都道府県市区町村
白桃研究所長による人口テーマ専門誌

市制施行と国勢調査人口

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記事数=13件/更新日:2020年3月28日

大相撲で、横綱や大関になった力士を見てますと、その最盛期は、横綱になるとき、大関になるとき、であったケースが多いような気がします。間違いなく、そのときに最も勢いがあった、最も輝いていた、と言えるでしょう。転じて・・・市制施行時期にその街が最盛期だったとか、輝いていた・・・ということは決してありません。「昭和の大合併期」はまだしも、「平成の大合併期」になると、くたびれかけた自治体が寄り集まって「市」となった例が多々見られます。しかし、「町」より「市」の数が多くなった今でも、「市」になるとき衆目を集めるのは事実です。
この特集では、旬であるかないかは置いといて、市制施行時の国勢調査人口に注目しています。


★推奨します★(元祖いいね)

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[98784]2019年12月31日
白桃
[99141]2020年1月31日
白桃
[99148]2020年2月6日
白桃
[99190]2020年2月19日
白桃
[99199]2020年2月21日
白桃
[99214]2020年2月24日
白桃
[99224]2020年2月26日
白桃
[99249]2020年3月11日
白桃
[99262]2020年3月16日
白桃
[99267]2020年3月18日
白桃
[99284]2020年3月22日
白桃
[99295]2020年3月25日
白桃
[99304]2020年3月28日
白桃

[98784] 2019年 12月 31日(火)20:32:51白桃 さん
市制施行前の国勢調査で3万人以上を記録した市
[98780]と大いに関係しますが、市制施行前の国勢調査(第1回から第7回まで)で前身となる町or村が3万人以上を記録した市とその回数を列挙します。
北海道12市
夕張(夕張町5回)、美唄(沼貝村1回・沼貝町1回・美唄町4回)、芦別(芦別町2回)
三笠(三笠山村1回・三笠町2回)、赤平(赤平町2回)、岩見沢(岩見沢町2回)
北見(野付牛町3回)、歌志内(歌志内町3回)、苫小牧(苫小牧町1回)、網走(網走町2回)
江別(江別町1回)、砂川(砂川町2回)
岩手県1市
釜石(釜石町2回)
宮城県2市
石巻(石巻町1回)、塩竈(塩竈町1回)
山形県1市
酒田(酒田町1回)
福島県1市
内郷(内郷村1回・内郷町2回)
茨城県3市
土浦(土浦町1回)、日立(日立町1回)、古河(古河町1回)
栃木県3市
足利(足利町1回)、栃木(栃木町1回)、鹿沼(鹿沼町1回)
群馬県2市
桐生(桐生町1回)、太田(太田町2回)
埼玉県5市
大宮(大宮町2回)、熊谷(熊谷町1回)、所沢(所沢町2回)、飯能(飯能町2回)、行田(忍町1回)
千葉県1市
千葉(千葉町1回)
東京都4市
武蔵野(武蔵野町2回)、三鷹(三鷹町2回)、立川(立川町1回)、府中(府中町1回)
神奈川県4市
藤沢(藤沢町1回)、相模原(相模原町2回)、平塚(平塚町1回)、逗子(逗子町1回)
新潟県2市
三条(三条町1回)、新津(新津町2回)
長野県1市
岡谷(平野町4回)
静岡県4市
磐田(磐田町1回)、吉原(吉原1回)、島田(島田町1回)、焼津(焼津町1回)
愛知県4市
瀬戸(瀬戸町1回)、安城(安城町2回)、守山(守山町1回)、拳母(拳母町2回)
京都府1市
伏見(伏見町1回)
大阪府8市
布施(布施町1回)、吹田(吹田町1回)、貝塚(貝塚町2回)、池田(池田町1回)
枚方(枚方町1回)、高槻(高槻町1回)、泉佐野(佐野町1回)、寝屋川(寝屋川町1回)
兵庫県2市
芦屋(精道村2回)、洲本(洲本町1回)
奈良県1市
大和高田(高田町1回)
山口県5市
宇部(宇部村1回)、防府(防府町1回)、徳山(徳山町1回)、小野田(小野田町1回)、萩(萩2町)
福岡県7市
田川※(伊田町2回)、戸畑(戸畑町1回)、飯塚(飯塚町2回)、直方(直方町1回)
宮若(宮田町4回)、山田(山田町3回)、中間(中間町3回)
※田川の場合、旧)後藤寺町も1回記録
熊本県1市
水俣(水俣町1回)
宮崎県2市
延岡(延岡町1回)、小林(小林町2回)
鹿児島県6市
川内(川内町2回)、谷山(谷山町2回)、枕崎(枕崎町1回)、串木野(串木野町1回)
阿久根(阿久根町2回)、西之表(西之表町1回)
沖縄県2市
具志川(具志川村1回)、真和志(真和志村1回)

では、皆さんよいお年を
[99141] 2020年 1月 31日(金)09:10:04【1】白桃 さん
「生まれながらの町」の完全単独市制
本題に入る前に
[99136]YT さん
99134の訂正
そうでしたか。お手数かけました。改めて御礼申し上げます。

[99090]白桃
ところで、向日のように「村を知らない生まれながらの町」が単独で「市」となったケースはそんなに多くはないのでは?
数えました。全部で39市でした。
以下は、第1回国勢調査(1920年)までに市制施行していた21市です。
1898年まで---1908年まで---1920年まで
施行日市名人口A施行日市名人口B施行日市名人口C
1892.4.1前橋34,4951899.4.1若松(福島)39,2651911.7.1浜松64,749
1896.4.1宇都宮32,0691899.4.1丸亀27,0191914.4.1旭川※61,319
1897.4.1長野31,3191900.4.1高崎39,9611917.3.1大牟田64,317
1897.8.1四日市25,2201900.4.1小倉31,6151917.9.1八王子38,955
1898.2.1奈良30,5391906.9.1宇治山田37,5391918.4.1大垣28,334
1898.4.1尾道22,3121907.5.1松本35,0111919.5.1上田26,271
1898.10.1大津34,2251919.11.1明石33,107
1920.7.1釧路※39,392
注)人口A→1898年「日本帝国人口統計」の現住人口、人口B→1908年「日本帝国人口静態統計」現住人口、
人口C→1920年「第一回国勢調査」の人口
※旭川は、旭川町→旭川区→旭川市となっているが、この間に合併、境界変更は行っておらず「適合」とし、また釧路は、釧路町→一部が分立(釧路村)/釧路区→釧路市と廃置分合を行っているものの、これは併合ではないので、これも「適合」とした。

第1回国勢調査後に市制施行した18市は以下の通りです。
市制施行日市名市制施行前人口市制施行後人口国勢調査間増加率
1921.1.1千葉33,17941,80626.00
1921.3.1桐生37,67442,55312.95
1921.9.1一宮27,26334,74627.45
1922.1.1足利33,63739,40117.14
1924.4.1都城25,74130,42118.18
1925.4.1西宮28,42834,42721.10
1929.5.1伏見30,54431,5413.26
1933.4.1石巻30,74333,5309.07
1937.4.1栃木31,33531,195-0.45
1937.5.5釜石36,23042,16716.39
1948.1.1島田30,63532,1935.09
1948.10.10鹿沼32,03732,3771.06
1950.4.1秩父29,49731,5106.82
1950.8.1古河30,26530,709 1.47
1958.7.15与野35,16240,84016.15
1959.4.135,18450,95244.82
1967.1.1田無49,11358,46619.04
1972.10.1向日36,98845,88624.06
注)市制施行前人口とは市制施行前最後に行われた国勢調査人口、市制施行後人口とは市制施行後最初に行われた国勢調査人口。
[99148] 2020年 2月 6日(木)11:11:47白桃 さん
「市の前身自治体」の市制施行前国勢調査人口
相変わらず分かりにくいタイトルで申し訳ありません。
まず、白桃ルールによって語句の説明をいたします。
「市の前身自治体」とは、既存の市を含まない市制施行時に関係した自治体のうち、
市制施行前国勢調査時に一番人口の多かった「町」を指します。(町優先ルール)
また、複数の「村」による市制施行(該当ケースはない)の場合は、
市制施行前国勢調査時に一番人口の多かった「村」を指します。
(例1)つくば市は市制施行前国勢調査において、谷田部町より桜村の人口が多かったが、(町優先ルール)によって、前身自治体は谷田部町とします。
(例2)南国市は1959年10月1日に後免町ほか4村によって市制施行となったが、その後免町は1956年9月30日に5村と新設合併によって出来た自治体であります。よって前身自治体は、新設の後免町ではなく、1955年国調時に存在した後免町とします。
(例3)宇部市のように、ひとつの村による「単独市制」(市制施行時にひとつの自治体であっても、前回国勢調査時と市制施行時の間に廃置分合があった場合は「単独市制」とは言わない。)の場合は、その村を前身自治体とします。
(例4)A町とB町との合併による市制施行で、前回国調時にBが村であった場合は、人口がB村>A町であっても、前身自治体はA町とします。
(特例1)1954年市制施行の宝塚市の場合
宝塚町(1951年に小浜村が町制/改称)と良元村による市制施行でありますが、1950年国調時の人口は良元村>小浜村となっています。大いに迷いましたが、町制施行した小浜村を前身自治体としました。
(特例2)1950年市制施行の日南市の場合
3町1村による市制施行でありますが、油津町と飫肥町の1947年国調人口はともに11,558人。なんてこったぁ!!!
飫肥はなかなか良いところで捨てがたいのでありますが、町制施行の早かった(生まれながらの町)油津を前身自治体としております。

下は、市としてデビューした国勢調査年ごとに前身自治体の市制施行前国勢調査人口を調べ、最多と最少を記したものです。(第1回国勢調査までに市制施行した都市について、「前身自治体」ルールをどのようにするかを検討中、というか、あまり気にしておりません。)

デビュー国調年該当市数人口最多自治体(人口)-----人口最少自治体(人口)
1925年18市宇部・宇部村38,063清水・清水町10,141
1930年8市瀬戸・瀬戸町31,279倉敷・倉敷町14,209
1935年19市直方・直方町40,072海南・黒江町11,449
1940年41市布施・布施町48,696七尾・七尾町12,104
1947年54市(注1)夕張・夕張町64,998鈴鹿・白子町7,572
1950年34市美唄・美唄町72,222日南・油津町11,558
1955年243市(注2)相模原・相模原町68,898熊野・木本町6,090
1960年66市三笠・三笠町57,519南国・後免町1,826
1965年12市浜北・浜北町53,548深川・深川町14,492
1970年34市保谷・保谷町71,303南陽・宮内町17,939
1975年58市新座・新座町77,704鴨川・鴨川町18,047
1980年3市坂戸・坂戸町51,232八幡・八幡町50,132
1985年5市浦安・浦安町64,673太宰府・太宰府町50,273
1990年5市廿日市・廿日市町52,020つくば・谷田部町37,387
1995年10市鶴ヶ島・鶴ヶ島町63,064鹿嶋・鹿島町45,227
2000年7市印西・印西町57,667篠山・篠山町22,229
2005年96市栗東・栗東町54,856北杜・長坂町9,252
2010年42市みよし・三好町56,252南島原・有家町8,847
2015年5市滝沢・滝沢村53,857大網白里・大網白里町50,113
注1:1940年国調時に存在していなかった(美里村の一部)石川市も含む
注2:1950年国調時に高岡市と一緒だった新湊市も含む

※人口最少前身自治体が、市制後に「南」を名乗ったケースが5つもありますが、気が向いたらこれに言及します。
[99190] 2020年 2月 19日(水)17:58:41白桃 さん
市制施行後最初の国勢調査人口
下は、市になって初めて迎えた国勢調査における人口について、デビュー国調年ごとに、その最多と最少を記したものです。参考のため、各国調年における町村の中で最多人口を記録した自治体も掲載しました。

デビュー国調年該当市数---最多市(人口)---最少市(人口)/////(町村最多)(人口)
1920年12八幡市100,235上田市26,271渋谷町80,799
1925年18川崎市54,634都城市30,421渋谷町99,022
1930年8八戸市52,907中津市28,563荏原町132,108
1935年19延岡市56,421海南市29,917小田村54,484
1940年41布施市134,724熱海市24,477夕張町64,998
1947年54大宮市91,378相生市26,191相模原町73,217
1950年34美唄市87,095富田林市30,399相模原町68,898
1955年243相模原市83,841鶴崎市27,974三笠町57,519
1960年66町田市71,269矢板市29,085豊平町77,312
1965年12小平市105,353宜野湾市34,573保谷町71,303
1970年34東海市86,608富良野市30,876新座町77,704
1975年58新座市108,990えびの市27,241五日市町64,893
1980年3坂戸市77,335八幡市64,882五日市町87,325
1985年5浦安市93,756太宰府市57,737廿日市町52,020
1990年5つくば市143,396大阪狭山市54,319鶴ヶ島町63,064
1995年10鶴ヶ島市66,208日高市54,884印西町57,667
2000年7印西市60,468篠山市46,325栗東町54,856
2005年96安曇野市96,266養父市28,306三好町56,252
2010年42坂井市91,900香美市28,766滝沢村53,857
2015年5長久手市57,598大網白里市49,184富谷町51,591
2020年2富谷市?那珂川市?府中町?
注1)1920年の該当市数について
1916年以降に市制施行した、尼崎、岡崎、福山、大牟田、八幡、八王子、大垣、上田、明石、今治の10市と区制を敷いた室蘭、釧路の計12。
注2)1947年の該当市数について
米国占領下にあって、1947年国勢調査に該当する調査の記録がない平良、石垣、石川、名瀬の4市を含む。

デビュー人口の多寡については、国勢調査年によって時代背景・状況が異なり、また、合併の有無、市になってからの経過年数等、相互の単純比較はできませんが、1990年のつくば市、1940年の熱海市の記録は今後破られることはマズないでしょう。1975年の新座市は単独市制、1965年の小平市は町村制施行後いっさいの合併を行っていない記録として残るでしょう。なお、2000年の篠山市は「平成の大合併」の魁、ではありますが、2000年デビュー組としては異質であり、篠山市を除くと最少人口は石狩市の54,567になります。
[99199] 2020年 2月 21日(金)17:05:30白桃 さん
市制施行時の人口増加率(デビュー国調年ごとの最高・最低)
市として初めて迎えた国勢調査の人口が、市になる前最後の国勢調査人口からどれぐらい増加したかを調べ、その増加率の最高&最低をデビュー国調年毎にまとめたのが下の表です。なお、市制施行前最後の国調人口については、市制施行後最初の国勢調査時の境域に組み替えていますので、実質的な増加率となっています。
注1)[99190]に記載した理由で、1947年デビュー組の石川、石垣、平良、名瀬の4市を対象外としています。
注2)1920年第1回国調時にすでに市制施行していたところは勿論、市として国勢調査に登場していない亀田も対象外です。

デビュー国調年該当市数増加市数減少市数---最高(増加率)--- 最低(増加率)
1925年18180川崎46.50岸和田9.36
1930年880瀬戸19.28伏見3.26
1935年19181延岡82.61飯塚-0.95
1940年41338玉野47.14洲本-6.67
1947年50491豊川80.71芦屋-5.38
1950年34322苫小牧27.52太田-0.77
1955年24316281真和志97.00小千谷-9.90
1960年663135小金井50.75垂水-10.77
1965年1293門真178.16佐久-2.96
1970年34304四條畷96.16富良野-15.70
1975年57534多摩113.44鹿角-7.00
1980年330坂戸50.95綾瀬29.21
1985年550浦安44.97宗像8.03
1990年550廿日市21.96幸手5.60
1995年10100八街30.34鹿嶋2.67
2000年770京田辺12.32篠山3.51
2005年963165栗東9.14上天草-7.96
2010年421329つくばみらい10.67三好-12.17
2015年541長久手10.72大網白里-1.85
国勢調査の間隔が7年、3年のときもあり、単純比較はできませんが、1960年~1965年の門真の178.16という増加率は、5年間で2.78倍にもなったのですから、驚異的です。
言うまでもありませんが、「昭和の大合併」時と「平成の大合併」時には減少を示す割合が高くなっております。1955年では三分の一が減少、1960年では、減少市が増加市の数を上回り、2005年、2010年になると減少市が増加市の2倍以上となっております。
この4回については詳細について別稿で取り上げたいと考えています。
[99214] 2020年 2月 24日(月)18:52:55白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(1)
[99199]で、「昭和の大合併期」と「平成の大合併期」に誕生した市については、市制施行時の(実質)人口増加率の詳細を取り上げると述べましたが、併せて、前身自治体の市制施行前国調人口、新市の市制施行後国調人口のトップ10&ボトム10も掲載いたします。
今回は、【「昭和の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10】の1955年国調デビュー組ですが、[98607]と重複する部分があることをあらかじめお断りいたします。

トップ市名前身町村A人口B人口A/B---ボトム市名前身町村A人口B人口A/B
1相模原相模原町68,89868,8981.0001熊野木本町6,09030,6260.199
2芦別芦別町58,54759,5370.9832山梨加納岩町6,44131,4910.205
3三鷹三鷹町54,82054,8201.0003陸前高田高田町6,46132,6090.198
4赤平赤平町50,37149,3811.0204珠洲宝立町6,62738,1570.174
5所沢所沢町42,55952,1880.8155砺波出町6,86836,8050.187
6新津新津町37,37050,5060.7406大田大田町7,58440,4930.187
7内郷内郷町37,08237,9430.9777新見新見町7,59638,0010.200
8山田山田町36,37936,3791.0008松永松永町7,73435,8660.216
9逗子逗子町35,90835,9081.0009瑞浪瑞浪町7,90835,4650.223
10安城安城町35,18848,4620.72610加須加須町7,90838,6410.205
語句の説明
A人口:前身町村の1950年国調人口
B人口:1955年国調時の境域に組み替えた1950年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合であるが、一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。
〇トップ10はすべて単独市制であります。(芦別と赤平の間で各一部の廃置分合があり、所沢、新津、内郷、安城は市制施行後に他自治体の全部または一部を編入)
三鷹、所沢など首都圏の市や芦別、赤平、内郷、山田の炭鉱の町が目立ちますが、上表以外で前身町(村)が3万人を超えていたのが、飯能、守山(愛知)、拳母、阿久根、江別、真和志、焼津、府中(東京)、寝屋川です。また、1950年国調時には高岡市の一部であった新湊も、その境域人口は3万人を超えていました。
〇ボトム10は多数の自治体の合併によって誕生したところばかりです。3町(飯田、宝立、正院)6村と九つの町村が寄り集まって誕生した珠洲市がその代表ですが、多核というよりはタコ足の市と呼んだ方が良いのではと思います。砺波市は形の上では礪波町の単独市制、ということになりますが、その礪波町は1952年に1町(出町)5村によって成立した自治体です。余談ですが、加須市は加須、不動岡の2町と6村の合併によって出来た市ですが、不動岡には埼玉県で最も歴史のある不動岡高校があります(って、そこの卒業生が自慢してました)。
上表以外で、前身町が1万人未満だったのは、大船渡、美濃加茂(古井町)、恵那(大井町)、柳川(柳河町)、庄原、両津、橋本、韮崎、平田、遠野、八日市、亀岡、土岐(泉町)、中村です。
[99224] 2020年 2月 26日(水)09:23:21【1】白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(2)
[99214]に引き続き、1960年国調デビュ-組の10【前身自治体人口トップ10&ボトム10】です。
トップ市名前身町村A人口B人口A/B---ボトム市名前身町村A人口B人口A/B
1三笠三笠町57,51957,5191.000 1南国後免町1,82644,4090.041
2江刺江刺町49,35649,3561.0002三田三輪町8,98133,6670.267
3稲沢稲沢町46,87146,8711.0003羽曳野 古市町9,57332,8490.291
4越谷越谷町45,00146,2500.9734室戸室戸町10,62932,8780.323
5安中安中町42,80842,7261.002 5更埴屋代町11,37933,8820.336
6千歳千歳町42,31742,3171.0006天竜二俣町11,44233,8440.338
7阿南富岡町41,34362,3740.6637橿原畝傍町12,07948,9510.247
8中間中間町40,42340,4231.0008菊池隈府町12,78835,7110.358
9谷山谷山町39,67139,6711.0009五條五條町13,59634,7530.391
10東根東根町39,02739,0271.00010塩尻塩尻町13,86332,8680.422
語句の説明
A人口:前身町村の1955年国調人口
B人口:1960年国調時の境域に組み替えた1955年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合であるが、一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。
〇トップ10は阿南市以外、形の上ではで単独市制となっていますが、江刺町は岩谷堂町ほか9村、稲沢町は稲沢町ほか3村、越谷町は越ヶ谷町、大沢町ほか8村、安中町は安中、原市、磯部、板鼻4町と4村、東根町は東根町ほか5村、が1955年国調前に合併して出来た町なので、純粋単独市制は、三笠、千歳、中間、谷山の4市だけです。千歳は1950年国調人口が40,098年ですから、1950~1955の5年間で人口が倍増となっています。
トップ10以外で1955年に前身町(村)が3万人を超えていたのは27ですが、そのうち純粋な単独市制は9つで、その中で代表的なのは、越来村→コザ村→コザ市です。
〇ボトム10でも形の上では単独市制となっているのが三田市←三田町、羽曳野市←南大阪町、天竜市←二俣町、菊池市←菊池町でありますが、いずれも1955年国調後に合併を重ねたので、純粋の単独市制はありません。また、室戸市は室戸町、室戸岬町、吉良川町、佐喜浜町ほか1村という町沢山(ちょうだくさん)の合併です。
〇1960年デビュー組で市制施行までの経緯がゴチャゴチャして一番ややこしいのは南国市ですが、あまりにもややこしいので、ここは阿南市に登場してもらいましょう。
1954(S29).03.31(新設)富岡町: 中野島村, 富岡町, 宝田村, 長生村, 大野村(本)
1955(S30).01.01(編入)富岡町: 富岡町, 加茂谷村
1955(S30).03.16(編入)富岡町: 富岡町, 見能林村
1955(S30).03.26(新設)橘町 : 橘町, 福井村, 椿町, 新野町
1955(S30).04.15(編入)富岡町: 富岡町, 桑野町
1958(S33).05.01(市制)阿南市: 富岡町, 橘町
[99249] 2020年 3月 11日(水)15:53:52白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(1)
少し間が空きましたが、[99224]に引き続き、2005年国調デビュ-組の【前身自治体人口トップ10&ボトム10】です。
トップ市名前身町村A人口B人口A/B---ボトム市名前身町A人口B人口A/B
1栗東栗東町54,85654,8561.0001北杜長坂町9,25242,1070.220
2白井白井町50,43150,4311.0002西海西彼町9,87335,2880.280
3守谷守谷町50,36250,3621.0003安芸高田吉田町11,63234,4390.338
4豊見城豊見城村50,19850,1981.0004本巣糸貫町11,79933,9000.348
5富里富里町50,17650,1761.0005養父八鹿町12,01130,1100.399
6神栖神栖町48,57587,6260.5546かほく宇ノ気町12,57434,6700.363
7那珂那珂町45,98355,0690.8357壱岐郷ノ浦町12,60033,5380.376
8福津福間町41,48055,7780.7448江田島江田島町12,82432,2780.397
9湖南甲西町41,36253,7400.7709魚沼小出町12,94545,3860.285
10甲斐竜王町40,55971,7060.56610美作美作町13,02434,5770.377
語句の説明
A人口:前身町村の2000年国調人口
B人口:2005年国調時の境域に組み替えた2000年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合である。(一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。)
〇トップ10の中でも上位(トップ5)は単独市制で、当然ながら5万人を超えています。2005年国調デビュー組の中で、その前身町(村)が3万人を超えるのは上掲を含め全部で17ありますが、単独市制5ケースの他に合併相手がひとつだけとなっているケースが9ですから、3万人を超えている自治体は、合併するにせよ多くの相手を欲していなかった事が窺われます(当たり前の話ですね('◇')ゞ)。そんな中、3万人を超えているにもかかわらず合併相手が四自治体となった穂高(安曇野市)と水口(甲賀市)の思惑を知りたいところです。それ以上に興味を惹かれるのが、自身が3万人を超えていながらも、後輩町である神栖に編入されてしまった波崎の心境?です。
〇ボトム10は、7町村の合併によって出来た北杜市の長坂に代表されるように、多くの自治体の合併によって成立した新市、あるいは、宇ノ気(かほく市)のように自治体の数はさほどでもないが、旧町の人口が拮抗した新市、の前身町に心ならずも?なってしまったところが目立ちます。このような前身自治体は、はたして新市の事実上の中心となっているのかどうかを検証するのは極めて困難であり、いや、検証の必要もない、と断言した方が良いでしょう。ともかく、当該「前身自治体」にはなんの責任もなく、合併前国勢調査の人口で無理矢理「前身」を決めてしまった私が悪いのです。
(参考:2000年国調人口)
北杜市:長坂町(9,252人)-高根町(9,218人)…市役所は(旧)須玉町
西海市:西彼町(9,873人)-西海市(9,001人)…市役所は(旧)大瀬戸町
本巣市:糸貫町(11,799人)-真正町(11,556人)…市役所は(旧)本巣町
かほく市:宇ノ気町(12,574人)-七塚町(11,270人)-高松町(10,826人)…市役所は(旧)宇ノ気町
[99262] 2020年 3月 16日(月)23:42:31白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(2)
2010年国調デビュ-組の【前身自治体人口トップ10&ボトム10】です。

トップ市名前身町 A人口B人口A/B---ボトム市名前身町A人口B人口A/B
1みよし三好町56,25256,2521.0001南島原有家町8,84754,0450.164
2岩出岩出町50,83450,8341.0002雲仙国見町11,15149,9980.223
3姶良姶良町44,67174,8400.597 3南城佐敷町11,45639,6510.289
4北名古屋師勝町43,88878,0780.5624南房総千倉町12,38144,7630.277
5木津川木津町39,12963,6490.6155国東国東町13,03134,2060.381
6あま甚目寺町38,56385,3070.4526南九州川辺町14,80942,1910.351
7北斗上磯町37,25848,0560.775 7三好池田町15,69034,1030.460
8弥富弥富町36,95742,5750.868 8三豊高瀬町16,43771,1800.231
9坂井丸岡町32,46192,318 0.3529南丹園部町17,06136,7360.464
10合志西合志町29,07651,6470.56310中央田富町17,267 31,6500.54
語句の説明
A人口:前身町の2005年国調人口
B人口:2010年国調時の境域に組み替えた2005年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合(一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。)
2005年国調デビュー組同様、トップ10には単独市制や比較的少数の自治体による合併で出来た新市の前身町が並び、ボトム10には多くの自治体による合併(代表:南島原市の8町)で出来た新市の前身町が並んでいます。それにしても、ボトム10の新市名に「南」がつくのが五つもある。これは偶然だろうか・・・
(参考)旧自治体の人口が拮抗する例:人口は2005年国調人口、〇は市役所所在旧自治体
坂井市:丸岡町(32,461人)、春江町(23,968人)、三国町(22,936人)…市役所は旧)坂井町
南島原市:有家町(8,847人)、深江町(8,228人)、西有家町〇(8,197人)
南城市:佐敷町〇(11,456人)、大里村(11,603人)、玉城村(10,568人)…「前身町」より人口が多い村がある。
南九州市:川辺町(14,809人)、頴娃町(14,795人)、知覧町〇(13,256人)
[99267] 2020年 3月 18日(水)10:22:12白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の最初の国調人口トップ10&ボトム10
1.1955年国勢調査デビュー組
トップ10市名(人口)---ボトム10市名(人口)---(参考)町名(人口)
1相模原83,8411鶴崎27,9741三笠町57,519
2伊万里81,6252杵築29,5322宮田町51,795
3笠岡69,9263安芸29,8413豊平町49,613
4三鷹69,4664伊予30,0314江刺町49,356
5氷見68,6115両津30,0485稲沢町46,871
6芦別68,091630,0766越谷町45,001
7焼津67,2297鳥羽30,1217稲築町43,412
8西尾66,1438塩山30,2798大子町43,124
9花巻61,7289八日市30,4869安中町42,808
10藤枝61,46610滑川30,53110千歳町42,317
〇トップ10の中では、相模原、三鷹、芦別、焼津が単独市制ですが、焼津は市制後、1955年国調までに1町4村を編入しています。合併によって市になった組では、伊万里、笠岡、花巻、藤枝が新設/市制となっております。また、西尾は境界変更/市制という数少ないパターンで、氷見だけが純粋な編入/市制となっておりますが、その氷見は、市制施行時に3村を編入し、市になってから1955年国調までに14村を編入して氷見郡を食い尽くしてしまったことで有名です(正確に言うと、太田村は高岡市に編入された)。1955年国調デビュー全243市の中で5万人を超えていたのは32市です。
〇ボトム10の中では、旭、塩山、滑川が単独市制となっておりますが、市制施行前に周辺の村との合併を重ねており、純粋の単独市制ではありません。ボトム10の市で市制施行後、今日までの国勢調査で3万人をきらなかったのは、旭、滑川の2市のみで、鶴崎は3万人を超えることなく消滅してしまいました。
〇1955年国勢調査では、三笠町をはじめとする53の町が3万人を超えており、福岡県の穂波と(当時は米国の占領下にあった)沖縄の越来、具志川の3村も3万人を超えていました。参考に掲げた10町の中で、三笠、江刺、稲沢、越谷、安中、千歳が次回国勢調査に市として登場します。

2.1960年国勢調査デビュー組
トップ10市名(人口)---ボトム10市名(人口)---参考(町名)(人口)
1町田71,2691矢板29,085 1豊平町77,312
2和泉70,7012北条29,160 2浜北町53,548
3北茨城60,5673篠ノ井29,3293小平町52,923
4阿南60,1104有田29,3734宮田町51,200
5三笠56,1965羽咋29,5565保谷町46,768
6加賀54,5486室戸30,4986日野町43,394
7稲沢51,7357袋井30,817 7東村山町42,946
850,9528天竜31,1228稲築町42,612
9橿原49,9549勝浦31,1419大子町40,178
10 越谷49,58510尾花沢31,53810国分寺町39,098
〇トップ10の中で、三笠、稲沢、蕨、越谷が形の上では単独市制になっていますが、稲沢は1955年に、越谷は1954年に合併を行っていますので、純粋の単独市制とは言い難いのです。また、北茨城、阿南、加賀、橿原は新市の名称に旧町名を使用しておりません。また、1960年国調デビュー全66市の中で5万人を超えていたのが8市と、1955年組に比べ、若干低くなっております。
〇ボトム10の中では、矢板、北条、有田、羽咋、袋井、天竜、勝浦、尾花沢が形の上では単独市制になっておりますが、いずれも市制施行前の「昭和の大合併期」に合併を行っております(天竜は市制施行時に二俣から改称)。ボトム10の中では袋井のみが、今日まで3万人をきっておりません。また、篠ノ井は市としてと3万人を超えることなく長野と合併します。
〇1960年国勢調査では、豊平町をはじめ34の町と米国占領下の具志川村が3万人を超えています。参考に掲げた10町の中で、浜北、小平、日野、東村山、国分寺が次回国勢調査に市として登場します。町田より人口が多かった豊平は札幌に編入されます。今日まで「町」として生き残っている?取り残されている?町が一つありますね。
[99284] 2020年 3月 22日(日)10:31:34【1】白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の最初の国調人口トップ10&ボトム10
1.2005年国調デビュー組
トップ10市名(人口)---ボトム10市名(人口)---(参考)町名(人口)
1安曇野96,2661養父28,3061三好町56,252
2甲賀93,8532飛騨28,9022滝沢村53,560
3神栖91,8673にかほ28,9723岩出町50,834
4登米89,3164上野原28,9864府中町50,732
5栗原80,2485阿蘇29,636 5大網白里町49,548
6甲斐74,0626江田島29,9396白岡町48,389
7南アルプス72,0557山県30,3167東浦町48,046
8笛吹71,1908八幡平31,0798阿見町47,994
9丹波70,8109あわら31,0819野々市町47,977
10田原66,39010那須烏山31,15210寒川町47,457
〇トップ10の中にも単独市制はありませんが、編入/市制施行が、神栖市(波崎町を編入)と田原市(赤羽根町を編入、市制施行後、渥美町を編入)です。合併に関与した自治体数が3と比較的少ないのが甲斐市、逆に多いのが10の栗原市、9の登米市(登米郡にとどまらず、本吉郡までも含む合併、文字通り登米---とめどない)。合併に関与した自治体数が5ながら、前身町が3万人を超え、その他の旧)自治体人口も粒ぞろいだった安曇野、甲賀が1、2位となっているのも納得です。
〇ボトム10の中で、養父、飛騨、江田島は合併関与自治体数が4です---何かを言いたいのですがここは我慢。('◇')ゞ
上野原、阿蘇、江田島は前身町の名称と市名が同じですが、阿蘇と江田島は「継承」したわけでもないでしょう。前身町の名称を継承した(と勝手に思っている)上野原も、上野原町と秋山村の新設/市制ですがね・・・
ボトム10すべて、現在は3万人をきっています。
〇2005年国調時点で3万人を超えていた町村が90もありました。三好町と岩出町は、2010年国調では「市」として登場します。

2.2010年国調デビュー組
トップ10市名 (人口)---ボトム10市名(人口)---(参考)町名(人口)
1坂井91,9001香美28,7661滝沢村53,857
2あま86,7142嬉野28,9842長久手町52,022
3北名古屋81,5713三好29,9513野々市町51,885
4姶良74,8094宮若30,081 4府中町 50,442
5木津川69,7615中央31,3225白岡町50,272
6三豊68,5126本宮31,4896大網白里町50,113
7伊達66,0277国東32,0027東浦町 49,800
8 紀の川65,8408神埼32,8998 那珂川町49,780
9 みよし60,0989志布志33,0349阿見町47,940
10 下野59,48310平川33,76410寒川町47,672
〇トップ10を見ると、単独市制はみよし市のみですが、合併によって市となったところも、合併関与自治体数が2005年デビュー組と比較して少なくなっています(最多は三豊市の7)。また、みよし市の他、坂井、あま、北名古屋、姶良、木津川は前身町が3万人を超えています(北名古屋は前身の師勝町と西春町の両町が3万超え)。
〇ボトム10の中で、中央、本宮、神埼、平川の4市は意外?なことに、現在(2020年2月1日)も3万人をきっていません。村と合併した本宮はともかく、嬉野も前身町の名称と同じ市名となっていますが、合併の相方・塩田町がみかえりに市役所をとる、という約束があったようです。それにしても、6町村合併で市になった三好市、池田高校の「やまびこ打線」も今ではむなしいばかりです。
〇2010年国調時点で3万人を超えていた町村は72となっています。滝沢、長久手、野々市、白岡、大網白里は、2015年国調では「市」として登場します。
[99295] 2020年 3月 25日(水)15:50:18【1】白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の市制施行時の人口増加率トップ10&ボトム10
1.1955年国調デビュー組
トップ10市名前身町村増加率A/B---ボトム10市名前身町増加率A/B
1真和志真和志村97.001.0001小千谷小千谷町-9.900.524
2調布調布町30.110.6552国分国分町-7.010.279
3府中(東京)府中町29.980.6683美濃美濃町-6.610.334
4三鷹三鷹町26.721.0004韮崎韮崎町-5.290.285
5相模原相模原町21.691.0005塩山塩山町-4.910.464
6昭島昭和町21.540.7596指宿指宿町-4.520.739
7御殿場御殿場町21.450.4067加世田加世田町-4.280.620
8尾西起町21.360.6998西大寺西大寺町-4.240.319
9多久北多久町20.000.3539安芸安芸町-4.230.400
10守山守山町18.490.88510水海道水海道町-3.800.312
トップ10について言えば、東京都、愛知県など大都市周辺の市が並ぶなかで、沖縄の真和志、御殿場、産炭地の多久が注目されます。小千谷の減少率が高いの不思議です。
注)A/Bについて
[99214]等では、「新市の中で前身町村が占める人口の割合」と言っていますが、正確にはA人口(前身町村の1950年国調人口)をB人口(1955年国調時の境域に組み替えた1950年国調人口)で除したもの。A人口が組替人口ではないので、1を超えることがあります。

2.1960年国調デビュー組
トップ10市名前身町村増加率A/B -------ボトム10市名前身町増加率A/B
1小金井小金井町50.751.0001垂水垂水町-10.771.018
2蕨町44.821.0002天竜二俣町-8.040.338
3大和大和町34.900.8223室戸室戸町-7.240.323
4コザ越来村32.341.0004安中安中町-6.271.002
5町田町田町22.160.5775南国後免町-5.880.041
6根室根室町19.390.6896五條五條町-5.610.391
7草加草加町18.430.9807角田角田町-5.511.000
8箕面箕面町17.050.9088竹原竹原町-5.320.598
9大東住道町16.360.4719土佐高岡町-5.300.690
10 与野与野町16.151.00010尾花沢尾花沢町-5.231.000
やはり、トップ10には大都市周辺の市が並びますが、コザと根室の急増に目が行きます。ボトム10の中に、単独市制のように見える垂水、角田、安中、尾花沢が入っていますが、いずれも1955年以前に合併した「疑似単独市制」市です。
※A/B・・・A人口(前身町村の1955年国調人口)をB人口(1960年国調時の境域に組み替えた1955年国調人口)で除したもの。

◎人口増加率とA/Bの関係
市制施行時の人口増加率を大きく左右するのは、(言うまでもありませんが)大都市に近いとか、その地域全体が増加している等の地域性ですが、同じような環境にある場合は、人口増加率はA/Bの値に関係してくるのではないかと調べてみたのが下表(埼玉県の1955年国調デビュー11市)です。
市名前身町増加率A/B
所沢所沢町7.780.815
飯能飯能町6.531.174
春日部春日部町4.47 0.479
東松山松山町3.180.420
狭山入間川町2.480.391
鴻巣鴻巣町1.770.435
加須加須町1.670.205
岩槻岩槻町1.570.378
羽生羽生町1.300.334
本庄本庄町-0.050.579
深谷深谷町-0.170.374
ま、「新市の中心となる前身町が多くの村と合併して出来た市」より「単独市制市」の増加率が高いというのは容易に想像できますし、結果も、ほぼ予想通りですから、この考え大きく間違ってはいないでしょう。
[99304] 2020年 3月 28日(土)12:11:49白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の市制施行時の人口増加率トップ10&ボトム10
1.2005年国調デビュー組
トップ10市名前身町村増加率A/B-----ボトム10市名前身町増加率A/B
1栗東栗東町9.141.0001上天草大矢野町-7.960.491
2瑞穂穂積町7.400.7532江田島江田島町-7.250.397
3守谷守谷町6.631.0003対馬厳原町 -6.670.376
4白井白井町5.101.0004壱岐郷ノ浦町-6.330.376
5神栖神栖町4.840.5545美作美作町-6.070.377
6能美根上町4.730.3426養父八鹿町-5.990.399
7豊見城豊見城村4.621.0007曽於末吉町-5.84 0.454
8安曇野穂高町3.660.3338美馬脇町-5.640.502
9さくら氏家町3.380.7179栗原築館町-5.530.187
10甲斐竜王町3.290.56610志摩阿児町-5.520.373
トップ10には栗東、守谷、白井、豊見城の単独市制の4市や瑞穂、能美、さくら、甲斐といった県庁所在都市に近い市が並んでいます。鹿島臨海工業地帯にある神栖も含め9市の増加率の高さは想定内です。安曇野の増加率の高さを、松本の通勤圏にあるから、と簡単に片づけるのはどんなものか。従属的なイメージはなく、住環境の良さから「選ばれた」田園都市と言いたいですね。一方、ボトム10には、島嶼部や県の中心地域から遠隔にある市が目立ちます。
※A/B・・・A人口(前身町村の2000年国調人口)をB人口(2005年国調時の境域に組み替えた2000年国調人口)で除したもの。

2.2010年国調デビュー組
トップ10市名前身町増加率A/B-----ボトム10市名前身町増加率A/B
1つくばみらい伊奈町10.670.6141三好池田町-12.170.460
2木津川木津町9.600.6152宇陀榛原町-7.950.499
3みよし三好町6.841.0003南九州川辺町-7.410.351
4合志西合志町6.500.5634南島原有家町-6.810.164
5北名古屋師勝町4.470.5625国東国東町-6.440.381
6岩出岩出町4.031.0006みやま瀬高町-6.090.548
7あま甚目寺町1.650.4527南房総千倉町-5.940.277
8弥富弥富町1.640.8688雲仙国見町-5.510.223
9香南野市町0.860.5299志布志志布志町-4.990.527
10下野南河内町0.590.35310山武成東町-4.970.409
同じ「みよし」でも、みよし市と三好市は大違い。ボトム10には半島部や内陸奥部の市が目立ちますが、私は歴史を無視し、地勢と人口推移を短絡的に関連づけるのには反対です。かと言って今、うまく言えないのが歯がゆい…。ともかく、南島原に代表されるように、人口が団栗の背比べ状態にある自治体が数多く集まって新市を作った場合は、人口流出の歯止めにはまったくならないと考えています。
※A/B・・・A人口(前身町村の2005年国調人口)をB人口(2010年国調時の境域に組み替えた2005年国調人口)で除したもの。

◎人口増加率とA/Bの関係
[99295]で行ったものを、茨城県の2005年国調デビュー9市でやってみました。
市名前身町増加率----A/B
守谷守谷町6.631.000
神栖神栖町4.840.554
那珂那珂町-0.660.835
潮来潮来町-1.310.809
かすみがうら千代田町-1.380.589
常陸大宮大宮町-2.360.554
稲敷江戸崎町-3.110.399
行方麻生町-3.450.400
桜川岩瀬町-3.840.452
守谷、神栖と水戸市に隣接の那珂を入れたのは、データ捏造というかインチキです。ですが、3市を外しても「同じような環境にある場合は、人口増加率はA/Bの値に関係してくるのではないか」という仮説を否定していません。

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