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白桃研究所長による人口テーマ専門誌

市の「最高人口」・「最低人口」

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記事数=16件/更新日:2024年4月21日

城卓也ではないが、♪生きてる限りはどこ~まぁでぇも~…国勢調査人口を愛し続けていたいのさ…
しかし、あと何度国勢調査を迎える事が出来るのか、という段階にきていることは否定しようがありません。
この特集は白桃市町村人口研究所の「終活」の一環かもしれません。もっと平たく言えば、国勢調査人口研究?の「とどのつまり」はここなのか・・・
湿っぽい話はこれぐらいにして、先に進めましょう。
市の「最高人口」「最低人口」とは、その市が市として国勢調査に登場して以来記録した「最高」・「最低」人口を指します。ま、云わば、その市が国勢調査で記録した「キャリアハイ」「キャリアロウ?(こんな言葉はある?)」人口のことなんです。これって、物凄く単純なようですが、そうでもないのです。市の中には、岡山市のように市制施行以来、ずっと同一の法人格を保つところもあれば、釧路のように新設合併を行い法人格が変更になったところもあるのです。
問題は釧路のようなケースで発生します。法人格変更前と法人格変更後を「同一の市」として捉えるかどうかで、その市の「最高人口」「最低人口」が変わってくる場合があるのです。
[110104]で登場した金田一少年の息子さんのように、市の最高人口=法人格変更後の最高人口、とするのが本来の姿かもしれません。しかし、「最低人口」のことを思うと、違和感いっぱいになるのです。だって、富山市の「最低人口」は、61,812人(1920年)ではなくて、413,938人(2020年)になるのですよ。アノ、金沢市の「最低人口」129,265人(1920年)より30万人も多くなる、こんなことは許せません。
ということで、白桃は、市の「最高・最低人口」=その市の前身市(法人格変更前)を含めた「最高・最低」人口とします。
では、複数の市の合併で成立した市の場合はどうするか、という事になりますが、合併前の国勢調査時に人口最多の市を「前身市」とし、それ以外は「消滅市」とします。具体例で言いますと、
北九州市の場合は、旧)八幡市を「前身市」とし、
最高人口:1,065,078人(1980年)、最低人口:100,235人(1920年)
となります。
次に問題になるのが、「最高」「最低」をランキングにした場合のことです。
つまり、「最高人口」はともかく、「最低人口」の場合は、同じ10万人であったとしても、1920年の10万人と2020年の10万人を同一視して良いか?ということです。
そこで、「最低人口」の場合は、記録した国勢調査年を
第1期:1920年~1950年
第2期:1950年~2000年
第3期:2005年~
の3期に分けてランキングを作成することにしました。

※「つまり…」以降は、2024年4月14日に文章を変更

★推奨します★(元祖いいね)

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[110102]2024年2月25日
白桃
[110104]2024年2月26日
白桃
[110126]2024年3月2日
白桃
[110161]2024年3月8日
白桃
[110166]2024年3月8日
白桃
[110182]2024年3月13日
白桃
[110188]2024年3月14日
白桃
[110206]2024年3月19日
白桃
[110247]2024年3月27日
白桃
[110334]2024年4月8日
白桃
[110350]2024年4月9日
白桃
[110356]2024年4月12日
白桃
[110374]2024年4月15日
白桃
[110379]2024年4月16日
白桃
[110403]2024年4月18日
白桃
[110421]2024年4月21日
白桃

[110102] 2024年 2月 25日(日)02:39:01白桃 さん
市の最低人口の話はややこしや
駐輪場のパートは、一昨日から五連休に入っており、本業?の市町村人口研究に打ち込んでいるのですが、ちょっとややこしい問題にぶつかりました。
ややこしついでに、十番勝負風にしてみましょう。

問二万(問題番号が十分ヒントになっています)
大垣市、鳥取市、尾道市、東かがわ市、竹田市
該当しない市…滑川市、長野市、丸亀市、石垣市
想定解数:98(注1)
(開く)共通項
となるのですが、この共通項を
「市として国勢調査において記録された最低人口が法人格変更前を含め2万人台の市」となると、丸亀市など24市(注2)が該当になり、その代わり竹田市など3市(注3)が該当しなくなり、想定解数は119(注4)となります。
さらに、
「市として国勢調査において記録された最低人口が、現行の市域を構成する旧市のものを含め2万人台の市」となると、さらに7市(注5)増え126市となります。
世界卓球女子、惜しかったね!!!!!
(注1)以下の98市(最低人口の多い順)
市名最低人口国調年-----市名最低人口国調年
柏崎29,5671940国東26,2322020
平戸29,3652020相生26,1911947
志布志29,3292020大町26,0292020
鳥取29,2741920美作25,9392020
都留29,2621960嬉野25,8482020
甲州29,2372020土佐25,7322020
上山29,1102020二戸25,5132020
鹿角29,0882020加茂25,4412020
高梁29,0722020遠野25,3662020
小浜28,9912020山県25,2802020
朝来28,9892020男鹿25,1542020
小矢部28,9832020壱岐24,9482020
西都28,6102020阿蘇24,9302020
館山28,5911940那須烏山24,8752020
中津28,5631930根室24,6362020
胎内28,5092020仙北24,6102020
対馬28,5022020輪島24,6082020
大垣28,3341920上天草24,5632020
矢板28,3121965熱海24,4771940
東かがわ28,2792020伊佐24,4532020
敦賀28,2681947豊前24,3912020
伊豆28,1902020御所24,0962020
宇陀28,1212020八幡平24,0232020
新見28,0792020竹原23,9932020
美馬28,0552020三好23,6052020
杵築27,9992020水俣23,5572020
うきは27,9812020御坊23,4812020
角田27,9762020にかほ23,4352020
五條27,9272020美祢23,2472020
鹿島27,8922020江津22,9592020
妙高(新井)27,8822000上野原22,6692020
下妻27,6991970飛弾22,5382020
高萩27,6992020村山22,5162020
潮来27,6042020大月22,5122020
駒ヶ根27,5791960勝山22,1502020
あわら27,5242020養父22,1292020
いちき串木野27,4902020豊後高田22,1122020
名寄27,2822020江田島21,9302020
韮崎27,2671970松浦21,2712020
新宮27,1712020紋別21,2152020
多治見26,8201940富良野21,1312020
長井26,5432020須崎20,5902020
有田26,5382020美唄20,4132020
香美26,5132020羽咋20,4072020
尾道26,4661920竹田20,3322020
安芸高田26,4482020下田20,1832020
大竹26,3192020留萌20,1142020
宮若26,2982020深川20,0392020
西海26,2752020枕崎20,0332020
(注2)追加の24市:(  )は当時の市名
市名最低人口国調年-----市名最低人口国調年
七尾29,9871940備前28,6832000
鴨川29,9812000山梨28,6531970
福山29,7681920飯田28,4941940
霧島(国分)29,7291970上越(高田)28,3881920
笠間29,6682005伊予27,7691970
指宿29,6492005五島(福江)27,6622000
洲本29,4611940菊池27,3422000
東近江(八日市)29,4371965上田26,2711920
宮古島(平良)29,3011975丸亀24,4801920
海南29,0911940長門24,0922000
奄美(名瀬)28,9701950南さつま(加世田) 23,5062005
釜石28,9071947庄原21,3702000
(注3)以下の3市は法人格変更前の「前身市」時代に最低人口1万人台を記録
市名最低人口国調年
豊後高田18,5062000
美祢17,7542005
竹田17,4892000
(注4)以下の9市は「前身市」時代にも最低人口を記録する困った?市。(  )は当時の市名
市名最低人口国調年-----市名最低人口国調年
名寄26,5902005平戸23,9002000
いちき串木野(串木野)25,8792005伊佐(大口)22,1192005
高梁25,3742000杵築21,9361990
甲州(塩山)25,2272005松浦21,2212005
新見24,5762000
(注5)以下の7市が増える。(  )は消滅した市名
市名最低人口国調年-----市名最低人口国調年
舞鶴(舞鶴)29,9031940松山(北条)27,7361965
長野(篠ノ井)29,3291960浜松(天竜)23,7472000
出雲(平田)29,0062000長岡(栃尾)23,1682005
大分(鶴崎)27,7551960
※舞鶴市の「前身市」は東舞鶴市。なお、後年、尾道市に編入された因島市は2005年に最低人口26,677人を記録しているが、本体の尾道市とダブルため(しかも、本体の最低人口26,466人のほうが少ない)、想定解数は126で変わらない。
[110104] 2024年 2月 26日(月)01:42:48白桃 さん
「最高人口偽装?事件簿」
[110102]白桃
市の最低人口の話はややこしや
「最低人口」ほどややこしくはないかもしれないが、当然ながら「最高人口」にも問題はあるのです。
今夜は「サスペンス仕立て」です。
・・・・・・
白桃「君が、あの『じっちゃんの名にかけて』という決め台詞で有名な金田一少年の息子さんかい?ということは、君はあの名探偵の曽孫になるわけだ。して、今日はどのような用件で?」
金田一「実は、ひぃ爺さんの頃から縁の有る岡山県警の新見警察署から内密に頼まれた件があって、ご相談にお伺いしたのです。内容は、新見市役所に脅迫めいた警告文書が送られてきたというのです。」
白桃「その文面にはどのような事が書かれていたのかね?」
金田一「詳しいことは教えてくれなかったのですが、なんでも、市の人口に関係しているようなのです。そして、同じようなものが、釧路、名寄、士別、宮古、久慈、遠野、能代、男鹿、輪島、熊野、洲本、新宮、大田、柳井、美祢、八幡浜、四万十、平戸、松浦、臼杵、竹田、豊後高田、日南、奄美、いちき串木野、伊佐の市役所にも届いているらしいのです。」
白桃「釧路をはじめ、人口減少が厳しいところばかりだが、君はどうして、30にも近い市に警告文書が届いていることを知ったのかね?」
金田一「それは、その~~、ともかく、その警告文書を送り付けた犯人の目的を知りたい、という新見市の要請があって、こうして、市の人口に詳しい白桃所長のところにお伺いした次第なのです。」
……白桃、1分ほど考え……
白桃「犯人の目的は大体わかったよ。そして、警告文書を送り付けたのは君だということも。」
(開く)真相

現行市最高人口-----前身市最高人口
釧路181,1692010釧路214,6941980
宮古60,2502005宮古62,4781980
能代59,0842010能代63,4211955
日南57,6892010日南61,9741960
洲本47,2542010洲本49,3581955
奄美46,1212010名瀬49,7651985
臼杵43,3522005臼杵47,4571955
八幡浜41,2642005八幡浜55,4711955
大田40,7032005大田47,2111960
平戸38,3892005平戸43,3021955
四万十37,9172005中村40,0861955
久慈36,8722010久慈39,1361985
新見36,0732005新見39,1551955
柳井35,9272005柳井40,7171960
男鹿35,6372005男鹿48,5631955
新宮33,7902005新宮40,0511965
遠野31,4022005遠野37,0881955
いちき串木野31,1442010串木野34,1241955
名寄30,5912010名寄36,1061965
輪島29,8582010輪島38,7541960
????29,7022010????30,5131980
伊佐29,3042010大口41,8991955
美祢28,6302010美祢39,7041960
竹田26,5342005竹田36,6081955
松浦25,1452010松浦44,0571960
豊後高田25,1142005豊後高田30,6081955
士別23,4112005士別39,1911955
熊野19,6622010熊野30,8191955
[110126] 2024年 3月 2日(土)17:42:32白桃 さん
「消滅市」の最高人口・最低人口
「【消滅市】の中で、国勢調査における最高(キャリアハイ)人口が最も多いのはどこか?」という出題があれば、「東京市」と即答できますが、
「では、2番目はどこか?」ということになると、難しい。なぜ難しいかと言えば、正確な人口を知らない、ということではなく、「消滅市」の定義によって、浦和か大宮かで分かれるからです。白桃は、このシリーズ(市の「最高人口」・「最低人口」)において、
【消滅市】を
①「複数の市が絡む合併において、合併前の国勢調査人口が最も多かった市【前身市】以外の旧市」
②都政移行した東京市
と定義しております。ズルい逆説的な言い方をですが、「後身市の存在しない旧市」と定義すれば、①と②を区分する必要ありません。
よって、浦和、八幡、平は「消滅市」ではなく、「前身市」となります。もちろん、清水と合併する前の静岡のように、現行の市名と同一でも法人格が変わっている(旧)市も「前身市」でありますが、合併前の人口が「前身市」より少ない(旧)富士、(旧)日光、(旧)舞鶴は「消滅市」となります。
以下の53(旧)市を「消滅市」と致します。
現行前身市消滅市最高人口(国調年)最低人口(国調年)
東京特別区東京6,778,80419401,995,5671925
函館亀田
奥州水沢江刺47,363196032,5442005
仙台124,216198570,0871975
いわき磐城64,899196554,8431955
勿来50,187195546,7311965
内郷40,017195535,2421965
常磐44,041196040,6711965
ひたちなか勝田那珂湊34,665195532,5771990
日光今市日光33,490195516,3792005
さいたま浦和大宮456,271200091,3781947
与野82,937200040,8401960
岩槻109,546199534,9771955
川口鳩ヶ谷60,908201051,3771970
西東京保谷田無78,165200058,4661970
新潟新津65,860200052,4031955
白根40,012200032,0491975
豊栄48,997200037,7771975
長岡栃尾37681196023,1682005
上越高田直江津45,650196542,5231955
長野長野篠ノ井29,340196529,3291960
静岡静岡清水243,049197546,3391925
浜松天竜31,122196023,7472000
浜北84,905200055,1761965
富士吉原富士53,247196541,3321955
名古屋守山58,798196045,4511955
一宮尾西57,956200044,2861955
久居42,191200533,9291970
京都伏見31,538193031,5381930
舞鶴東舞鶴舞鶴29,903194029,9031940
東大阪布施河内91,853196544,8031955
枚岡79,524196542,2811955
姫路姫路飾磨35,061194035,0611940
出雲出雲平田34,799196029,0062000
岡山西大寺46,868196544,0201955
倉敷倉敷児島※77,420196533,8221950
玉島53,455196548,9341955
尾道因島41,729197026,6772005
福山福山松永35,253195534,6101965
周南徳山新南陽34,367198032,1532000
松山北条30,513198527,7361965
西条西条東予34,351198532,9932000
四国中央川之江伊予三島39,947196036,8322000
北九州八幡小倉286,474196033,9541920
門司152,081196072,1111920
若松106,975196049,3361920
戸畑108,708196037,7481925
天草本渡牛深38,006195516,6092005
大分大分鶴崎27,974195527,7551960
鹿児島鹿児島谷山42,683196538,6401960
那覇首里20,582192517,5371940
真和志60,942195560,9421955
うるま具志川石川21,992200015,7611970
児島※…最低人口を記録した1950年時は「消滅市の前身市」でありました。…‥ヤヤコシイ
[110161] 2024年 3月 8日(金)06:47:18【1】訂正年月日
【1】2024年 3月 8日(金)07:34:13
白桃 さん
国勢調査年別「最高人口」市数・「最低人口」市数(その1)
今回から5回にわたり、国勢調査年別に「最高人口」・「最低人口」市数を見ていきます。
今回は、戦前(もちろん、「関ケ原の戦い」前ではありません)に行われた第5回国勢調査まで。
本題に入る前に:
◎「最高人口」・「最低人口」市数の対象とする市は、現行の市(法人格変更の場合は「前身市」も考慮)792に消滅市([110126])53を加えた845市から、市として国勢調査に登場しない亀田市、一度しか登場していない伏見、飾磨、舞鶴(旧)、真和志、富谷、那珂川を除いた838市になります。
◎「市」になる前に「区」であった札幌、函館、小樽、旭川、釧路、室蘭、那覇、首里の国勢調査デビュー年は【1925年】とし、1947年国勢調査時には既に市に成っていたが、国勢調査の実施が無かった名瀬(現:奄美)、平良(現:宮古島)、石垣、石川(消滅市)の国勢調査デビュー年は【1950年】とします。
国勢調査年最高人口市数最低人口市数全市数---最多人口市(人口)最少人口市(人口)
192007275東京2,173,201丸亀24,480
1925125101大阪2,114,804首里20,582
193007109大阪2,453,573首里20,119
1935015127東京5,875,667首里19,305
1940237168東京6,778,804首里17,537
【第1回】
このとき既に市に成っていたのは、弘前など「生まれながらの市」40市に、前橋など明治の市制度実施時は「町」「村」であった35市を加えた計75市です。当然75市すべてビッグネームなので、すべて「最低人口」を記録しているものと思われがちですが、東京、横浜、神戸の3市は、1920年が「最低年」ではありません。
【第2回】
この調査年に市に加わったのは「区」→「市」の札幌など8市に加え、第1回国勢調査以降に市制施行した千葉、宮崎など18市の計26市です。このデビュー組26市のうち、ナント!首里が「最高人口」を記録、小樽、那覇を除く23市が「最低人口」を記録します。既成市組では関東大震災を被った東京と横浜が「最低人口」を記録。
【第3回】
この調査年にデビューしたのは8市。登場1回きり、これっきりの伏見を除く7市すべてが「最低人口」を記録。
その7市とは、八戸、瀬戸、米子、津山、倉敷、山口、中津。
【第4回】
デビュー組19市のうち、帯広、石巻、浦和、銚子、三条、八幡浜、延岡など15市が「最低人口」を記録。
「最低人口」と成らなかったのは、松阪、新宮、海南、萩の4市
【第5回】
デビュー組41市のうち、能代、船橋、藤沢、熱海、豊中、洲本、徳山、八代など33市が「最低人口」を記録、既成市組でも松阪、海南、萩、首里の4市が「最低人口」を記録。
特記事項はなんと言っても、東京、大阪が「最高人口」を記録した事。コレをもって都制に移行する東京は当然としても、大阪の「最高人口」は、今でも信じられない、けど、信じよう。
[110166] 2024年 3月 8日(金)18:52:01白桃 さん
国勢調査年別「最高人口」市数・「最低人口」市数(その2)
[110161]に続き、1947年(第6回)と1950年(第7回)国勢調査において「最高人口」・「最低人口」を記録した市数を見ていきます。なお、沖縄と奄美大島では(本土で行われた)1947年「臨時国勢調査」に相当する人口調査が実施されておらず、既に市となっていた那覇、首里、石川、平良、石垣、名瀬の人口記録はありません。また、残念ながら白桃は、「昭和の大合併期」に突入する直前の1950年国勢調査において、香川県大川郡三本松町の人口にカウントされていないことを申し添えておきます。
国勢調査年最高人口市数最低人口市数全市数---最多人口市(人口)最少人口市(人口)
1947043219大阪1,559,310相生26,191
1950037253大阪1,956,136石川17,789
【第6回】
この調査年にデビューした50市のうち、以下の37市が「最低人口」を記録しています。
岩見沢、網走、北見(以上・北海道)、宮古(岩手県)、塩竈(宮城県)、土浦(茨城県)、大宮(埼玉県)
木更津(千葉県)、立川(東京都)、小田原、茅ヶ崎(以上・神奈川県)、新発田(新潟県)、小松(石川県)
富士宮、三島、伊東(以上・静岡県)、豊川、春日井(以上・愛知県)、鈴鹿、上野(以上・三重県)、長浜(滋賀県)
守口、枚方、貝塚、高槻、泉大津(以上・大阪府)、伊丹、相生、芦屋(以上・兵庫県)、田辺(和歌山県)
出雲、浜田(以上・島根県)、坂出(香川県)、西条(愛媛県)、佐伯、日田(以上・大分県)、鹿屋(鹿児島県)
また、空襲等の戦争被害が甚大であった以下の既成6市も「最低人口」を記録しています。
1940年1947年
釜石42,16728,907
日立82,88550,159
敦賀31,34628,268
桑名41,84835,890
布施134,724133,934
神戸967,234607,079
※「第6回」の最多人口市となっている大阪ですが、1940年国調人口:3,252,340人から半減となっています。
【第7回】
この調査年にデビューした36市のうち、以下の28市が「最低人口」を記録しています。
なんと、シブ~い市が多いことか!→(個人の感想です)
苫小牧(北海道)、一関(岩手県)、新庄(山形県)、白河(福島県)、古河(茨城県)、鹿沼(栃木県)、太田(群馬県)
秩父、行田(以上・埼玉県)、野田(千葉県)、武蔵野(東京都)、武生(福井県)、磐田、吉原、島田(以上・静岡県)
刈谷、碧南(以上・愛知県)、富田林、茨木、八尾、泉佐野(以上・大阪府)、加古川、豊岡(以上・兵庫県)
児島(岡山県)、臼杵(大分県)、日南(宮崎県)、名瀬(鹿児島県)、石垣(沖縄)
また、下表の8市に那覇を加えた既成9市も「最低人口」を記録しています。(那覇の「最低人口」記録は、言うまでもなく、悲惨な戦争の結果です。)
1947年1950年
佐野55,30255,180
松戸54,51352,531
岡谷36,49135,520
諏訪35,62335,480
津島31,73730,608
36,05035,090
鳴門43,02042,544
大村56,85156,182
※上表の8市のうち、岡谷を除く7市は1947年デビュー組ですが、岡谷も含め3年間の減少数が比較的少ない。この傾向は地方の中小自治体に多く見られることから、白桃は「終戦後も残っていた疎開者や、一旦、故郷に戻ってきた外地からの引揚者が、周辺の都市部に流出した結果」ではないかと推測しています。(根拠となるデータ等はありません。)
[110182] 2024年 3月 13日(水)09:08:54白桃 さん
国勢調査年ごとの「デビュー人口」最多市&最少市
市の「デビュー人口」とは、「市になって初めて国勢調査に登場したときに記録した人口」のことです。現在進行中の「市の最高人口・最低人口シリーズ」の本筋ではないのですが、本筋が事情により渋滞?しており、ちょっと“脇往還”に入ってみます。
国勢調査年ごと、と言っても、1920年(第1回)国勢調査は全市が「デビュー」ですので割愛します。また、[110161]
◎「市」になる前に「区」であった札幌、函館、小樽、旭川、釧路、室蘭、那覇、首里の国勢調査デビュー年は【1925年】とし、1947年国勢調査時には既に市に成っていたが、国勢調査の実施が無かった名瀬(現:奄美)、平良(現:宮古島)、石垣、石川(消滅市)の国勢調査デビュー年は【1950年】とします。
と記述したのと同様の扱いにしますが、1925年については札幌など「区」から「市」になった8市を除いたものを併記しております。
市名の後ろの印について:
〇・・・その市の「最高人口」
●・・・その市の「最低人口」
(※種別欄がブランクのところは、法人格を変更することなく現在に至っている市)
調査年市数---最多市種別人口---最少市種別人口
1925年26函館●163,972首里〇消滅20,582
18川崎●54,634都城●前身30,421
1930年8八戸●52,907中津●28,563
1935年19延岡●56,421海南前身29,917
1940年41布施前身134,724熱海●24,477
1947年50大宮●消滅91,378相生●26,191
1950年38美唄87,095石川消滅17,789
1955年243相模原●83,841鶴崎〇消滅27,974
1960年66町田●71,269矢板29,085
1965年12小平●105,353宜野湾●34,573
1970年34東海●86,608富良野〇30,876
1975年57新座●108,990えびの27,241
1980年3坂戸●77,335八幡●64,882
1985年5浦安●93,756太宰府●57,737
1990年5つくば●143,396大阪狭山●54,319
1995年10鶴ヶ島●66,208日高54,884
2000年7印西60,468篠山〇46,325
2005年96安曇野96,266養父〇28,306
2010年42坂井〇91,900香美〇28,766
2015年5長久手●57,598大網白里〇49,184
2020年2富谷51,651那珂川50,112
【参考】「デビュー人口」8万以上・3万未満
8万以上種別人口調査年-----3万未満種別人口調査年
つくば●143,3961990石川消滅17,7891950
布施前身134,7241940石垣●19,8721950
新座●108,9901975首里〇消滅20,5821925
小平●105,3531965熱海●24,4771940
安曇野96,2662005丸亀●前身24,4801920
門真●95,2091965相生●26,1911947
甲賀〇93,8532005上田●前身26,2711920
浦安●93,7561985尾道●26,4661920
坂井〇91,9002010多治見●26,8201940
神栖●91,8672005えびの27,2411975
大宮●消滅91,3781947鶴崎〇消滅27,9741955
登米〇89,3162005養父〇28,3062005
美唄87,0951950大垣●28,3341920
あま86,7142010高田●前身28,3881920
東海●86,6081970飯田●前身28,4941940
市原●86,4751965中津●28,5631930
保谷●前身86,1941970館山●28,5911940
相模原●83,8411955香美〇28,7662010
夕張82,1231947飛弾〇28,9022005
伊万里〇81,6251955名瀬●前身28,9701950
北名古屋●81,5712010にかほ〇28,9722005
座間●80,5621975嬉野〇28,9842010
栗原〇80,2482005上野原〇28,9862005
(参考)矢板29,0851960
東京消滅2,173,2011920北条消滅29,1601960
大阪●1,252,9831920鳥取●29,2741920
神戸608,6441920篠ノ井●消滅29,3291960
京都●591,3231920有田29,3731960
名古屋●429,9971920洲本●前身29,4611940
横浜422,9381920杵築前身29,5321955
長崎●176,5341920羽咋〇29,5561960
函館●163,9721925柏崎●29,5671940
広島●160,5101920阿蘇〇29,6362005
札幌●145,0651925福山●前身29,7681920
小樽134,4691925安芸29,8411955
呉●130,3621920舞鶴〇●消滅29,9031940
金沢●129,2651920海南前身29,9171935
仙台●118,9841920江田島〇29,9392005
鹿児島●前身103,1801920三好〇29,9512010
八幡●前身100,2351920七尾●前身29,9871940
福岡●95,3811920
岡山●94,5851920
新潟●92,1301920
横須賀●89,8791920
佐世保●87,0221920
堺●84,9991920
和歌山●83,5001920
[110188] 2024年 3月 14日(木)16:33:32【1】訂正年月日
【1】2024年 3月 14日(木)17:10:24
白桃 さん
国勢調査年別「最高人口」市数・「最低人口」市数(その3)
今回は「昭和の大合併期」に行われた二回の国勢調査を見ます。
国勢調査年最高人口市数最低人口市数全市数---最多人口市(人口)最少人口市(人口)
19555296495大阪2,547,316石川17,346
19605148560大阪3,011,563石川16,523
【第8回(1955年)】
この年の国勢調査にデビューした243市のうち、「最高人口」を記録したのは、芦別、旧)日光、氷見、伊万里など40市で、いずれも大都市圏から離れた北海道、東北、北陸、中国・四国、九州の小さな市が目立ちます。既成の市でも、産炭地の美唄、田川、荒尾や、能代、館山、綾部、洲本、八幡浜、人吉、臼杵、枕崎、串木野といった活力を失いつつあった「地方」の小都市、計12市が「最高人口」を記録します。この中で面白い?のが臼杵で、デビューした1950年に「最低人口」を、1955年に「最高人口」を記録するという珍しいタイプ。すなわち、後年行われる13回もの国勢調査では、この人口の範囲内をウロウロするのです。
「最低人口」を記録した「デビュー市」は、小山、柏、佐倉、相模原、鳥栖など95市にもなります。と言うことは、「最低人口」を記録した既成市はたった1市となるわけで、その奇特?な市とは大和高田であります。
(開く)多くの「最高人口市」「最低人口市」が誕生した第8回、折角ですから、もう暫く停車いたします。
【第9回(1960年)】
「デビュー市」で「最高人口」を記録したのは、歌志内、砂川、三笠、江刺、尾花沢、北茨城、勝浦、羽咋、天竜、室戸、垂水、西之表の12市。何とも言いようがない市がズラリ。既成市では、小樽、夕張、釜石、米沢、舞鶴、佐世保など名だたる都市のほか、以後、「消滅市」となる小倉、若松、門司、戸畑の北九州勢に加え、輪島など1955年デビュー組25市、合計39市が「最高人口」を記録します。(1955年デビュー組25市のうち、黒石、白石など13市は、1960年国調までに合併をして人口を増やした結果であり、実質的には1955年のデビュー「最高人口市」と大差ないと言えるでしょう。)
「デビュー市」で「最低人口」を記録したのが、千歳、名取、草加、町田、箕面、コザなど28市、既成市では今市、館林、美濃加茂、天理など20市です。なお、「最低人口」を記録した既成市全てが1955年デビュー組です。
[110206] 2024年 3月 19日(火)03:02:12白桃 さん
国勢調査年別「最高人口」市数・「最低人口」市数(その4)
今回は、1965年~2000年までの国勢調査を見ます。大きく分けると、1975年までは「高度経済成長期」であり、それ以降は何と名付けたら良いか迷うところでありますが、要するに「平成の大合併期」に突入するまでの過渡期です。個人的にも、後半は、結婚し、子供が誕生した事を除けば、ただ、サラリーマン生活を続けただけの「凡庸」、いや、「空白」の時期でした。
国勢調査年最高人口市数最低人口市数全市数---最多人口市(人口)最少人口市(人口)
19651732566大阪3,156,222石川15,958
1970950587大阪2,980,487山田15,334
19751553643大阪2,778,987歌志内11,778
1980133646横浜2,773,674歌志内10,178
1985296651横浜2,992,926歌志内9,612
199056655横浜3,220,331歌志内8,279
1995307664横浜3,307,136歌志内6,867
20003133671横浜3,426,651歌志内5,941
【第10回(1965年)】
「昭和の大合併」もほぼ終了したことにより、「デビュー市」は12市と極端に少なくなります。「最高人口」を記録した「デビュー市」はなく、既成市組では銚子、熱海、新宮など17市が記録。と言っても、17市には、これをもって「消滅市」となる、磐城、篠ノ井、旧)富士、枚岡、河内、児島、西大寺、玉島、谷山の9市が含まれており、実質的には8市と言っても差し支えないでしょう。
一方、「最低人口」を記録したのは、デビュー組では小平、門真など10市、既成市組では成田(この時期から「三里塚」が有名に)名張、三田など22市。
(開く)知らなくても「日常生活」に何ら差し障りのない知識1

【第11回(1970年)】
「最高人口」を記録したのは、デビュー組では富良野、南陽の2市だけ。既成市組でも室蘭、深川、蕨、守口、尼崎、因島、大川の7市と少ない。
「最低人口」を記録したのは、デビュー組では流山、大府、摂津など三大都市圏の市に、名護、具志川、浦添の沖縄勢を加えた28市、既成市組では、東根、砺波、筑後、国分といった「地方」にありながら、ソコソコ頑張っている22市。
(開く)知らなくても「日常生活」に何ら差し障りのない知識2

【第12回(1975年)】
前二回の国勢調査と比べると、「デビュー市」が57市と増加します。これは、1980年以降になると、市になるための人口要件等の緩和措置が無くなるため、駆け込み?市が増えたことによります。その中で「最高人口」を記録したのは鹿角と下田の2市。既成の市で「最高人口」を記録したのは桐生、東大阪など13市ですが、この中には清水、相生、玉野、坂出、長崎と造船業が盛んな(盛んだった)都市が含まれています。これは、日本の造船業のピークがこの頃であった事を物語っているのではないでしょうか。
「最低人口」を記録したのは、デビュー組では、新座、多摩、東広島、筑紫野といった(少なくとも当時は)前途洋々と思われた45市、既成市では常陸太田、八日市場、白根、大洲、八女、小林、出水、平良の8市。
(開く)知らなくても「日常生活」に何ら差し障りのない知識3

【第13回(1980年)】
「デビュー市」が3市だけという状況で、「最高人口」を記録したのは函館、釧路、新居浜、北九州、別府、延岡など既成13市のみ。
逆に「最低人口」を記録したのは、坂戸、綾瀬、八幡の「デビュー市」3市で、既成市は皆無。
(開く)知らなくても「日常生活」に何ら差し障りのない知識4

【第14回(1985年)】
この年もデビュー組で「最高人口」を記録したところはないのですが、既成市では旭川、日立、鎌倉、豊中など著名な市ばかりか、甲府、京都、和歌山の府県庁所在地3市を含めた29市が「最高人口」を記録。
「最低人口」を記録したのは、浦安、四街道、可児、宗像、太宰府の「デビュー市」全てと、既成市の高浜の計6市。
(開く)知らなくても「日常生活」に何ら差し障りのない知識5

【第15回(1990年)】
この年もデビュー組で「最高人口」を記録したところはなく、既成市の角田、足利、横須賀、富士吉田、八尾の5市が「最高人口」を記録。
「最低人口」を記録したのは、デビュー組では、幸手を除いた、つくば、牛久、大阪狭山、廿日市の4市と既成の那珂湊と杵築の計6市。
(開く)知らなくても「日常生活」に何ら差し障りのない知識6

【第16回(1995年)】
この年もまた、デビュー組で「最高人口」を記録したところはなく、既成の、いわき、沼津、高槻、寝屋川、天理、防府、徳島など30市が「最高人口」を記録。この中には、君津、多摩、八幡のようにちょっと前までは人口右肩上がりだったところが含まれており、人口の推移は油断なりません。
「最低人口」を記録したのは、鹿嶋、鶴ヶ島、八街、袖ケ浦、日進、香芝、前原のデビュー7市で、既成の市は皆無です。
(開く)知らなくても「日常生活」に何ら差し障りのない知識7

【第17回(2000年)】
デビュー組で「最高人口」を記録したのは「平成の大合併」の嚆矢となった篠山1市のみ。既成市組では、帯広、小田原の中堅都市の他に、一時は日の出の勢いで人口を伸ばした名張、亀岡、富田林、河内長野など30市が「最高人口」を記録しています。(30市には、「平成の大合併」によって消滅する大宮など9市が含まれてる)
「最低人口」を記録したのは、デビュー組の石狩、北広島、吉川、京田辺、古賀の5市と、既成市組の横手など28市、計33市です。なお、既成市組28市は「平成の大合併」によって消滅する市か、2005年までに合併を行う市、のいずれかです。
(開く)巻末付録:二つの政令市の旧市別人口推移
[110247] 2024年 3月 27日(水)15:15:42【1】訂正年月日
【1】2024年 3月 27日(水)16:43:09
白桃 さん
国勢調査年別「最高人口」市数・「最低人口」市数(その5)
「平成の大合併」の結果が大きく反映されることとなる2005年以降の国勢調査を取り上げます。
個人的な話になりますがこの時期は、2002年にこの「落書き帳」を知ることによって、グリグリさんをはじめ、多くの方々と巡り会えるという、感謝しきれない素晴らしい経験をさせて頂いた時代です。
自分では気づいていなかったのですが、[110222]でピーくん さんが、「5000記事目前」を教えてくれました。決して「内容も濃い」とは思いませんが、「10000回」目指して頑張ります。…正直それは無理かも…(笑)
国勢調査年最高人口市数最低人口市数全市数---最多人口市(人口)最少人口市(人口)
200521236750横浜3,579,628歌志内5,221
201016811786横浜3,688,773歌志内4,387
20154611790横浜3,724,844歌志内3,585
2020157210792横浜3,777,491歌志内2,989
【第18回(2005年)】
「平成の大合併」が行われた結果、212もの市が「最高人口」を記録。デビュー組では、登米、潮来、南魚沼、郡上、甲賀、赤磐、
東かがわ、小城など77市が記録していますが、このうち単独市制は富里のみです。既存市では、合併を伴って「最高人口」を記録したのが、青森、秋田、浜松、奈良、鳥取、呉、下関、久留米などの107市ですが、この中で以下の市は前回2000年国勢調査において「最低人口」を記録した市です。…(  )は2000年国調時の市名
横手、湯沢、大仙(大曲)、鴨川、糸魚川、佐渡(両津)、妙高(新井)、西脇、安来、高梁、井原、備前、庄原、長門、
柳川、五島(福江)、菊池、宇佐
白桃が注目したいのは、合併を伴わずに「最高人口」を記録した以下の28市です。
江別、北広島、北上、山形、寒河江、天童、郡山、館林、北本、八街、青梅、滑川、小松、敦賀
韮崎、駒ヶ根、茅野、三島、伊東、津島、久居(これを以て「消滅市」)、岸和田、泉大津、泉南
小野、川西、南国、宇土
一方、「最低人口」を記録したのはデビュー組では、単独市制の守谷、白井、栗東、豊見城の4市に、神栖、さくら、能美、北杜、瑞穂、清須、野洲、葛城を加えた計12市。既存市では24市が最低を記録しているのですが、これを以て「消滅市」となる江刺、旧)日光、栃尾、因島、牛深の5市と日高を除く18市は、次回国調までに合併を行うことになる市です。
【第19回(2010年)】
前回ほどでもありませんが、168市もの市が「最高人口」を記録。デビュー組では、伊達、南房総、坂井、弥富、宇陀、三好、南島原など31市が記録していますが、すべて合併による市制施行です。既存市では、合併を伴って「最高人口」を記録したのが、弘前、盛岡、前橋、新潟、長岡、高岡、福井、長野、岐阜、静岡、津、姫路、高知、佐賀など88市ですが、この中で以下の市は前回2005年国勢調査において「最低人口」を記録した市です。…( )は2005年国調時の市名
喜多方、笠間、香取(佐原)、村上、射水(新湊)、甲州(塩山)、北杜、阿南、朝倉(甘木)、嘉麻(山田)、武雄、
南さつま(加世田)、指宿
合併を伴わずに「最高人口」を記録したのは、八王子、富山、豊橋、堺、枚方、松山、鹿児島、“そして神戸”など49市で、この中には、前回国調時に「最低人口」を記録した日高、前回デビューの南アルプス、安曇野、本巣とこれを以て消滅する鳩ヶ谷が含まれています。
一方、「最低人口」を記録したのはデビュー組では、単独市制の、みよし、岩出の2市に、つくばみらい、北名古屋、木津川、加東、合志、姶良、南城を加えた9市で、既成市(と言っても前回デビュー)では甲斐、福津の2市です。
【第20回(2015年)】
「最高人口」を記録したのは、この回デビューした大網白里と、既成市の水戸、町田、金沢、松本、一宮、豊田、四日市、西宮、倉敷、福山、山口、高松、熊本、大分、那覇など45市併せて計46市です。このうち、栃木と松江は合併を伴う「最高人口」記録です。
「最低人口」を記録したのは、単独市制でデビューした滝沢、白岡、野々市、長久手の4市に、下野、富里、かほく、中央、東御、菊川、湖南の既成7市(いずれも「平成の大合併期」に市制施行)を加えた計11市です。なお、中央はデビューした前回、「最低人口」を記録しています。
【第21回(2020年)】
国勢調査は、勿論のことながら今後も続くのですから、この21回目の国勢調査における「最高人口市数」「最低人口市数」について、これまで通りの見方で行うのは適切ではないと考えます。観点を変えて別稿に致します。
その代わりと言ってはナンですが・・・
(開く)【十番勝負風・このシリーズに関連しないでもないクイズ】
[110334] 2024年 4月 8日(月)18:43:50白桃 さん
2020年国勢調査において「最高人口」を記録した市
2020年国勢調査において「最高人口」を記録した市の数は157ですが、国勢調査はこれで終わりではないので、次回国勢調査(2025年)時には、この数は間違いなく大きく変わることになります。
そこで、次回国勢調査において、2020年国調時、2025年国調時に「最高人口」となる市がどれぐらいになるかを探るため、下の表を作成いたしました。
作成に当たって、157市を市制施行以降の国調において「減少を記録していない市」と「減少を記録したことがある市」に分けました。(前者は96市、後者は61市です。)
【表の説明】
連続増加期数・・・2020年国調から遡って連続して増加した期の数です。(例:1955年国調デビューの場合は13期となります)
増加率・・・2024年1月1日現在推計人口÷2020年国勢調査確定人口×100-100(マイナス数字になっている市は、2025年国調時には減少していることが濃厚ですから、2020年が「最高人口」となるのです。
市名←市名・・・増加期において新設合併が行われた市(法人格変更があった市)
市名※・・・増加期において編入合併をした市
(1)市制施行以降の国勢調査において一度も減少を記録していない市
市名連続増加期数増加率---市名連続増加期数増加率---市名連続増加期数増加率
つくば※66.15 豊見城30.96 川越※19-0.12
流山105.80 富士見90.94 北名古屋2-0.13
南城23.75 茨木※140.86 習志野13-0.17
つくばみらい22.92 東広島※90.81 川口※17-0.18
合志22.89 姶良20.76 千歳12-0.19
草津132.88 鳥栖130.75 志木9-0.19
海老名92.68 糸満90.73 豊川※15-0.22
守山102.08 船橋※160.65 札幌※19-0.24
八千代102.07 和光90.61 鎌ケ谷9-0.30
福岡※202.03 千葉※190.51 伊勢原9-0.30
筑紫野92.01 調布130.47 沖縄←コザ12-0.51
守谷32.01 白岡10.43 越谷12-0.62
瑞穂31.98 上尾120.43 太宰府7-0.63
大和121.86 草加120.41 岡崎※20-0.65
稲城91.86 恵庭90.38 行橋※13-0.71
柏※131.85 みよし20.31 吉川4-0.74
国分寺111.80 日野110.26 太田←太田※14-0.76
京田辺41.79 名取120.24 西尾※13-0.76
袖ケ浦51.78 栗東30.24 清須※3-0.78
日進51.77 岩出20.22 古賀4-0.80
長久手11.76 袋井←袋井※120.17 香芝5-0.89
さいたま※←浦和※171.66 市川※170.16 安城※13-0.92
藤沢※161.58 浦添100.11 白井3-0.94
名護101.52 宜野湾110.09 牛久6-0.97
木津川21.43 仙台※200.08 滝沢1-1.03
四街道71.42 大府100.06 宇都宮※20-1.07
朝霞101.39 刈谷※14-0.05 宮崎※19-1.09
茅ヶ崎※151.38 宗像※←宗像7-0.08 伊丹※15-1.14
大野城91.36 府中13-0.09 春日井※15-1.18
葛城31.25 知立9-0.09 鯖江※13-1.32
野々市11.23 相模原※13-0.10 加東2-1.38
うるま←具志川101.19 新座9-0.12 狛江10-1.48
(2)市制施行以降の国勢調査において減少を記録したことがある市
市名連続増加期数増加率---市名連続増加期数増加率---市名連続増加期数増加率
印西※35.77 小郡10.21 三郷3-0.64
福津22.55 尾張旭10.12 池田1-0.65
吹田51.86 武蔵野50.09 碧南1-0.66
長岡京41.56 浦安10.03 野洲1-0.69
大村111.50 成田※110.02 国立1-0.80
糸島11.28 西東京←保谷80.00 下松4-0.85
石垣91.13 大津※16-0.01 常滑4-0.95
戸田70.99 三鷹6-0.05 春日2-0.96
小金井80.94 松戸1-0.11 桶川1-1.02
小平80.90 ふじみ野←上福岡4-0.16 出雲※2-1.17
かほく10.88 名古屋5-0.21 高崎1-1.18
昭島10.81 横浜15-0.22 大阪狭山1-1.20
明石20.80 所沢1-0.23 東海7-1.22
立川10.75 清瀬5-0.30 神栖1-1.27
甲斐20.68 座間1-0.31 岡山※15-1.30
八潮40.68 岩倉2-0.44 広島※15-1.37
箕面40.55 伊勢崎←伊勢崎12-0.47 向日1-1.41
川崎150.48 摂津2-0.53 可児2-1.54
木更津30.46 筑後1-0.56 菊川1-1.75
美濃加茂120.37 下野1-0.58 宝塚1-1.96
総社20.29
(参考)
2020年国調時が「最高人口」ではなかったけれど、(2024年1月1日現在推計人口÷2020年国勢調査確定人口×100-100)がプラスとなっている市は以下の通りです。
市名増加率最高人口(最高年)2024.01.01推計
東根0.1347,768201547,745
土浦0.08143,8392010142,181
東松山0.8593,342199592,572
鶴ヶ島0.2470,255201570,285
町田0.27432,3482015432,259
東村山0.18153,5572010152,088
平塚0.03260,7802010258,500
厚木0.16225,7142015224,060
南アルプス0.3872,635201069,724
高浜0.1246,236201546,160
大阪0.773,252,34019402,773,676
宮古島0.3353,493200553,106
[110350] 2024年 4月 9日(火)23:19:19白桃 さん
2020年国勢調査において「最低人口」を記録した市
2020年国勢調査で「最低人口」を記録した210市のうち、市制施行以降の国勢調査において一度も増加を記録していない市が120、増加を記録したことがある市は90ですが、2024年1月1日現在推計人口ではすべての市が2020年国調人口を下回っています。という事は、【参考2】の2020年デビューの2市が、今後増加に転じない限り、2020年国調で「最低人口」を記録した市がゼロになることが予測されます…(それが、どうした?って言われても、困りますが)…。
また、2024年1月1日時点の推計人口が、「最低人口」を下回っている市が17あり(【参考1】)、このまま推移していくと、2025年国調で「最低人口」を記録する市の数は230を超えることも考えられます。
(1)市制施行以降の国勢調査において一度も増加を記録していない市
◎13期連続減少・・・芦別、陸前高田、村山、珠洲、勝山、串間、阿久根
◎12期連続減少・・・砂川、歌志内、三笠、尾花沢、室戸、垂水、西之表
◎09期連続減少・・・鹿角、下田
◎04期連続減少・・・丹波篠山
◎03期連続減少・・・つがる、八幡平、登米、栗原、東松島、潟上、北秋田、仙北、にかほ、田村、潮来、常陸大宮、稲敷
       かすみがうら、行方、桜川、那須烏山、阿賀野、魚沼、南魚沼、胎内、南砺、あわら、笛吹、上野原、山県
       飛弾、郡上、下呂、海津、伊豆、御前崎、伊豆の国、田原、愛西、志摩、甲賀、高島、米原、京丹後、養父
       丹波、南あわじ、朝来、淡路、宍粟、雲南、瀬戸内、赤磐、真庭、美作、安芸高田、江田島、吉野川、美馬
       阿波、さぬき、東かがわ、西予、東温、うきは、小城、壱岐、対馬、西海、上天草、宇城、阿蘇、豊後大野
       由布、日置、曽於
◎02期連続減少・・・北斗、平川、伊達(福島)、本宮、鉾田、小美玉、みどり、いすみ、南房総、山武、坂井、牧之原、弥富
       南丹、宇陀、紀の川、浅口、三好、三豊、香南、香美、宮若、みやま、嬉野、神埼、雲仙、南島原、国東、志布志
       南九州
◎01期減少・・・・・大網白里
(2)市制施行以降の国勢調査において増加を記録したことがある市
◎13期連続減少・・・綾部、田川
◎12期連続減少・・・小樽、夕張、赤平、加茂、飯山、鳥羽、宮津、津久見
◎11期連続減少・・・留萌
◎10期連続減少・・・深川、大川
◎09期連続減少・・・稚内、根室、尾鷲、御所、大竹、土佐清水
◎08期連続減少・・・美唄、紋別、小千谷、氷見、小浜、有田、竹原、須崎、安芸、鹿島、人吉、水俣
◎07期連続減少・・・白石、上山、長井、南陽、富津、魚津、小矢部、羽咋、大野、美濃、高石、加西、御坊、善通寺、土佐
       豊前、伊万里、多久、荒尾、西都、えびの、枕崎
◎06期連続減少・・・角田、勝浦
◎05期連続減少・・・登別、高萩、北茨城、大月、笠岡
◎04期連続減少・・・富良野、黒石、阪南、宿毛
◎03期連続減少・・・士別、遠野、男鹿、五條、新宮、倉吉、益田、大田、江津、柳井、四万十
◎02期連続減少・・・伊達(北海道)、久慈、二戸、幸手、羽村、輪島、南アルプス、大町、安曇野、本巣、熊野
◎01期減少・・・・・相馬、那珂、あま、いなべ
【参考1】2024年1月1日現在推計人口が「最低人口」を下回っている市
市名最低人口(最低年)2024.01.-----市名最低人口(最低年)2024.01.
網走34,850194733,903東御30,107201529,360
名寄26,590200525,539瑞浪36,233195535,846
北広島57,731200056,942湖南54,289201553,740
大船渡33,715195532,311西脇37,768200036,859
滝沢55,463201555,008加東40,181201040,086
下野59,431201559,163境港32,714196031,732
日高53,619200553,570八幡浜30,500193530,023
富里49,636201549,467松浦21,221200520,038
中央31,124201530,914
【参考2】2020年国勢調査デビュー
2020国調2024.01
富谷51,65151,586
那珂川50,11249,439
[110356] 2024年 4月 12日(金)11:39:57白桃 さん
市の「最高人口」&「最低人口」パターン分類
タイトルが内容と適合していない、と言うより、タイトルの意味が解らないと思いますが、
「最高人口」・「最低人口」を記録した調査年を、「国勢調査デビュー年」「国勢調査ラスト年」(現役の市は2020年)、「その他の調査年」に分けて考察すると以下のようになります。
「最高人口」記録市数「最低人口」記録市数市数計
デビュー年167470637
ラスト年184226410
その他の年487142629
838838
これを組み合わせて7つのパターンに分類しました。
(1)デビュー年・最高/ラスト年・最低(157市)
157市のうち、江刺、勿来、内郷、那珂湊、旧)日光、天竜、松永、牛深、鶴崎と「消滅市」が9市含まれていますが、これらを除く現存の市は、ハッキリ言って、この先、最も明るくない低迷、沈滞している市です。「平成の大合併期」以前に誕生した市では、歌志内、陸前高田、男鹿、勝浦、氷見、珠洲、大月、下田、熊野、江津、笠岡、室戸、垂水など42市が該当します。「平成の大合併期」以後に誕生した市の多くがこのグループに該当し、その数は106市にも上ります。その中で、坂井と甲賀がグループ内最多人口のチャンピョン・ベルトを争っています。残念ながら、東かがわ市はお呼びではありません。
(2)デビュー年・最高/その他の年・最低(10市)
特異な歴史を歩んだ「消滅市」首里はさて置き、新見、平戸、豊後高田、竹田、伊佐は「平成の大合併」のお陰?で(1)のグループ入りを免れただけで、実質的には(1)と同じ状況にあります。一方、富里、中央、東御、湖南の「平成の大合併期」に誕生した4市の人口推移は、健闘!と言えるでしょう。
(3)デビュー年・最低/ラスト年・最高(167市)
このグループは、「消滅市」を除いて現状では最も「健全」「安定」なので全市を羅列しましょう。
①「消滅市」
泉、磐城、大宮、与野、鳩ヶ谷、田無、新津、豊栄、篠ノ井、旧)富士、浜北、尾西、守山(愛知)、久居、枚岡、河内、児島、
西大寺、玉島、小倉、若松、門司、戸畑、谷山
②「平成の大合併期」以降に誕生した市
(◎…2025年国調でもこのグループに残るのが濃厚、●…2025年国調ではこのグループから外れるのが濃厚)
滝沢●、守谷◎、神栖●、つくばみらい◎、白岡、白井、野々市◎、瑞穂◎、清須、北名古屋、みよし、長久手◎、守山◎、栗東、
野洲、木津川◎、加東●、葛城◎、岩出、合志◎、姶良、豊見城、南城◎
③政令指定都市・県庁所在都市
(◎…2025年国調でもこのグループに残るのが濃厚、●…2025年国調ではこのグループから外れるのが濃厚)
札幌、仙台、宇都宮●、さいたま◎、千葉、川崎、相模原、名古屋、大津、岡山●、広島●、福岡◎、宮崎●
④その他の市
(◎…2025年国調でもこのグループに残るのが濃厚、●…2025年国調ではこのグループから外れるのが濃厚)
千歳、恵庭、名取、つくば◎、牛久、高崎●、伊勢崎、太田、川越、川口、所沢、草加、上尾、越谷、朝霞◎、戸田、桶川●、
志木、新座、和光、富士見、八潮、三郷、吉川、市川、船橋、木更津、習志野、柏◎、流山◎、八千代◎、鎌ケ谷、浦安、
四街道◎、袖ケ浦◎、立川、武蔵野、調布、府中、三鷹、昭島、小金井、日野、国分寺◎、小平、西東京、国立、狛江●、
清瀬、稲城◎、藤沢◎、茅ヶ崎◎、大和◎、伊勢原、座間、海老名◎、鯖江●、可児●、袋井、岡崎、豊川、春日井●、刈谷、
碧南、西尾、常滑、安城、大府、東海●、知立、岩倉、尾張旭、日進◎、草津◎、向日●、長岡京◎、京田辺◎、池田、吹田◎、
茨木、箕面、摂津、大阪狭山●、明石、伊丹●、宝塚●、香芝、出雲●、東広島、下松、行橋、筑紫野◎、大野城◎、春日、
小郡、宗像、太宰府、糸島◎、古賀、鳥栖、石垣◎、沖縄、宜野湾、名護◎、うるま◎、浦添、糸満
(4)デビュー年・最低/その他の年・最高(303市)
最も一般的、と言うか「ありふれた」パターンです。中堅以上の比較的古い市が多く、政令市・県庁所在都市では、
青森、盛岡、秋田、山形、福島、水戸、前橋、新潟、富山、金沢、福井、甲府、長野、岐阜、静岡、浜松、津、京都、大阪、堺、
奈良、和歌山、鳥取、松江、山口、徳島、高松、松山、高知、北九州、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島
が、このグループに該当します。一方、「消滅市」では、岩槻、直江津、「平成の合併期」以降誕生の市では、さくら、能美、北杜
と、その数は少ないです。
(5)その他の年・最高/ラスト年・最低(69市)
このグループを代表する市は小樽であろう。その他、夕張、美唄、田川、荒尾などかつて炭鉱で栄えたが、その後、急激な人口減少をみた市が目立ちます。「消滅市」では常磐、栃尾、平田、因島、新南陽、伊予三島、東予がこのグループに属します。「平成の大合併期」以降に誕生した市では、南アルプス、安曇野、本巣、あま、4市が属しますが、この4市は比較的堅調な市です。
(6)その他の年・最低/ラスト年・最高(17市)
このグループも(3)同様、「安定」したグループです。
①消滅市
東京、白根、石川
②「平成の大合併期」以降に誕生した市
(◎…2025年国調でもこのグループに残るのが濃厚、●…2025年国調ではこのグループから外れるのが濃厚)
下野、かほく、甲斐、菊川●、福津◎
③その他の市
(◎…2025年国調でもこのグループに残るのが濃厚)
ふじみ野、松戸、成田、印西◎、横浜、美濃加茂、総社、筑後、大村◎
(7)最高・最低ともにその他の年(115市)
このグループを代表する市は、神戸、那覇といったところですが、(2)のグループと同様、「平成の合併」による恩恵?で(1)のグループ入りを免れた所もかなりあります。特に、横手、大仙など「大型合併」によって、「最低人口」年の次に「最高人口」となっている市も多いのです。因みに、名寄、美祢、松浦、いちき串木野の4市だけは「最高人口記録年」の後に「最低人口記録年」となっています。なお、このグループに属する「消滅市」は北条のみです。
[110374] 2024年 4月 15日(月)16:43:47白桃 さん
市の「最高人口」トップ30&ボトム30
市が国勢調査で記録した「最高人口」のトップ30とボトム30です。
なお、このランキングには、(旧)舞鶴市のように、国勢調査に一度だけしか登場していない市も入れております。
種別について
◎・・・「最高人口」を記録した国勢調査年と現在の法人格の変更がない市
〇・・・「最高人口」を記録した国勢調査年と現在の法人格が異なる市(最高人口を記録したのは前身の市の時期)
●・・・「消滅市」
トップ30市名種別最高人口調査年ボトム30市名種別最高人口調査年
1東京6,778,80419401首里20,5821925
2横浜3,777,49120202石川21,9922000
3大阪3,252,34019403鶴崎27,9741955
4名古屋2,332,17620204えびの28,0341985
5札幌1,973,39520205養父28,3062005
6福岡1,612,39220206香美28,7662010
7神戸1,544,20020107飛弾28,9022005
8川崎1,538,26220208にかほ28,9722005
9京都1,479,21819859嬉野28,9842010
10さいたま1,324,025202010上野原28,9862005
11広島1,200,754202011篠ノ井29,3401965
12仙台1,096,704202012羽咋29,5561960
13北九州1,065,078198013阿蘇29,6362005
14千葉974,951202014舞鶴(旧)29,9031940
15841,966201015江田島29,9392005
16新潟811,901201016三好29,9512010
17浜松804,032200517宮若30,0812010
18熊本740,822201518山県30,3162005
19相模原725,493202019安芸30,3701960
20岡山724,691202020室戸30,4981960
21静岡716,197201021二戸30,5131985
22船橋642,9072020北条30,5131985
23鹿児島605,846201023鳥羽30,5211960
24川口594,274202024豊後高田30,6081955
25八王子580,053201025熊野30,8191955
26尼崎553,696197026富良野30,8761970
27姫路536,270201027八幡平31,0792005
28東大阪524,750197528あわら31,0812005
29宇都宮518,757202029天竜31,1221960
30松山517,231201030勝浦31,1411960
「最高人口」は当然ながら、将来、下がることはないのですが、我が国の現状を鑑みるに、現在の「最高人口」を更新する市は、そんなに多くはないと考えられます。
トップ30の中で、次回2025年国勢調査で「最高人口」更新が確実なところは、福岡市、さいたま市の2市、更新が濃厚なのが、川崎、千葉、船橋、微妙なのが仙台という状況です。
[110379] 2024年 4月 16日(火)18:19:41白桃 さん
市の「最低人口」トップ30&ボトム30(その1)
[110374]では、市が国勢調査で記録した「最高人口」のトップ10とボトム10を記しましたが、「最高人口」があるなら、「最低人口」もあるでョ~(by 脱線トリオ・南利明)というわけで、今度は国勢調査で記録した市の「最低人口」のトップ30とボトム30です。ただ、「最高人口」は記録した国勢調査年がいつであったかは関係なくランキングを作成したのですが、「最低人口」を同様に扱う事には非常に抵抗があります。なぜかと言うと、例えば、鳥取市の「最低人口」は1920年(第1回国調)で記録した29,274人で、かたや志布志市の「最低人口」は2020年(第21回国調)で記録した29,329人と、数字的には非常に近接しています。が、鳥取市がこの「最低人口」を更新するのは、間違いなく白桃がカウントされることはない、ず~~と先の先の国勢調査でしょう。いや、国勢調査が行われなくなっても、地球が滅亡しても、ひょっとして鳥取砂丘の下に、3万人ぐらい隠れ住んでいるかもしれません。転じて、志布志の場合、2024年1月1日現在の推計人口が27,800人ですから、次回22回国調で「最低人口」の更新は「火を見るより明らか」です。ですから、100年も調査年が離れている「最低人口」を同じ土俵で競わせたくないのです。
よって、「最低人口」トップ30&ボトム30は、「最低人口」を記録した国勢調査年で以下の通り三区分しております。
一期:1920年~1950年
二期:1955年~2000年
三期:2005年~
と言う訳で、本日の「最低人口」のトップ30とボトム30は一期のランキングです。
なお、このランキングには、(旧)舞鶴市のように、国勢調査に一度だけしか登場していない市も入れております。
種別について
◎・・・「最低人口」を記録した国勢調査年と現在の法人格の変更がない市
〇・・・「最低人口」を記録した国勢調査年と現在の法人格が異なる市:(  )内は最低人口を記録した調査年当時の名称
●・・・「消滅市」
トップ30市名種別最低人口調査年ボトム30市名種別最低人口調査年
1東京1,995,56719251首里17,5371940
2大阪1,252,98319202石垣19,8721950
3神戸607,07919473熱海24,4771940
4京都591,32319204丸亀24,4801920
5名古屋429,99719205相生26,1911947
6横浜405,88819256上田26,2711920
7長崎176,53419207尾道26,4661920
8函館163,97219258多治見26,8201940
9広島160,51019209敦賀28,2681947
10札幌145,065192510大垣28,3341920
11東大阪(布施)133,934194711上越(高田)28,3881920
12130,362192012飯田28,4941940
13金沢129,265192013中津28,5631930
14仙台118,984192014館山28,5911940
15鹿児島103,180192015釜石28,9071947
16北九州(八幡)100,235192016奄美(名瀬)28,9701950
17福岡95,381192017海南29,0911940
18岡山94,585192018鳥取29,2741920
19新潟92,130192019洲本29,4611940
20大宮91,378194720柏崎29,5671940
21横須賀89,879192021福山29,7681920
22佐世保87,022192022舞鶴(旧)29,9031940
2384,999192023七尾29,9871940
24和歌山83,500192024倉敷30,1121930の
25静岡74,093192025いわき(平)30,1261940
26武蔵野73,149195026今治30,2961920
27旭川72,341192527富田林30,3991950
28下関72,300192028島原30,4111940
29門司72,111192029都城30,4211925
30熊本70,388192030八幡浜30,5001935
今後、「最低人口」は絶対上昇することはないのですが、トップ30を見ると、10年や20年後にこれを更新することもないでしょう。それにしても、1位~6位までは「六大都市」が整然?と並んでいます。「最高人口」ランキングよりその重みを感じているのは白桃だけでしょうか。東京と横浜の最低人口記録年が1925年となっているのは、関東大震災の影響です。原爆投下のあった長崎、広島の最低人口記録年が1920年(第1回国調)なのに対し、神戸が戦後の1947年(第6回)と言うのも注目されます。
ボトム30の方で気になるのは、1947年に内地の国勢調査に相当する人口統計調査が行われなかった沖縄において、当時、市になったばかりの石垣市の人口はどれぐらいだったのか…。
なお、ボトム30の中には、次回国勢調査において「最低人口」記録を更新することがほぼ間違いない市が二つあります。釜石と八幡浜ですが、ともに森進一の♪「港町ブルース」の歌詞に出てくるのは偶然でしょうか…。相生も微妙なのですが、「最低人口」が2025年国調で更新されると、(皆様にとって、どうでも良いことなのですが)一期から三期へ移行することになります。
[110403] 2024年 4月 18日(木)16:37:19白桃 さん
市の「最低人口」トップ30&ボトム30(その2)
今回は、1955年(第8回)~2000年(第17回)国勢調査において「最低人口」を記録した市のトップ30&ボトム30です。
種別について
◎・・・「最低人口」を記録した国勢調査年と現在の法人格の変更がない市
〇・・・「最低人口」を記録した国勢調査年と現在の法人格が異なる市:(  )内は最低人口を記録した調査年当時の名称
●・・・「消滅市」

トップ30市名種別最低人口調査年ボトム30市名種別最低人口調査年
1つくば143,39619901石川15,7611970
2新座108,99019752佐渡(両津)17,3942000
3小平105,35319653竹田17,4892000
4門真95,20919654豊後高田18,5062000
5浦安93,75619855庄原21,3702000
6東海86,60819706杵築21,9361990
7市原86,47519657天竜23,7472000
8西東京(保谷)86,19419708平戸23,9002000
9相模原83,84119559長門24,0922000
10座間80,562197510新見24,5762000
11三郷79,355197511高梁253742000
12東久留米78,075197012韮崎27,2671970
13坂戸77,335198013菊池27,3422000
14君津76,016197514駒ヶ根27,5791960
15東村山74,857196515五島(福江)27,6622000
16町田71,269196016下妻27,6991970
17和泉70,701196017北条27,7361965
18富士見70,391197518鶴崎27,7551960
1970,087197519伊予27,7691970
20可児69,630198520妙高(新井)27,8822000
21戸田69,511197021矢板28,3121965
22三鷹69,466195522山梨28,6531970
23日野67,979196523備前28,6832000
24朝霞67,938197024平田29,0062000
25焼津67,229195525都留29,2621960
26四街道67,008198526宮古島(平良)29,3011975
27八千代66,630197027篠ノ井29,3291960
28東広島66,236197528東近江(八日市)29,4371965
29鶴ヶ島66,208199529霧島(国分)29,7291970
30西尾66,143195530鴨川29,9812000
トップ30は、何の面白みのないランキングですが、「最低人口」記録年がすべて「国勢調査デビュー年」というのも無味乾燥を助長しております。
ボトム30のほうですが、2024年1月1日現在推計人口で「最低人口」を下回っているところはありませんが、「平成の合併」を行わなかった韮崎、都留などに黄色ランプが灯っています。もっとも、「平成の合併」を行った妙高、鴨川も安閑とはしていられない状況です。
[110421] 2024年 4月 21日(日)09:15:51白桃 さん
市の「最低人口」トップ30&ボトム30(その3)
多分、この記事が本シリーズの最後になると思いますが、今回は、2005年(第18回)国勢調査以降に「最低人口」を記録した市のトップ30&ボトム30です。
種別について
◎・・・「最低人口」を記録した国勢調査年と現在の法人格に変更がない市
〇・・・「最低人口」を記録した国勢調査年と現在の法人格が異なる市:(  )内は最低人口を記録した調査年当時の名称
●・・・「消滅市」
トップ30市名種別最低人口調査年2024.01.ボトム30市名種別最低人口調査年2024.01.
1小樽111,2992020104,8421歌志内2,98920202,595
2安曇野94,222202093,1792夕張7,33420206,167
3神栖91,867200594,2373三笠8,04020207,323
4坂井88,481202086,5124赤平9,69820208,723
5甲賀88,358202086,6395嘉麻(山田)11,034200533,311
6あま86,126202085,8156室戸11,742202010,687
7北名古屋81,571201086,2747土佐清水12,388202011,313
8登米76,037202071,8428芦別12,555202011,266
9姶良74,809201076,9259珠洲12,929202011,721
10甲斐73,807201075,82610垂水13,819202012,704
11木津川69,761201079,02211西之表14,708202014,038
12南アルプス69,459202069,72412尾花沢14,971202013,517
13笛吹66,947202065,51313熊野15,965202014,785
14栗原64,637202060,41714津久見16,100202014,632
15三豊61,857202058,77915安芸16,243202015,241
16丹波61,471202059,04316尾鷲16,252202014,877
17愛西60,829202059,21417日光(旧)16,3792005
18みよし60,098201062,14418砂川16,486202015,446
19印西60,0602005108,52919牛深16,6092005
20栗東59,869200568,98320宮津16,758202015,605
21下野59,431201559,16321串間16,822202015,552
22田原59,360202057,13122勝浦16,927202015,666
23紀の川58,816202057,21523鳥羽17,525202016,334
24伊達/福島58,240202055,55124えびの17,638202016,356
25長久手57,598201561,22025美祢17,754200521,270
26宇城57,032202055,53726士別17,858202016,515
27高石55,635202054,50027陸前高田18,262202017,210
28滝沢55,463201555,00828多久18,295202017,483
29福津55,431201068,74329宿毛19,033202017,972
30野々市55,099201557,94130美濃19,247202018,276
トップ30は小樽、高石を除いて「平成の大合併期」以降に生まれた市ですが、その中で、安曇野、坂井、甲賀、あま、登米、笛吹、栗原、三豊、丹波、愛西、下野、田原、紀の川、伊達(福島)、宇城、滝沢が2024年1月1日現在推計人口で「最低人口」を下回っています。小樽、高石も同様なのですが、近い将来、小樽が10万人を割り込むのは避けられそうもありません。
一方、ボトム30はすべて「平成の大合併」より前に市となっていたところですが、消滅2市と、平成の合併によって「見かけ」の人口増があった嘉麻と美祢を除く26市が2024年1月1日現在推計人口で「最低人口」を下回っています。

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