今回も作問と運営ありがとうございました。
いつも通り解答順に振り返っていきます。
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今回は三連休初日だけフリーにし、初日完答を目論むつもりで臨みました。(今回はと言いましたが、最近はもっぱらこの方針です)
朝は早起きして、大谷翔平ネタ、50-50ネタ、美術館(
[112073]は見落としてました)、直近のサイト更新状況を事前に一通り確認し、NHKを観ながらドジャース戦と十番勝負を待機していました。
[112126] 問二:入間市(銀)
■市域の東西南北距離差が-0.5kmから0.5kmの市
直近で追加されたコンテンツだったのでマークはしてましたが、勿来丸さんには追い付けず。最優先で答えたい都市が想定解に無かったこともありちょっと悩みましたが、領主への復帰を狙い、入間市を解答しました。
どうにか銀メダルでしたが、1分遅れたらメダル圏外ということで、やはり上級者層にとっては予想しやすい問題だったのでしょう。
[112132] 問六:志木市(金)
■市区町村マトリックス"4×2市町村"に現れる市
サイト内検索であっさりヒット。
解答時コメントは
第64回問四での誤答の反省を踏まえて「市区町村」or「市町村」を念入りに確認しました...というのと、(
[112500]白桃さんも触れられていますが)本問は出題時に複数解答可能問題かわからなかったので、問題市と被らないところを堅実に解答します、という意図でございます。(こちらは
[111323]拙稿で同様のケースとそれに対する対処法については指摘しており、グリグリさんも
[111325]で方針を示されておりましたね)
ちなみにですが、マトリックスのページを見て解答市を吟味するのはやや面倒だったので、当初の段階で複数解答可能と把握できていれば多分加賀市を積み増していたと思います。
とはいえ、新規領地を獲得できたので個人的には言うことはありません。また、今大会はさいたま市に数万石積むことになると思っていたので、先の問二と併せて埼玉県を積み増せたのは今後の戦略的にはむしろ良かったかもしれません。
[112143] 問三:太田市(銅)
■人口密度が1,000人台(1000人以上2000人未満)の市
問題市のデータを繰り返し確認していたらどうにか気づくことができ、領主が狙えそうだったので太田市で解答しました。
かつて
[106759]で
範囲系問題は問題市と非該当市を使って範囲を表現するのが鉄板
と触れたこともありましたが、最近はこのパターンを敢えて外すケースも増えているように感じます。こちらも注意深く確認しなければですね。
こちら、一歩深く踏み込んで解説すると、「『人口密度』といういつでも出題できるコンテンツ」でパターン外しを行ったことによる効果が大きいです。
例えばですが、同様の範囲系問題である今回の問二について非該当市を提示しなかったところで、「東西長・南北長」は今回出題される可能性が他と比較してかなり高いため、十全に対策した上級者勢には結局即答されてしまうと思います。
[112145] 問五:さいたま市(金)
■これまでの十番勝負の問五で銀メダルになった市
出題時に脱線しかけた問題です。
50-50ネタで、「『五』『十』の入る駅がある市(複数解答可)」は準備しており、函館市、川崎市に『五』が入る駅が存在することは事前に把握していました。おまけに問五ですし、当初はこちらの方面だと思っていました。
ただ、問題全市が銀メダル経験市であることに気づくと、川崎市(第67回)や東御市(第68回)は私自身もその問題でメダルを獲得していたことから、「直近回の例示」として問題になっているのではないかと察せました。
そこまで辿り着けば、私が函館市で複数枚メダルを獲得していることはわかっていましたし、「問一から問十のうち私が一番メダルを獲得しているのは『問五』」というのもあり、私にとってはかなり連想しやすい問題でした(苦笑)
いずれにしても、十番勝負のメタ系問題は初日時点から一度は疑うようにしているので、それほど遠回りせずに共通項に辿り着けたとは思います。
本問でさいたま市を解答し、念願のさいたま市初代領主になることができました。
余談ですが、
[111825]で川崎市から完全に退く決心をした意図はさいたま市狙いに集中するためでもありました。川崎市とさいたま市がどちらも想定解に含まれる機会がかなり多く、海辺を飛ぶ鳥さんを相手に両市をバランスよく狙い続けるのは難しいなあと。
加えて、「今回は川崎市奪還に全力を注がれるはずだからさいたま市は解答しづらいだろう」とか、「あわよくば川崎市の代わりにさいたま市を譲ってもらえないだろうか(下心)」とか、高度(?)な政治的駆け引きの意図が含まれていたとかいないとか(笑)
[112151] 問一:渋川市(4位)
■日本非核宣言自治体協議会の会員の市
ふと、広島市と長崎市の並びから閃きました。
この時点で想定解数がわからないうえ、順当に行くと200市程度になるはずなので、宣言のタイトルや内容などで線引きする可能性も視野に入れて、無難そうかつ領主狙いに躍り出ることも可能な渋川市を解答しました。
こちらは
第59回問一で同一問題が出題されていたこともあり、完全にマークを外していました。問一に季節・時事問題ネタが入りやすいことから、もっと早く気づかねばならない問題でした。今回唯一メダル圏外だった問題ということもあり、個人的には問四の27秒差よりもこちらの方が悔しかったりします。
[112154] 問八:沼田市(銀)
■市の木(市民の木なども含め)が桜の市(桜,さくら,サクラ,山桜など、ただし市の花の桜は除く)
市のシンボルも初日のうちに一通り確認するようにしており、どうにか気づくことができました。季節外れでこそあれ、定番の切り口だと思うのでなかなかメダルが枯れないのは正直意外でした。
一番解答したかったさいたま市は取られてたので、領主狙いへの布石として沼田市を解答しました。
解答時の
これはありなんじゃないでしょうか。
は、
[110256]で
「1/1市制施行の市」をGWの十番勝負に出題しても罰は当たらない気がします。
と私見を示していたこともあり、今回の「季節外れ」も新しい傾向として許容できるのではないか?という点と、
秋に咲く桜もあるのでそもそも「季節外れ」でもないのでは?という点からでした。
結果的に見ればギミックのうちの1パーツということで、「季節外れ」でも納得感はありましたが…。
[112156] 問七:府中市(東京都)(銀)
■市域の緯度が佐倉市の緯度範囲に掛かる市
出題後、早い段階から南北狭い領域に問題市が密集していることには気づいていました。何なら銚子市は東端、豊岡市は西端、甲府市も南北に細長いので連想させる目的としてはうってつけだろう、とまでは察せてましたが、線引きができなかったので踏み込めず。
色々試してみた結果、
[112587]メークインさんと同様、「該当しない市の内側」の市の数が解答としてちょうど良かったうえ、海辺を飛ぶ鳥さんが勝負を仕掛けていそうだったので私も対抗してみようと思ったことで一度は踏み込んでみることに。領主になれそうな府中市を解答しました。
この時点で共通項には気づけず。強いて言えば、
日本水準原点の緯度が何らかの基準になっているのではと思っていたのですが、全然違いましたね。
[112165] 問十:さいたま市(銅)
■平均年齢の男女差が佐倉市の男女差以下の市
ここまで直近回と比べて閃きの精度が鈍かったうえ、早起きのせいで睡魔が襲ってきたので、気分転換に数時間昼寝しました。
その後、昼寝から戻っても全然閃かず、残り3問はヒント後になるのか…と思っていたところで
[112164]あきごんさんの解答が目に入り、「データ系問題」であることを確信。改めて手持ちのデータをひっくり返したところ、あっさり共通項に気づくことができました。
この時点では線引きの意図がわからずでしたが、本問もさいたま市を解答できそうだったので、細かいことは気にせずさいたま市を解答。
[112167] 問九:釧路市(金)
■読みが3文字で読みに「さ、く、ら」のいずれかがある市
問十解答後、改めて境界線の市を確認したところ佐倉市であることに気づきました。「佐倉市以上」ということか。なるほど。
…となると、普段から各問の共通項が判明した時点でメモるようにしているのですが、問八と問十の「さくら」並びがなんとも気になる。そういえば問七も境界線は不可解だったが、佐倉市が何らかで関わってないか…と思い再度検証したらビンゴでした。
この時点で問七~問十に「さくら」ギミックがあることを確信。そのうえで問九を検討しようと思ったのですが…
実はこの問九、問題市がかなり作為的な並びだったこともあり、出題後数十分で共通項に気づいていたんですよね。
ただ、安易に名前系で攻めて別解にハマったケースを幾度となく経験していたので、初回採点直前まで他に何も閃かないか、何らか共通項の理由付けができる場合にのみ解答しようと思っており、一旦寝かせていました。そして、この時点で「さくら」ギミックこそ「共通項の理由付け」そのものだったと確信したので、即答することができました。
問七・八・十は全て海辺を飛ぶ鳥さんが先着されていた中で一矢報いることができて満足です。
解答市は領主になれそうなところから釧路市を選択。
何を書いてもギミックの存在を悟られそうだったので、敢えてコメントは添えず提出しました。
なおギミックについては、問一~問五については見破ることができませんでした。
...というより、問六が明らかに佐倉市と関係無かったので、そもそも疑うことすらなかった...というのが正直なところ。やたら佐倉市が目に入るなあとは思ってましたが。
市盗り的に見ても佐倉市は大帝国の一部でちょっと攻め込みづらかったりもしますから、佐倉市にフィーチャーして各問の想定解に含まれるか確認したりというのも滅多にしないですし、ちょっと気づきづらいところではあったかもですね。
[112168] 問四:横浜市(誤答)
[112234] 問四:前橋市(誤答)
[112292] 問四:富岡市(銅)
■国道に鉄道踏切がある市
今回はなかなか一筋縄ではいかなかった中、四苦八苦しながらどうにか初回採点前に確信を持って9問解答することができましたが、この問題は本当に難しかったです。
ただ、間違いなく良問です。個人的にはデータを紐解くタイプよりも地図を見ればわかるタイプの方が良問だと感じやすい気がします(共通項がシンプルなのが前提ですが)。
初日の横浜市は千葉県内に頭文字が「さ」の市が佐倉市の他に1市(山武市)、「か」の市が香取市の他に4市(柏市、勝浦市、鎌ヶ谷市、鴨川市)あることから、「同一都道府県内に同じ文字で始まる市がある市(市の数だけ複数解答可)」かと思っていました。
第59回問九でほぼ同一問題が出題されている点と、非該当市の選択が微妙な点が気になりますが、攻める価値はあるかなと。とはいえ、非該当市の説明が付かないパターンは大抵うまくいきません。
それ以降は目ぼしい成果が上がらず。
全国に200弱しかなくて香取市に4つも存在する物が何も思い浮かばず苦しめられました。「日本遺産の構成文化財数」、「水面上にある市町村境の本数」、「5を含む国道の本数」、「国道が市町境を越える箇所」などなど、閃いては消えていきましたが、今にして思うと悪くない着眼点の物もありましたかね(^^;
SVヒント直後の前橋市は「同一国道番号上で右左折可能な交差点数」(香取市が4なのが強烈に印象に残ってました)だと思って解答したのですが、冷静になってみるとそもそも横浜市が該当するはずないんですよね。これは恥ずかしい。
アナグラムヒントはさくさく解読できましたが、「通過に注意⇒踏切」の連想に手間取りました。日常生活で踏切を渡る機会もあまり無いですし、たまたま最近免許を取得して車を乗り回していたのが功を奏しました。
ここで解答市を決めねばなりません。富岡市が該当することは知っていたものの、メダル圏内なので領主を狙いたい。共通項的に都心に近い自治体はあまり該当しないと考え、Googleマップで群馬県の非領主市を一通り確認することにしましたが、渋川市の踏切を見逃したのが激痛でした。
ここまで調査した段階で念のため落書き帳をリロードしたところ、海辺を飛ぶ鳥さんが問四を解答しているではないか。呆然としながら富岡市を解答し、ここに史上最僅差での完答争い敗北劇が完成しました。
改めて考えると、「(市名) 国道 踏切」でひたすら検索をかけ、疑わしい踏切があればSVで確認するというのが本問の最適なムーブだったようです。そのうえで、最後までさいたま市を解答する意志を持ち続けることが肝要でした。
本問がグリグリさんのご意図に反して超難問となった原因ですが、「リストアップされたデータが存在しなかった」の1点に尽きると思います。地図/SV上の特定の地点に関する問題は十番勝負としては対応難易度が極めて高いです。(クイ図ならば大したことはないのですが)
例えばですが、「百交差点がある市(
[53727][53786])」を十番勝負で出題した場合、地名コレクション収録以前であれば超高難易度問題になった反面、リスト化された現在であれば容易に解答できると思います。
それと同様に、本問もクイ図形式であれば、あるいはリストが見えるところにあれば、きっと並~やや難程度の難易度に留まったことでしょう。ただ、その場合に「良問」たりえたかは怪しいかもしれません。
往生際の悪いことに
[112580]で横浜市について悪足掻きをしてますが、正直私も
[112586]サヌカイトさんと同様、
戸塚駅北のこのあたり
だろうなと思ってます。
本件、
[112579]あきごんさんのおかげで折角「都道府県別道路現況(一般国道)」の存在を把握できたことですし、リストの正確性を高めるためにも「『都道府県別道路現況(一般国道)』でカウントされた踏切の位置情報を保有してないか?」(+本当に横浜市内の国道に踏切があるのか(苦笑))を国土交通省に確認してみるのが良いかもとは思いますね。
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今回は完答2着、平均着順1位タイ(2.2位)、メダルランキング2位(金3銀3銅3)でした。
歴代で見ても平均着順は3位タイ、1大会メダル9枚以上獲得者も5名しかいないはずなので、これ以上望んでも仕方ない成績だと理解はしつつ、あと一歩でもう1段階上が狙えたのも事実なので、正直満足しきれてはいないです。
それでも、海辺を飛ぶ鳥さんと最後までがっぷり四つに組み続けられたのは良かったです。問四の27秒差はあまりに悔やまれますが、過去に第60回でも当時の最僅差敗北記録を作っているので、クライマックスでの緩手はある意味で私らしいのかもしれないですね…
市盗りは6増(釧路、太田、さいたま、入間、志木、府中(東京))2減(川崎、加賀)ということで上々の結果だったと思います。案の定川崎市は即奪還されましたが、さいたま市+20万都市×2、10万都市×2の力で領民人口は前回から増えているので満足です。
一方で、群馬県の中心部はただでさえ過去の誤答が積み重なっているところ、今回も誤答を加えてしまったため、帝国化は困難な気がしてまいりました。また、横浜市は今回久々に石高を減らしてしまいましたし、こちらも奪取まではまだしばらくかかりそうです。
次回は節目の70回ですね。今回が69回、次回が70回ということで、個人的には「70は古希、古来稀なり」との名口上より始まった大相撲の世紀の大一番、双葉山VS安藝ノ海戦が思い起こされます。(ところで来年古希といえば...)
大相撲で70連勝した力士の例が無いことからも察することができますが、どんなことでも70回近く行うというのは並大抵のことでは無いはずです。ましてやこれほどの催しを毎回運営していただきまして、楽しませていただいているこちらとしては感謝しかございません。
十番勝負が今後とも末永く続いていきますことを心からお祈りするとともに、次回以降も引き続き楽しみながら時折苦悶することができればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。