[68961]でIssieさんが
朝日新聞は4月からの紙面改編で,首都圏地域(東京,神奈川,埼玉,千葉,茨城)の第2地域面で週2回,「沿線版」と銘打って「都県境を越え,JRや私鉄の主要幹線沿いで生活圏に密着した記事を掲載」(予告記事より)していくことにした
とのご紹介をしてくださいました。これを見て思い出したこと、勤務先に朝日新聞の知的財産センターから封書が送られてきて、全地方版の発行を今年度限りで取りやめるとの知らせがありました。ご紹介の事象との因果関係はよく分かりませんが、かくして全国紙において、地方版すべてをまとめて発行する制度は一社もなくなってしまう、という事態に。産経新聞が結構最近までやっていたらしいですが、これも取りやめになっています。
勤務先では、資料収集能力が極端に低下するという危機感があり、急きょいくつか主要地方紙(詳細はご勘弁ください)を購読することにしたそうですが、全都道府県に付き合っていられるほど資料代に資金はかけられないので、地域的には情報にかなりムラができる場所が発生しそうで、資料室長が頭を抱えていました。
私はまだ,ネットよりも新聞を信用しているのですが。
同意です。上記地方版の廃止分をネットでのニュース検索で補うことは、実質的には不可能です。情報が集まってくることと、情報を探すこととは受動・能動の差があり作業としては同一視できない次元のもの。しかも、ネット上の記事はしばしば何の断りもなく書き換えられるといった事象を複数回確認しており、刷り物になった新聞より文責が軽いのではないか? などと要らぬ勘繰りをしてしまいます。うーん、だからこそネットの地図よりも信頼できる刷り物を作らねばならないのですが…アップデートのスピードにはかなわないというのが実情であり、認めざるを得ない事実、一長一短があって難しいです。