私は今回の問二の共通項ついては、
[91867] デスクトップ鉄 さんがおっしゃるように
「女性首長のいる都道府県市区町村庁舎」
と素直に捉えていました。また、小池知事が誕生したばかりの東京都庁を問題とすることで時事的要素も盛り込んでいる点に、グリグリさんの出題者としてのセンスを感じました。ただ惜しむらくは、女性首長が最近の十番勝負でも出題されていたテーマであったがゆえ、斬新さをあまり感じられなかったことです。
さて、本論に入ります。
議論に関心を持たれている方にお聞きしたいのですが、例えば以下のような問題はクイ図にふさわしいでしょうか。
共通項:「自治体で唯一の駅」
地図が指し示すポイント:平塚駅、大磯駅、二宮駅、真鶴駅
これまで出た代表的な意見に当てはめてみると、
(1)ピンポイントで「点」が解答となっている
(2)自治体と1対1で結びつくものではない(駅が複数ある自治体もない自治体もある)
といった点はクリアしそうです。
ところが、共通項をこう言い換えるとどうでしょう。
共通項:「駅が一つだけある(一つしかない)自治体にある駅」
こうすると、この例題で解答となる駅を数多ある駅の中から選択する唯一の条件は「駅が一つだけある(一つしかない)自治体」であることがより鮮明になります。つまり、解答に至る思考過程においては必ず自治体単位で考える必要があるということです。
そういう意味においては「女性が首長である自治体」と何ら変わりはないのではないでしょうか。上記例題と問二との違いは、地図上で指し示す対象物が「駅」か「自治体庁舎」かだけの違いで、問題としての本質は同じなのではないかと思います。
これに対する反論として「自治体庁舎からは自治体を容易に連想できるが、駅はすぐに自治体を連想させるものではない」といった意見が想像されますが、私はそれはあくまでも難易度の問題であって、質の問題ではないと感じます。
もっとも、上記例題もクイ図の問題としてふさわしくないということであれば、この考え方自体が全くナンセンスということになってしまいますが。