都市名の一部を合成した地域名について、いろいろ話題が出ていますが、かなり性格の違うものが混在している感じがしたので、私なりに整理してみました。
1 二次元型
AとBを結ぶ線としての呼称としての性格を持つもの。
「AB間」「AB線」とは言うが「AB地区」「AB地域」とはあまり言わない。
間の行き来があれば距離が離れていても見られる。鉄道路線名、道路名に由来するものが多いかも。
例:名阪、芦有、東名、京成
2 隣接型
隣接するAとBを総称又は境界地域の呼称としての性格を持つもの。
「AB地区」「AB地域」と呼ばれることが多い。
例:京滋、明舞、関門、福博
3 中間点型
離れたAとBの間にある地域を総称する性格を持つもの。
「AB地区」「AB地域」と言った場合に、AとBを含まない場合もある。
例:阪神、京葉
もちろん、一つの呼称が複数の意味で使われることも多いですから、あくまで目安ですが、例として挙げたところは比較的その性格が強いかと思います。
で、この話題の発端となった「京奈」ですが、往来の中心となる京都と奈良を結ぶ鉄道がJRは「奈良線」、近鉄は「京都線」であるために定着していない、というかそもそもそういう言葉が生まれてこなかったというのが実態ではないかと思います。
ただ、平成になって「京奈道路」が開通したので、この道路の利用状況いかんでは、今後「京奈」が一般化してくる可能性を秘めているのではというのが、私の個人的な感想です。
[61317]でリトル さんが
京田辺、木津川市辺りの会社名などに少々使われているようですね。
と書かれてますが、この辺りからも今後中間点型の呼称へ発展する可能性もあるのかなという気がします。