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落書き帳から選び抜いた珠玉の記事集

「の」と読むのに表記しない地名

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記事数=7件/更新日:2005年4月24日/編集者:YSK

栃木県上三川町(かみのかわまち)は、字だけを見ると、「三」が「の」と読むようにも見える自治体名です。これは、「上(かみ)」の「三川(みかわ)」の「み」が短縮されたものとみることができそうです。その他、「の」と読むのにそれを表記しない地名についての書き込みを集めました。

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[9100]2003年2月12日
まがみ
[18353]2003年7月16日
般若堂そんぴん
[18355]2003年7月16日
くは
[18356]2003年7月16日
なきら
[18357]2003年7月16日
なきら
[18358]2003年7月16日
じゃごたろ
[20190]2003年9月23日
YSK

[9100] 2003年 2月 12日(水)01:35:48【1】まがみ さん
「の」と読むのに表記しない地名
[8793]utt さん
もしくは、西宮みたいに「の」と読むけど標記しない所は、
全国にどれくらいあるのでしょうかね??
おっと、こんなこと書くと、雑魚さま、そんぴんさまあたりが、ずら~って並べて書きそうで怖いですけど。。。
ご指名ではありませんが、とりあえず、まがみ の回答でお許しください。
全国の市町村・郡・区を対象に、読みがなには「の」が含まれているが、市町村・郡・区名では表記しない、という例を調べました。

おいおい、これは違うんじゃないの…とか、これが抜けてるよ…とか、指摘・議論・詳細など、どんどん下さい。

都道府県種別市町村・郡・区名読み
北海道町名紋別郡 滝上町たきのうえ
青 森市名八戸市はちのへ
青 森町名南津軽郡 尾上町おのえ
青 森町名上北郡 七戸町しちのへ
青 森町名上北郡 六戸町ろくのへ
青 森郡名三戸郡さんのへ
青 森町名三戸郡 三戸町さんのへ
青 森町名三戸郡 五戸町ごのへ
岩 手市名一関市いちのせき
岩 手市名二戸市にのへ
岩 手郡名九戸郡くのへ
岩 手村名九戸郡 九戸村くのへ
岩 手郡名二戸郡にのへ
岩 手町名二戸郡 一戸町いちのへ
宮 城市名石巻市いしのまき
宮 城郡名桃生郡ものう
宮 城町名桃生郡 桃生町ものう
秋 田町名北秋田郡 鷹巣町たかのす
秋 田町名由利郡 金浦町このうら
秋 田町名仙北郡 角館町かくのだて
山 形市名上山市かみのやま
山 形町名東村山郡 山辺町やまのべ
福 島村名南会津郡 檜枝岐村ひのえまた
栃 木市名宇都宮市うつのみや
栃 木町名河内郡 上三川町かみのかわ
栃 木町名芳賀郡 二宮町にのみや
埼 玉市名鴻巣市こうのす
千 葉町名香取郡 東庄町とうのしょう
千 葉町名長生郡 一宮町いちのみや
東 京村名西多摩郡 檜原村ひのはら
神奈川町名中郡 二宮町にのみや
新 潟町名東蒲原郡 鹿瀬町かのせ
富 山村名東礪波郡 井口村いのくち
石 川町名能美郡 辰口町たつのくち
山 梨町名東八代郡 一宮町いちのみや
長 野郡名上水内郡かみみのち
長 野郡名下水内郡しもみのち
岐 阜町名安八郡 墨俣町すのまた
静 岡市名富士宮市ふじのみや
愛 知市名一宮市いちのみや
愛 知町名宝飯郡 一宮町いちのみや
大 阪区名大阪市 此花区このはな
兵 庫市名西宮市にしのみや
兵 庫町名宍粟郡 一宮町いちのみや
兵 庫郡名城崎郡きのさき
兵 庫町名城崎郡 城崎町きのさき
兵 庫町名養父郡 関宮町せきのみや
兵 庫町名津名郡 一宮町いちのみや
島 根町名八束郡 美保関町みほのせき
島 根町名邇摩郡 温泉津町ゆのつ
島 根郡名鹿足郡かのあし
島 根村名鹿足郡 柿木村かきのき
広 島市名尾道市おのみち
広 島市名因島市いんのしま
広 島町名豊田郡 木江町きのえ
山 口市名下関市しものせき
山 口町名熊毛郡 上関町かみのせき
香 川町名小豆郡 内海町うちのみ
香 川町名小豆郡 土庄町とのしょう
香 川町名香川郡 塩江町しおのえ
長 崎郡名西彼杵郡にしそのぎ
長 崎郡名東彼杵郡ひがしそのぎ
長 崎町名東彼杵郡 東彼杵町ひがしそのぎ
長 崎町名南松浦郡 新魚目町しんうおのめ
熊 本町名葦北郡 田浦町たのうら
熊 本町名球磨郡 湯前町ゆのまえ
大 分町名北海部郡 佐賀関町さがのせき
大 分町名玖珠郡 九重町ここのえ
宮 崎市名都城市みやこのじょう
鹿児島市名鹿屋市かのや
鹿児島町名川辺郡 坊津町ぼうのつ

ところで、例えば「海辺」という地名に関して、その意味するところは「海の近く・へり」という意味で大差ないのですが、読みは「うみべ」「うみのべ」「うみなべ」「みなべ」etc...と何通りか考えられます。ですが、上の表では、形式的に「の」と読むにもかかわらず、漢字・仮名で表記されないという場合だけを取り上げています。

山口県 厚狭郡 楠(くすのき)町ですが、「楠」は本来「くす」と読むべきものですが、長く使われるうちに「楠」一字で「くすのき」と読む用法が出現したため(「くすのき」が「楠」「楠木」の2通りの表記法があるのもこのため)、上の表では除外しています。

大分県 南海部郡 米水津(よのうづ)村ですが、この「の」は、「よね」の「ね」が転化したものと考えられますので、除外しました。

なお、茨城県、群馬県、福井県、三重県、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、鳥取県、岡山県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、沖縄県には、「の」の表記に関する該当例はありません。

全体的に見ますと、「一宮」「宇都宮」など、“~宮”という地名では、「の」が表記されない例が多いです。(熊本県 阿蘇郡 一の宮町のように「の」を表記するところもありますが)
[18353] 2003年 7月 16日(水)00:09:26【1】般若堂そんぴん さん
上山市の「上」
[18351]両毛人さん,上山市の「上」は「かみ+の」までを含む,と考えると10番目の読み方ですね.はたしてそう考えて良いのかどうか,「の」が「上」と「山」の間に隠れていると考えるべきでしょうか……
[18355] 2003年 7月 16日(水)00:47:53くは さん
上三川町の「上」
[18353] 般若堂そんぴんさん
 それを言うと、上三川町の「上」は「か」になってしまいますよ:-)
 実際は「上三」で「かみ(の)」で、これらは分離できないと考えるか、「上」が「かみ」で「三」が「み」で、二つの「み」が繋がったというべきか…。
 熟字訓が切り離せないようなものではないでしょうか。

 「上三川」の「三」が「の」と読むように見えたり、「種子島」の「子」が「が」と読むように見えたりして、ちょっと面白いですね。
#種子島に関しては、「中種子町」という地名を知るまでの間、ずっと勘違いしてました。
#しかも気付いたのは20歳を超えてからという…(恥)
[18356] 2003年 7月 16日(水)08:36:37なきら さん
上三川町の「上」
[18355]くは さん
「上三川」の「三」が「の」と読むように見えたり
おはようございます。
以前、宇都宮の住人から「上三川の三は、之の崩した形で、もともとは上之川と書いた」と聞いたことがあります。真偽は確認しておりませんが。
[18357] 2003年 7月 16日(水)09:18:11なきら さん
かみのかわ
今、上之川町のHPに行って来たら、
当時の河内郡内にあった三川郷に由来するものといわれています
とありましたから、[18356]なきら 三=之 説は、違いそうですね。やはり、「かみの・みかわ」が、短縮されて「かみのかわ」になり、表記と一致しなくなったと考える方が、正しそうです。失礼しました。
[18358] 2003年 7月 16日(水)09:19:44じゃごたろ さん
遅ればせながら
おはようございます、じゃごたろ。

[18354] オーナー グリグリ様
私は登場してから一週間程ではありますが、多少の心当たりがありますので、遅ればせながらお詫び申し上げます。
皆様から様々な反応があり、御苦慮されていることとは思いますが、最後は主催者として断を下されると思いますので、この件については静観させていただき、脱線しない程度に参加させていただきますので、よろしくお願います。

[18355] くはさん
「上」が「かみ」で「三」が「み」で、二つの「み」が繋がったというべきか…。
[18353] 般若堂そんぴんさん
上山市の「上」は(中略)「の」が「上」と「山」の間に隠れていると考えるべきでしょうか……

私の考えとしては、お二人のコメント通りではないかと思います。他の地名でももともと「○○の××」などと呼んでいたものが、後世になって「の」が抜けたり、言葉として残っていても文字として残らなくなったものがあると思います。

「熊谷」なんかも、もともと「熊ヶ谷」の「ヶ」が無くなったものと聞いていますが、これも同様な例ではないでしょうか?この「ヶ」って「の」と意味的には同じだと思いますし。
[20190] 2003年 9月 23日(火)11:22:03【1】YSK[両毛人] さん
仙台周辺の地名雑感
[20188]uttさん
「五橋市」(いつはしし)です。
仙台市にゆかりのある私としては、どうしても「いつつばし」と読んでしまいます・・・。仙台駅から地下鉄に乗って、南へ最初の駅がこの「五橋」駅です。その昔、清水小路(しずこうじ)と連坊小路(れんぼうこうじ)の交差点に5つの橋が架かっていたことから、この名があります。

連坊小路には両端に2つの水路があり、清水小路には中央に1本の水路があったようで、清水小路が連坊小路の水路を渡るために4つの橋が必要になり、連坊小路が清水小路を渡るために1つの橋が必要になり、都合5つの橋が架かっていた、ということですね。

ここは、通称的には「五つ橋」とか、「五ツ橋」などと表記されることが多かったのですが、住居表示でかな部分を省いた「五橋」が採用されてからは、仮名混じりの表記はあまり目にしなくなりました。やはり、住居表示が平易な表記を促した面が大きいのかな、と感じます。

仙台周辺では、やはり地下鉄駅名になっている台原(だいのはら)や、蒲町(かばのまち)、根白石(ねのしろいし)など、「の」と読むのにそれが見かけ上は分からない地名が意外とあります(根白石は住居表示地区ではありませんが・・・)。台原などは、「台の原入口」というバス停名がつい最近までありました。

※反面、六丁の目や木ノ下など、仮名表記混じりで住居表示が行われている地区もありますね。住居表示の命名法も、初期はがちがちに2文字にこだわっていた(「上杉山」を強引に「上杉(かみすぎ)にしたように)のに対し、時が下るにつれて柔軟な命名が見られるようになってきました。

[20125]ありがたきさん
町名ではかなを表記しない「溝口(みぞのくち)」がありますが、東急線の駅は「溝の口」、JR線の駅は「武蔵溝ノ口」と全てに差異があります。

仙台では、宮城野区原町(「はらのまち」と読みます)にある、陸前原ノ町駅が、住居表示と駅名とで一致しませんね。ここも、住居表示を2文字にしようと「ノ」を省いた一例ですね。

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