ピーくんさんが既にいくつか言及していらっしゃいますが、今回の統一地方選で女性市議が誕生した街がいくつかあります。というわけで市を対象に調べてみました。
まずは、女性ゼロ議会が解消された市から。
市名 | 女性(候補) | 女性(当選) | 定数 | 備考 |
岩見沢市 | 3 | 2 | 22 | 女性8年ぶり、得票数2位/7位 |
長岡市 | 5 | 4 | 34 | 唯一の前女性市議が県議選出馬 |
熱海市 | 2 | 1 | 15 | 元職(市長選出馬経験)、得票数5位 |
下田市 | 3 | 2 | 13 | 市制施行以来の女性市議は1人のみ、8年ぶり |
みよし市 | 5 | 5 | 20 | 8年ぶり、得票数1/2/3/9/16位 |
桜井市 | 1 | 1 | 16 | 12年ぶり、得票数4位 |
嘉麻市 | 2 | 1 | 16 | 8年ぶり、女性トップ当選 |
津久見市 | 1 | 1 | 12 | 4年ぶり |
杵築市 | 1 | 1 | 18 | 8年ぶり、無投票 |
阿久根市 | 2 | 2 | 14 | 4年ぶり、得票数1位/10位 |
やはり注目はみよし市でしょうか。5人が出馬し全員が当選、しかも得票率上位3名を女性が独占しました。みよし市の女性市議割合はこれで25%になり、全国平均を上回ったことになります。(
[107710]ピーくんさん、
メ〜テレ)
嘉麻市と阿久根市でもトップ当選は女性。下田市では史上2人目の女性市議が誕生です。
続いて、女性ゼロが解消されなかった市です。
市名 | 女性(当選) | 定数 | 備考 |
芦別市 | 0 | 11 | 2019以降女性ゼロ |
三笠市 | 0 | 10 | 2011以降女性ゼロ |
珠洲市 | 0 | 12 | 2011以降女性ゼロ |
三笠市・珠洲市では2011年の市議選以降、4回連続で女性が当選していないことになります。定数が少ないのと、そもそも女性の立候補者がいないことも多いので難しいところですね。
逆に、今回の選挙で女性市議がいなくなってしまった市もあります。
市名 | 女性(前職) | 女性(今回当選) | 定数 | 備考 |
赤平市 | 1 | 0 | 10 | 前職女性不出馬 |
行方市 | 1 | 0 | 18 | 前職女性落選 |
行方市では唯一の前女性市議が出馬するも落選。定数は18人と多めですがそれでも落選してしまうのが厳しいです。
問五の想定解になっていたその他の市は市議選の時期が異なるため依然として女性市議がいないことになります(補欠選挙はなし)。
問五想定解(上記以外):八幡平市・白石市・鹿角市・かすみがうら市・射水市・大月市・瑞穂市・米原市・有田市・土佐清水市・島原市・雲仙市・八代市
この13市に芦別・三笠・珠洲・赤平・行方の5市を加え、「女性市議会議員ゼロの市」は現在18市になります(十番勝負開催時は26市)。
統一地方選における市議選の結果を見ていると、上記の自治体に限らず、トップ当選者が女性という市もそれなりにあってすごいなあと思いました。特に関西の自治体では新人ながらトップの女性も何人か見たような気もしますが、やはり維新の力なのでしょうかね。