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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[15395]2003年5月17日
KMKZ
[29533]2004年6月21日
hmt
[42798]2005年7月4日
あきすて
[42807]2005年7月4日
hmt

[15395] 2003年 5月 17日(土)17:16:09KMKZ さん
北海道の島
[15385]TACO さん
そういえば北海道には500ほどの島があるらしいのですが北海道のどのあたりに多いのですか?

海上保安庁の以下のページによれば、日本で外周が100m以上の島は6,852あり、その内、北海道には508あり、長崎県、鹿児島県に次いで日本で3番目に島が多い都道府県となります。一方、香川県の島の数は112になっています。

「各都道府県の海岸線の長さと島の数」
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN4/topics/gansen/coastisl.htm

ところが、yahoo!地図情報で検索すると、島の数は北海道が81島、香川が87島で香川の方が多いことになってしまいます。
海上保安庁は北方4島周辺の島をちゃんとカウントしているのに対してyahoo!地図情報は北方4島周辺の島を殆ど登録していないのが一因とは思いますが、それにしても北海道の島の登録数が少な過ぎますね。

さて、yahoo!地図情報によれば北海道の81島の内、約1/4の19島が根室市にあるそうです。北方4島を除けば北海道で島が多いのは根室半島付近のようですね。
[29533] 2004年 6月 21日(月)20:42:45【1】hmt さん
日本の「島」の数― 6852? 4万5千?
[29500]地名好き さん
「川」、「山」、「島」なんて、身近な「自然地名」で、コレクションには最適だと思いますが。
「川」、「山」、「島」の数が多くて却下ですか…?

他のコレクションにもあてはまることかもしれませんが、「島」の定義、数が多いこと(絞る場合の選定基準)、異名、包括関係などの問題があります。実現に役立つかどうかわかりませんが、計画を立てるご参考までに。

はじめに、「島」の定義と、それに基づいて数え上げた日本の「島」の数は?
総務庁統計局編「日本統計年鑑」をはじめとしてよく使われている数字は、6,852島です。

これは、「海上保安庁が2万5千分の1海図を基準として,海上の岸線0.1キロメートル以上の島について,昭和63年9月(歯舞群島,色丹島,国後島及び択捉島は昭和44年)に調査したものである」とのことです。しかし、海上保安庁自身が言うように、(満潮時)岸線0.1km以上という基準は「絶対的なものではなく、あくまでも計数するための便宜的手段です」。上位は長崎県971島、鹿児島県605島、北海道は北海道本島を含めて509島。大阪府は内陸8県以外で唯一のゼロ。 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN4/topics/gansen/coastisl.htm

「都道府県市区町村」のコレクションという観点から見ると、この6,852島(個別情報は未公開?)は、多すぎる数もさることながら、「関西空港島」のような経済的に重要な地位を占める(その結果 3市町にまたがることになった)島が除外されているという問題点があります。

「関西空港島」を人工島であるとして除外するのは、国連海洋法条約 http://www.d2.dion.ne.jp/~a_isaka/okitori/kaiyouhou-j.html の影響かもしれませんが、新たな領海の主張と関係するわけではありませんから、これを持ち出すのは場違いです。
羽田空港や大井埠頭のような「埋立地」は、本土との間に水路が残されていても既存の陸地の拡張であることは明らかであり、これに準じるという考えも不自然です。
「箕島」を埋立拡張した「長崎空港島」とは、元になる島がなかったという相違があるとしても、現存する「関西空港島」は立派な「島」であると認定してコレクションに加えていただきたいのですがいかがでしょうか。
この件については、以前に「認島度」問題で論じたことがあります[26206]。「第二海堡」も立派な島ですね。さすがに不忍池の弁天島までとは申しませんが(笑)、この落書き帳の話題として取り上げられた島は、なるべく収録できるような基準がほしいですね。

海図ベースの6,852島では滋賀県もゼロでしたが、湖の島も数える必要があります。琵琶湖の沖島や竹生島。湖の島で面積最大は屈斜路湖の中島、面積は2位だが人口最大の大根島(中海)。

国土地理院の http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MENCHO/200304/shima.htm には、面積1km2以上の自然島が収録されており、その数は各本島を含めて、北海道 22、本州 113、四国 48、九州 110、沖縄 47、合計 340です。

国土地理院発行の5万分の1地形図(北方領土を含まず)に記載されていた島(岩礁を含む)は 4,345であり、もっと小さなものまで数えると日本全国の島の数は約4万5千島(95%は0.01平方キロメートル以下)ともされます。なにしろ隠岐諸島にある島だけでも800島だそうで。
このように小さい島まで含めると始末におえない島の数になるので、大きさで選別するのはやむをえないのですが、これを一律に適用すると 沖ノ鳥島[26266] が落ちてしまいます。
格別の計らいで収録されることをお願いいたします。

人が住んでいる島の数は「日本島嶼一覧(昭和57年)」によると425島だそうですが、現在はだいぶ減っているでしょう。

一転して大きな島。本州等の「四大島」(沖縄本島を含めて「五大島」)は「島」でしょうか?
これは言葉の使い方しだいです。よく参照される日本離島センター編:日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)収録の850島には本島は含まれません。
離島振興法の「離島」は更に限定されており、架橋等により本土と結ばれた島は除外されているように思われます。「指定地域」と、その中の「有人離島」は下記pdfにより知ることができます。
http://www.mlit.go.jp/crd/chirit/pdf/ichiran1603.pdf

離島はさておき、先の海上保安庁の定義では、「橋・防波堤等の細い構造物」で結ばれる自然陸地は島として計数されます。
これを裏返すと、「埋立等による完全な陸続き(例:香川県沙弥島、瀬居島、長崎県香焼島)や架橋人工島」は掲載しないというシマダスの基準になるのですが、架橋自然島であっても本土と一体化しているように見える彦島(下関市)、向島(防府市)、針尾島(佐世保市)などはシマダスの収録から落ちています。世界で一番狭い土渕海峡の西側も無視されています[26206]

「橋・防波堤等の細い構造物」と言えば平安座島などに通じる「海中道路」がありますが、この言葉が使われているのは、日本では沖縄だけでしょうか。アメリカの影響? http://explorer.road.jp/us/special/overseasroads/us_overseasroads.html

狭い海域に高密度で島があることで有名な長崎県の九十九島(くじゅうくしま)。
「美しき天然」は、佐世保海軍軍隊長・田中穂積が九十九島をイメージした作曲だそうです。
長崎新聞2001/4/2によれば、「九十九島の数調査研究会」の調査により植物の生育が認められた島が208と確定されたとのことです。 http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kako/200104/02.html
2000/1/24の記事も参照すると、島の定義や数え方の検討も含めて1年半ほど要したようです。

九十九里浜は6町=1里として約99里。能登の九十九湾(つくもわん)には入江がいくつあるのでしょうか?
[42798] 2005年 7月 4日(月)02:34:42あきすて さん
日本の島の数
日本にある島の数について、朝日新聞be(7月3日)の記事を紹介します(一部略)
日本にある島の数は、政府の統計年鑑の発刊(1882年)から載っている。最初は1847。翌年には413。発刊時は伊能忠敬の地図で周囲1町(約109メートル以上に対して翌年は周囲1里(約4キロ以上)と基準が変わったため。昭和15(1940)年版では4069。ほかに南洋諸島も載っている。現在は6852。海図で岸の長さ100メートル以上を基準。
((あきすて注:記事の表より、1930年頃までは3けた、1950年から1970年頃までは約3500、以降1990頃まで約4000、以降7000弱))
島の数は昔から関心を持たれたようで、13世紀、マルコ・ポーロの『東方見聞録』には「チパング諸島が散在している海面」の島の数は7448とある。
[42807] 2005年 7月 4日(月)17:46:28hmt さん
伊能図に見る島名・日本の島の数
[42798] あきすて さん 
日本にある島の数は、政府の統計年鑑の発刊(1882年)から載っている。最初は1847。翌年には413。発刊時は伊能忠敬の地図で周囲1町(約109メートル以上に対して翌年は周囲1里(約4キロ以上)と基準が変わったため。(中略)現在は6852。海図で岸の長さ100メートル以上を基準。

周囲1町というと、大図上で3mm。さすがの伊能忠敬も、これだけ小さな島を漏れなく図示することはできなかったようですね。

昨年の伊能大図フロア展示[35754]で気がついたことですが、伊能図では、九州・四国はもとより、佐渡・淡路・対馬・壱岐には「島」という言葉は使われておりません。「佐渡国」というように「国」です。

隠岐は、「隠岐国知天里郡(知夫里郡)島前・西島」というようになっていました。この例は「島」でしたが、「嶋」という字が使った例も多いようです。
例えば、(伊豆の)大嶋。この文字は、江戸から見るような向きになっています。その他の地名は、海から見るような向きです。「三宅嶋」・「櫻嶋」も同様。ところが、「八丈島」・「屋久島」になると「島」ですね。この使い分けは、良くわからない。屋久島は、赤い測線が内陸側に描かれている部分があり、人を寄せ付けない海岸の様子を偲ばせます。

安芸国・隠渡迫門(音戸瀬戸)の対岸には「瀬戸島」とありますが、その南には、現在と同じ「倉橋島」の文字があります。このように、昔は地続きでも場所により異なる名で呼んでいたのが、交通の発達につれて統一されてゆき、複数の島名が現代まで存続している珍しい例が、すぐ隣の東能美島・西能美島・江田島なのでしょうか。

[30880] ゆう さん の記事にあるように、
「江田島市」となった将来「この島全体の名前は『江田島』である」という認識が広がっていくかもしれない(中略)
今後、能美島の住人が「江田島市に住んでます」と言うだろうか、「能美島に住んでます」というだろうか、それとも別の言い方ができるのだろうかと考えると、とても興味があります。
ということですね。

八代島(現・屋代島)、引島(現・彦島)のように、少し字が違う島もあります。

思わず伊能図の話題が長くなってしまいましたが、本題の「日本の島の数」について。

島の数については [29533]で、これと密接に関係する島の定義については [26206]で論じたことがあります。
これらの記事と重複するところがありますが、少々記します。

都道府県別の内訳数は、第四管区海上保安本部のページにある通りで、長崎県が971とダントツです。
琵琶湖の島を数えてもらえない滋賀県を含む内陸8県以外では、大阪府が唯一のゼロとなっています。

大阪府には、「関西空港島」のような立派な島があるのに、人工島であるという理由で数えられていません。同じ画像に見える神戸のポートアイランドや六甲アイランドは、本州付属の「埋立地」であるとしても、本州からこれだけ離れた「関空島」が除外されているのは、ちょっと納得できません。

自然島なのに、本土に近すぎてしまったために、SHIMADASに収録してもらえなかった、防府市の向島(むこうしま)[26206]、下関の「彦島[24550]、佐世保の針尾島[17741]が、6852島に含まれているか否かも気になりますが、個別データがないので、確認できません。

伊能図に見える長崎の「香焼嶋」。現在では、すっかり本土と地続きになってしまい、明らかに6852島に含まれていません。香焼島という地名もなくなってしまったようです。


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