幸田町は複数の工業団地を持ち、自動車部品最大手であるデンソーの工場などがあります。苅田町はトヨタや日産の九州工場、さらには金属・セメント・電力関係の工場もあり、臨海工業都市として発展しています。

このデータを都道府県内でのランキングにしてみます。まず分かるのは非県庁所在地の強さ。県庁所在地が都道府県内トップとなる例は16と少なく、これが(1)と大きく違うところですね。
それから町村が都道府県内1位となる事例。具体的には岩手県金ケ崎町、山梨県忍野村、香川県直島町です。山梨県については忍野村に次いで2位が昭和町で、市のトップは3位の韮崎市となっています。

金ケ崎町はトヨタ自動車東日本、塩野義製薬、デンソー岩手の工場があり、岩手県最大の工業団地も町内にあるのです。
忍野村にはファナックの本社があります。ファナックは工作機械用CNC、産業用ロボットにおいて世界一のシェアを誇る企業です。
昭和町は複数の工業団地があり、キトー(機械)やテルモ(医療機器)といった企業の工場が集積しています。
直島町は三菱マテリアルの製錬所があり、地金は日本一の生産量だとか。香川県のトップは坂出市のイメージがありますが、まさか島が1位だとは。


自分でこうした統計表を見て、製造品出荷額等の数字というのは人口にあまり関係ないというのがよく分かりました。面白いデータについつい見入ってしまいました。
[100279] 2020年 9月 10日(木)17:58:54【1】勿来丸 さん
県境サイン
有名どころだと思いますが今まで出てきていなかったようです。
茨城県|千葉県 神栖市|銚子市 国道124号銚子大橋


以下、余談。

ある自治体から別の自治体へ、単に市町村地図の上で移動していくことを考えます(道路・鉄道など移動手段の有無・もしくは所要時間を無視)。例えば名古屋市から豊橋市へ移動する時、新幹線だと大府市から豊川市まで9つの自治体を通過することになりますが、

名古屋市→日進市→豊田市→新城市→豊橋市

と行けばたったの3市経由でたどり着いてしまいます。実際こんなルートを取る人はいないでしょうが……。
地図を見ながら「経由する自治体数が最少となるルート」を考えるのも面白そうだなぁと感じました。
[100256] 2020年 9月 5日(土)16:35:08勿来丸 さん
クイズの採点etc.
[100255]白桃さん
問一:市以外で工業製品出荷額が一兆円を超える
問二:市以外で工業製品出荷額が県内トップ
そんなに間違ってはいないと思うのですが・・・
クイズにお答えくださり、ありがとうございます。どちらも正解です。まさかこんなにも早く解答が出るとは思いもしませんでした。白桃さんは工業関係にも詳しいのですね。

[100254]デスクトップ鉄さん
こちらの五番勝負も開催中です。[100118] の予告から2週間以上たってしまったのでお忘れの方もいると思い、改めてご案内させていただきます。
[100255]白桃さん
勿来丸さんは、デスクトップ鉄さんのクイズを忘れていたのかな?
決して忘れているわけではありません。デスクトップ鉄さんの予告はしっかり見ていたので、拙稿[100253]を書き込んだ後、PCの前で待機しておりました。出題のタイミングからずっと見ているのですが、さっぱり答えがわからず苦労しております。前回の鉄道路線五番勝負では完答一番乗りを果たしたのに、お恥ずかしい限りです。
今日は私用があったのでこれから考えるつもりですが、恐らくヒント頼りになるでしょう。想定解が少ないものもありますが、とりあえず完答することだけを目標にして今回はゆっくりするつもりです。

ということで[100253]で出題したクイズ(工業関係)の解説は五番勝負終了後にしたいと思います。
[100253] 2020年 9月 4日(金)20:36:56勿来丸 さん
たくさんの「秋」
本来ならばもう「秋」と呼ばれる時期なのでしょうが、暑さはまだ続きそうですね。
さて、「秋」がつく自治体といえば、秋田市、北秋田市、新潟市秋葉区。少し遡ると秋川市(あきる野市)、秋保町(仙台市)、秋芳町(美祢市)などあります。今回はとある2県の「秋」がつく自治体を見てみます。

まずは新潟県。市町村制の施行により秋津村が3つも誕生しました。郡(地域)が違うとはいえ、同じ県に同じ名前の村が3つもあると混乱しそうですよね。郵便などに支障が出そうですが、昔の方はこれで間違えなかったのか、気になります。なお3つの秋津村の変遷は下記の通りです。
・西蒲原郡秋津村→月潟村→新潟市
・刈羽郡秋津村→中鯖石村→柏崎市
・加茂郡秋津村→佐渡郡秋津村(郡統合)→吉井村→両津市(分割合併により吉井村の一部は金井村)→佐渡市

続いて愛知県。町村制施行の時点で豊秋村と千秋村が2つずつ。1906年5月1日に丹羽郡千秋村が誕生して、同日入れ違いで南設楽郡の千秋村が消滅しました。「秋」だけでこんなに被る時点ですごいのですが、こうも分かりづらい変遷だと間違えそうですね。
・丹羽郡豊秋村→岩倉町→岩倉市
・宝飯郡豊秋村→小坂井村→小坂井町→豊川市
・海東郡千秋村→永和村→佐屋町/十四山村/蟹江町→愛西市/弥富市/蟹江町
・南設楽郡千秋村→千郷村→新城町→新城市
・(丹羽郡豊富村/青木村/浮野村/幼村の一部→)丹羽郡千秋村→一宮市

同じ県に同名の町村が存在する事例として、有名なのは平成の大合併で消滅した3つの「群馬県東村」ですかね。昭和以前も含めると、群馬県には5つの東村があったとか。今はどの県にも同名の市町村は存在せず、「〇〇県××町」のように郡名を省いて書いても全自治体が特定できるわけです。

《おまけのクイズ》
全国の町村のうち、次のそれぞれの町村グループ「だけ」に共通する事項とはなんでしょう?
問一:愛知県幸田町、福岡県苅田町
問二:岩手県金ケ崎町、山梨県忍野村、香川県直島町
ヒント:この記事とは関係ありません。問一と問二は同じ系統の内容です。
[100243] 2020年 9月 2日(水)11:24:25勿来丸 さん
7月の人口推移・県境サイン
[100242]白桃さん
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の8月1日現在推計人口を見ますと一都三県そろって前月より減少しています。
コロナの影響はこんなに大きいんですね。人口が毎年増加しているような都市でさえ(一時的とはいえ)減少に転じるとは……。
正直、最初見たとき東京都特別区の「-5,307」に驚きました。コロナの影響で引越し?そんなに?みたいな。
でもそうですよね。例えばコロナ禍で仕事を失った人であれば、感染リスクの低い地方に出ていきますもんね。もちろん、原因はたくさんあるでしょうが、この大幅な転出は、コロナ不景気による「失業」とも関連があると思いました。

話が大きくなりますが、震災等の大災害によって、地域の人口が大きく減少する、なんて事例は多いです。その減少は一時的なものもあれば、以前にはもう戻れないくらいに減ってしまう場合もあります(例:震災の前後で人口が約半分になった女川町)。コロナ禍による人口流出が一時的なものであって欲しいところです。

そういえば今日、「伊豆大島で初のコロナ感染者4人」というニュースが入ってきました。NHK記事
閉鎖的空間で、対応できる病床がほぼない(なお、伊豆大島は感染症に対応した病床がない)離島は大変ですよね。

「新型コロナの影響で東京脱出」というような、「東京」中心(主体)の報道姿勢は気に入りませんが
東京主体もそうですし、なぜ、メディアはこんなに煽るような報道の仕方をするのか……。



最後に、県境サインの情報提供です。

国道138号乙女トンネル(神奈川県箱根町/静岡県御殿場市)

国道140号雁坂トンネル(埼玉県秩父市/山梨県山梨市)
ここの画面から右に数十m?進むと「《山梨県》」の表示が出てきます。離れているためどう頑張っても一画面に収まらないので参考として。

雲取山山頂(埼玉県秩父市/東京都奥多摩町)
山頂シリーズはおすすめかもしれません。


… スポンサーリンク …


都道府県市区町村
落書き帳

パソコン表示スマホ表示