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[98543]2019年10月19日
hmt

[98543] 2019年 10月 19日(土)18:14:07【1】hmt さん
真夜中に半鐘の音を聞いて逃げた
台風19号で堤防が決壊した千曲川。(私は視聴していなかったのですが、)昨夜の NHKニュースウォッチ9が伝えた体験談を、信州 News Webと、産経に掲載されたハザードマップとを使って紹介します。

最初に、報道とハザードマップとを、マピオンと対照させて得た予備知識。
報道された地域の自治協議会、すなわち千曲川左岸の穂保(ほやす)地区は、下流(北)から赤沼、津野、穂保、大町の4大字です。

「長沼」という総称もあり、【追記】これは 明治合併から昭和合併まで 62年間の村名でした。

長野市大字穂保と大字津野との境界付近の 決壊地点付近には、長野市長沼支所【大字穂保941】があります。北陸新幹線車両基地は、それより北の赤沼。

この地域は、江戸時代から繰り返し水害の被害があった地域で、当時の浸水の水位を示す「水位標」も残され、長沼・赤沼という地名と共に水害の記憶は深く刻まれていました。

市が避難準備の情報も出していなかった 2019/10/12の17時前から、自治会では1人暮らしの高齢者や障害者など支援が必要な住民の避難を呼びかけ。
この後、2019/10/13 深夜0:20頃から水が堤防を越え始め、4時頃に堤防決壊に至ったとのことです。

深夜の午前1時ごろに消防団分団長の指示で、地域内の火の見やぐらに設置されている4つの半鐘が鳴らされました。半鐘を鳴らすことは近年あまりなかったが、見たことのない高さまで水位が上がっていたため、本気で避難をしてもらおうと、とっさの判断で半鐘を鳴らすことにしたとのこと。

津野の消防団員・山田さんは、班長から言われていたそうです。
とにかく5分間、目いっぱい連打して、すぐ逃げてくれ。

赤沼の小滝さんも「半鐘が鳴る状況は普通じゃないと感じて避難した」と語っていました。

参考までに長野県内での水害死者は3人(長野市2名)になったようです。【追記

広く普及している防災無線は、市内全域のような広範囲に知らせるのに威力を発揮するのでしょうが、間延びした口調では緊迫感が伝わりません。
「狼少年」の話のように 「またか」と受け取られるかもしれません。
激しい雨音の中では、内容が聞き取れない虞(おそ)れもあります。

めったに聞かない半鐘の連打。ローテクですが、切迫した災害を確実に予告する手段として威力を発揮したのでした。

12年ぶりに書いた 半鐘の記事でした。


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