[84613]k-aceさん
村からの単独市制施行は豊見城村→豊見城市以来11年9か月ぶり。ただ一覧の通り沖縄県が続いていました。沖縄県を除くと1940年11月10日の精道村→芦屋市以来約73年2か月ぶりです。
この事例が沖縄ばかりなことが気になって
変遷情報を見ると、返還前の沖縄では村が町になったことがほとんどないのですね。特に、サンフランシスコ条約後、琉球政府が発足してからはゼロ。返還後しばらくして町制ラッシュになっています。
なんでそんなことになっているのかとさらに調べてみると、
[69565]むっくんさんが琉球政府の市町村自治法へのリンクを貼っておられるのを見つけました。これを見て納得。条文を引用します。(漢字は適宜直します)
(市及び町の要件)
第五条 市となるべき町村は、左に掲げる要件を具えていなければならない。
一 人口三万以上を有すること。
二 当該町村の中心の市街地を形成している区域内に在る戸数が、全戸数の六割以上であること。
三 商工業その他の都市的業態に従事する者及びその者と同一世帯に属する者の数が、全人口の六割以上であること。
2 町となるべき村は、人口二万以上を有し、前項第二号及び第三号の規定する要件を具えていなければならない。
町になるためのハードルがあまりにも高いです。この時代の沖縄の市町村は、少なくとも市・町・村それぞれの間の差について、本土の市町村と同じ感覚ではとらえられなそうです。